パイレーツ (アルバム)
『パイレーツ』 | ||||
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リッキー・リー・ジョーンズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ワーナー・ブラザース・レコード | |||
プロデュース | レニー・ワロンカー、ラス・タイトルマン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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リッキー・リー・ジョーンズ アルバム 年表 | ||||
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『パイレーツ』(Pirates)は、アメリカ合衆国のシンガーソングライター、リッキー・リー・ジョーンズが1981年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]「心のきずな」の歌詞は、映画『理由なき反抗』にインスパイアされた内容である[7]。「リヴィング・イット・アップ」や「ラッキー・ガイ」の歌詞は、かつてジョーンズが交際していたトム・ウェイツに言及した内容といわれている[8]。「ウェスタン・スロープ」で共作者としてクレジットされているサル・ベルナルディは、1970年代中期よりジョーンズと親交のあったミュージシャンで、ジョーンズによれば、ベルナルディは本作の歌詞の世界観に大きな影響を与えたという[9]。
ジャケットにはブラッシャイの撮影した写真が使用された[10]。
反響・評価
[編集]母国アメリカでは本作がBillboard 200で5位に達し、シングル「ラッキー・ガイ」はBillboard Hot 100で64位を記録した[2]。また、『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートでは「スロー・トレイン・トゥ・ペキン」が31位、「パイレーツ」が40位を記録した[2]。
ニュージーランドのアルバム・チャートでは合計22週トップ50入りし、うち5週にわたりトップ10入りして、最高4位を記録した[1]。イギリスでは11週全英アルバムチャートでトップ100入りし、最高37位を記録した[4]。
Vik Iyengarはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「収録曲は即効性がないかもしれないが、詩的にも音楽的にも複雑な作風により、このアルバムは何度聴いても価値あるものと感じられる」と評している[11]。また、Steve Knopperは『シカゴ・トリビューン』紙において、前作『浪漫』と比べて「よりダークで複雑なアルバム」と評している[12]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はリッキー・リー・ジョーンズ作。
- 心のきずな - "We Belong Together" - 5:04
- リヴィング・イット・アップ - "Living It Up" - 6:24
- スケルトンズ - "Skeletons" - 3:39
- スロー・トレイン・トゥ・ペキン - "Woody and Dutch on the Slow Train to Peking" (Rickie Lee Jones, David Kalish) - 5:18
- パイレーツ - "Pirates (So Long Lonely Avenue)" - 3:55
- ラッキー・ガイ - "A Lucky Guy" - 4:19
- ウェスタン・スロープ - "Traces of the Western Slopes" (R. L. Jones, Sal Bernardi) - 7:59
- 帰還 - "The Returns" - 2:20
参加ミュージシャン
[編集]- リッキー・リー・ジョーンズ - ボーカル、キーボード、シンセサイザー、ホーン・アレンジ、ボーカル・アレンジ
- バジー・フェイトン - ギター
- ディーン・パークス - ギター
- スティーヴ・ルカサー - ギター
- デヴィッド・カリシュ - ギター(on #4)
- ニール・ラーセン - キーボード
- ラッセル・フェランテ - キーボード
- クラレンス・マクドナルド - キーボード
- ランディ・カーバー - キーボード(on #3, #8)
- マイケル・ボディッカー - シンセサイザー
- ドナルド・フェイゲン - シンセサイザー(on #5)
- ロブ・マウンジー - シンセサイザー(on #5)
- チャック・レイニー - エレクトリックベース
- スティーヴ・ガッド - ドラムス(on #1, #5)、パーカッション(on #4)
- アート・ロドリゲス - ドラムス(on #2, #6, #7)
- ジェフ・ポーカロ - ドラムス
- レニー・カストロ - パーカッション
- ヴィクター・フェルドマン - パーカッション
- トム・スコット - テナー・サクソフォーン、バリトン・サクソフォーン(on #4, #5)
- デイヴィッド・サンボーン - アルト・サクソフォーン(on #4, #5)
- ランディ・ブレッカー - トランペット、フリューゲルホルン(on #4, #5)
- ジェリー・ヘイ - トランペット、フリューゲルホルン(on #7)
- サル・ベルナルディ - ハーモニカ(on #5, #7)、ボーカル(on #2, #7)
- ニック・デカロ - オーケストラ・アレンジ(on #2)
- ラルフ・バーンズ - オーケストラ・アレンジ(on #3, #8)
- アーノ・ルーカス - バックグラウンド・ボーカル
- レスリー・スミス - バックグラウンド・ボーカル
- ジョー・トゥラーノ - バックグラウンド・ボーカル
脚注・出典
[編集]- ^ a b charts.org.nz - Rickie Lee Jones - Pirates
- ^ a b c “Rickie Lee Jones - Awards”. AllMusic. 2016年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月21日閲覧。
- ^ norwegiancharts.com - Rickie Lee Jones - Pirates
- ^ a b RICKIE LEE JONES | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ Rickie Lee Jones - Pirates - dutchcharts.nl
- ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.315
- ^ “We Belong Together by Rickie Lee Jones”. Songfacts. 2016年10月21日閲覧。
- ^ “The Tom and Rickie show: Why the relationship of rock's superstar couple was doomed”. The Independent (2009年3月8日). 2016年10月21日閲覧。
- ^ “Weasel and the White Boy Cool”. rickieleejones.com. 2016年10月21日閲覧。
- ^ Rickie Lee Jones - Pirates (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ Iyengar, Vik. “Pirates - Rickie Lee Jones”. AllMusic. 2016年10月21日閲覧。
- ^ Knopper, Steve (2013年5月23日). “The twists and turns of Rickie Lee Jones”. 2016年10月21日閲覧。