テッド・バンディ (映画)
テッド・バンディ | |
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Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile | |
監督 | ジョー・バーリンジャー |
脚本 | マイケル・ワーウィー |
原作 |
エリザベス・ケンドール 『The Phantom Prince: My Life with Ted Bundy』 |
製作 |
ジョー・バーリンジャー マイケル・コスティガン ニコラス・シャルティエ アラ・ケシシアン マイケル・シムキン |
製作総指揮 |
ザック・エフロン ジェイソン・バレット ジョナサン・デクター マイケル・ワーウィー |
出演者 |
ザック・エフロン リリー・コリンズ カヤ・スコデラリオ ジョン・マルコヴィッチ |
音楽 |
マルコ・ベルトラミ デニス・スミス |
撮影 | ブランドン・トロスト |
編集 | ジョシュ・シェファー |
製作会社 |
COTAフィルムズ サード・アイ・モーション・ピクチャー・カンパニー ヴォルテージ・ピクチャーズ |
配給 |
Netflix ファントム・フィルム |
公開 |
2019年5月3日 2019年12月20日[1] |
上映時間 | 109分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 |
$9,883,932[2] 8000万円[3] |
『テッド・バンディ』(Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile)は2019年のアメリカ合衆国の犯罪映画。監督はジョー・バーリンジャー、出演はザック・エフロンとリリー・コリンズなど。本作はエリザベス・ケンドールが1981年に発表した回顧録『The Phantom Prince: My Life with Ted Bundy』を原作としている。
原題の「Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile(極めて邪悪、衝撃的に凶悪で卑劣)」は、被告人のテッド・バンディに死刑を言い渡す際、裁判長のエドワード・カワートが読み上げた判決文の中に含まれていた文言である。
本作は諸外国でNetflixによる配信スルーとなったが、日本でのみ劇場公開された[4]。
ストーリー
[編集]シングルマザーのエリザベス・ケンドール(リズ)はバーでテッド・バンディと名乗る男と知り合った。テッドは容姿端麗で気遣いのできる男であり、リズの娘であるモリ―とも仲良くなっていた。2人はあっという間に恋に落ちたが、ほどなくして、テッドが女性を誘拐した容疑で逮捕されてしまった。テッドが必死になって自分の無実を訴えたため、リズは彼の言い分を鵜呑みにした。その後、テッドは有罪判決を受けて服役することになったが、刑務所の管理の甘さを突いて脱獄した。しばらくして、テッドはフロリダ州で身柄を拘束され、今度は連続殺人の容疑で裁判にかけられた。テッドは弁護士を信用しておらず、自ら弁護を行った。
裁判はテッドに不利なまま進んでいき、テッドの残虐な本性が明るみに出ることとなった。何故リズは凶悪な殺人鬼に心酔してしまったのか、その謎に迫っていく。
キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹替声優。
- セオドア・バンディ(テッド): ザック・エフロン(森田成一)
- エリザベス・ケンドール(リズ): リリー・コリンズ(清水理沙)
- キャロル・アン・ブーン: カヤ・スコデラリオ(和優希) - テッドを支援する女性。後に妻となって女児を出産。
- エドワード・カワート判事: ジョン・マルコヴィッチ(金尾哲夫) - フロリダ州での裁判の裁判長。
- ジョン・オコンネル弁護士: ジェフリー・ドノヴァン(裕樹) - ユタ州での裁判でテッドを弁護。
- ジョアンナ: アンジェラ・サラフィアン(大平あひる) - リズの親友。
- デヴィッド・ヨーコム検事: ディラン・ベイカー ユタ州の検事。
- ダン・ダウド弁護士: ブライアン・ジェラティ - フロリダ州の公選弁護人。
- ラリー・シンプソン検事: ジム・パーソンズ - フロリダ州の検事。
- ジェリー・トンプソン: ハーレイ・ジョエル・オスメント - リズの同僚。後に夫に。
- キャロル・ダロンチ: グレース・ヴィクトリア・コックス - ユタ州でテッドに誘拐された女性。最初の証人に。
- マイク・フィッシャー刑事: テリー・キニー - コロラド州ピトキン郡の刑事。テッドを追う。
- ボブ・ヘイワード: ジェームズ・ヘットフィールド - テッドを最初に逮捕したユタ州の警官。
製作
[編集]2017年5月15日、ジョー・バーリンジャー監督の新作映画にザック・エフロンが出演することになったとの報道があった[5]。10月31日、リリー・コリンズが本作に起用されたと報じられた[6]。
2018年1月11日、ジョン・マルコヴィッチの出演が決まった[7]。18日、本作の主要撮影がケンタッキー州コビントンで始まった[7]。1月下旬、グレース・ヴィクトリア・コックス、ジェフリー・ドノヴァン、アンジェラ・サラフィアン、カヤ・スコデラリオがキャスト入りした[8][9][10][11][12][13]。2月12日、ジェームズ・ヘットフィールドの出演が決まったとの報道があった[14]。
公開・マーケティング
[編集]2019年1月26日、本作はサンダンス映画祭でプレミア上映された[15]。2月4日、Netflixが本作の全米配信権を900万ドルで購入したと報じられた[16]。4月2日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[17]。
評価
[編集]映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには182件のレビューがあり、批評家支持率は54%、平均点は10点満点で5.70点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「ザック・エフロンの凄味のある名演技のお陰で、『テッド・バンディ』は脚本の不出来という問題点を何度も乗り越えている。」となっている[18]。また、Metacriticには31件のレビューがあり、高評価は9件、賛否混在は18件、低評価は4件、加重平均値は52/100となっている[19]。
出典
[編集]- ^ “テッド・バンディ”. ムビチケ (2017年5月15日). 2019年10月5日閲覧。
- ^ “Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile (2019) - Financial Information” (英語). The Numbers. 2019年12月30日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報』2021年3月下旬特別号 p.58
- ^ “ザック・エフロン、犯罪史に残るカリスマ殺人鬼に ─ 『テッド・バンディ』12月20日公開決定、予告編&ポスターなど一挙到着”. The River (2019年10月8日). 2019年10月8日閲覧。
- ^ Ford, Rebecca; Kit, Borys (2017年5月15日). “Cannes: Zac Efron to Play Ted Bundy in 'Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile'” (英語). The Hollywood Reporter 2019年4月30日閲覧。
- ^ D'Alessandro, Anthony (2017年10月31日). “Lily Collins to Play Ted Bundy’s Girlfriend In ‘Extremely Wicked, Shockingly Evil, And Vile’ – AFM” (英語). Deadline.com 2019年4月30日閲覧。
- ^ a b McNary, Dave (2018年1月11日). “John Malkovich Joins Ted Bundy Thriller ‘Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile’” (英語). Variety 2019年4月30日閲覧。
- ^ N'Duka, Amanda (2018年1月25日). “Grace Victoria Cox Cast In ‘Extremely Wicked, Shockingly Evil, And Vile’; Brit Shaw Joins ‘Between Worlds’” (英語). Deadline.com 2019年4月30日閲覧。
- ^ Kit, Borys (2018年1月25日). “'Burn Notice' Star Jeffrey Donovan Joins Zac Efron in Ted Bundy Movie (Exclusive)” (英語). The Hollywood Reporter 2019年4月30日閲覧。
- ^ Hipes, Patrick (2018年1月23日). “‘Westworld’s Angela Sarafyan Set For Ted Bundy Pic ‘Extremely Wicked, Shockingly Evil, And Vile’” (英語). Deadline.com 2019年4月30日閲覧。
- ^ D'Alessandro, Anthony (2018年1月29日). “‘Maze Runner’s Kaya Scodelario To Play Ted Bundy’s Ex-Wife In ‘Extremely Wicked, Shockingly Evil, And Vile’” (英語). Deadline.com 2019年4月30日閲覧。
- ^ Kit, Borys (2018年1月31日). “Jim Parsons Joins Zac Efron in Ted Bundy Movie (Exclusive)” (英語). The Hollywood Reporter 2019年4月30日閲覧。
- ^ D'Alessandro, Anthony (2018年1月31日). “Jim Parsons, Haley Joel Osment & More Board ‘Extremely Wicked, Shockingly Evil And Vile’” (英語). Deadline.com 2019年4月30日閲覧。
- ^ D'Alessandro, Anthony (2018年2月12日). “Metallica’s James Hetfield Boards Voltage’s ‘Extremely Wicked, Shockingly Evil, And Vile’” (英語). Deadline.com 2019年4月30日閲覧。
- ^ Debruge, Peter (2018年11月28日). “Sundance Film Festival Unveils 2019 Features Lineup” (英語). Variety 2019年4月30日閲覧。
- ^ D'Alessandro, Anthony (2019年2月4日). “Zac Efron Ted Bundy Pic ‘Extremely Wicked’ Sells To Netflix – Sundance” (英語). Deadline.com 2019年4月30日閲覧。
- ^ Sharf, Zack (2019年4月2日). “‘Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile’ Exclusive Trailer: Zac Efron Charms and Terrifies as Ted Bundy” (英語). Indiewire 2019年4月30日閲覧。
- ^ “Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile (2019)” (英語). Rotten Tomatoes. 2021年1月31日閲覧。
- ^ “Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile Reviews” (英語). Metacritic. 2021年1月31日閲覧。