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トロリーバッグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トロリーケース
伸縮できる取っ手を伸ばした状態

トロリーバッグ (英語: trolley bag) は、底に車輪がついたである。

日本では擬音からコロコロゴロゴロカラカラとも俗称する。

概要

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英語圏では、車輪がついたソフトケースを次のように呼ぶ。

  • ホイールド・バッグ (wheeled bag) 、ホイーリー・バッグ (wheelie bag)
  • ローラーバッグ (roller bag)
  • ラゲージ・トロリー・バッグ (luggage trolley bag)

ラゲージ (luggage) はやや格式ばった言い方であり、さらに正式には "travel trolley luggage" のようになる。時と場合にもよるが概ね単に "luggage" や 単に "travel bag" でも通じる。

単にスーツケース (suit case) という場合、車輪の無いものも含まれうる。

鞄部分がスーツケース型のものをトロリーケース (trolley case) とも呼ぶ。

日本では、キャリーケース (carry case)、キャリーバッグ (carrier bag) 、キャスターバッグ (caster bag) とも呼ぶが、和製英語であり、英語圏では単なる鞄(持ち歩く鞄)や買い物袋を意味する。

使用法

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車輪は底の4隅に付いているか、一辺の2隅にのみ付いている。

2輪のものは、車輪が下に来る向きに傾けて使う。傾けた側に立ち、鞄に向かって後ろから押すか、反対側を向いて前に引く。4輪のものは、傾けて2輪だけを地面に付けて同様に使うか、鞄を正立させて4輪とも地面につけ鞄を体の横か前で押す。このように地面につけた状態で動かすので、重量物を楽に運べることが最大のメリットである。

押したり引いたりしやすいよう、取っ手や持ち手がついているものが多い。特に最近の製品は伸縮できる取っ手(テレスコピックハンドル)がついていることが多い(特に手荷物として取り扱われる旅行用鞄の場合)が、その分確実に重量と内容積が犠牲になる。引っ張るためのを付けられるものもある。

手持ち鞄の中には、キャリーバッグの取っ手に固定するための「キャリーサポーター」を備えるものがある。

欠点

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  • 空港など、コンクリート舗装やタイル敷きなどの滑らかな所で使うのに適しており、アスファルト砂利を固めるなどの舗装路では進みにくく、音もうるさい。
  • 階段の上り下りには、通常の鞄に比べ利点はない。むしろ、車や取っ手の分重くかさばり、かえって上り下りしにくい。
  • 特に後方で引く場合、混雑した場所ではトラブルになりやすく[1]、主要駅ではポスター・アナウンス・電光掲示板で注意を呼びかけている。
  • エスカレーターからの落下事故もしばしば発生している[1]
  • 4輪を電車に持ち込んだ場合、走行中の揺れで自走する場合がある。手を離さないようにして、動かないよう気を付ける必要がある。

法令

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日本の道路交通法上、一般的なショッピングカートキャリーカート、トロリーバッグやトロリーケースは、常識的な車両の総重量や大きさを大きく超えない限り、「歩行補助車等」として扱われる(動力有りの場合は、法定の要件を満たす必要がある)。よって、原則として歩行者扱いとなる(歩行者が通行させている場合に限る)。詳細な条件や具体例については、「歩行補助車」を参照のこと。

脚注

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  1. ^ a b チェック:キャリーバッグに、ご注意 エスカレーターで落下急増「体に寄せて持って”. 毎日新聞 (2014年8月2日). 2014年8月13日閲覧。

関連項目

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