ブラックリスト 警視庁監察ファイル
ブラックリスト 警視庁監察ファイル | ||
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著者 | 伊兼源太郎 | |
発行日 | 2019年10月30日 | |
発行元 | 実業之日本社 | |
ジャンル | 警察小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判 | |
ページ数 | 308 | |
前作 | 密告はうたう 警視庁監察ファイル | |
次作 | 残響 警視庁監察ファイル | |
公式サイト | www.j-n.co.jp | |
コード |
ISBN 978-4-408-53745-0 ISBN 978-4-408-55673-4(A6) | |
ウィキポータル 文学 | ||
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『ブラックリスト 警視庁監察ファイル』(ブラックリスト けいしちょうかんさつファイル)は、伊兼源太郎による警察小説。
2019年10月17日に単行本が書き下ろしで実業之日本社から発売された[1]。2021年7月16日に実業之日本社文庫版が発売された[2]。「警視庁監察ファイル」シリーズの第2作。
あらすじ
[編集]前作から1年後。佐良が警視庁警務部人事一課監察係に配属されて2年が経過した。佐良の推薦で監察係には皆口菜子が加入し、佐良の日常は活気づいていた。だが、佐良の警視庁刑事部捜査一課時代の後輩で皆口の婚約者でもあった斎藤が殉職した武蔵野市の町工場社長殺人事件は、いまだ犯人は捕まらず未解決のままであった。
ある日、警視庁刑事部捜査二課主導で捜査していた大型特殊詐欺グループ「YK団」が、突然監視の目を逃れて行方をくらます。人事一課に届いた密告によると、「YK団」の捜査資料が流出したという。渋谷中央署に置かれた「YK団」の捜査本部には30人近くいるが、誰が漏洩させたかわからない。監察官の能馬は、班長の中西と佐良、皆口の3人に関係者の行確(行動確認)を命じる。
しかし想定外の事態が発生し、中西班は体制変更を余儀なくされる。佐良は係長の須賀の指示で、皆口と同じ時期に監察係に配属された若手・毛利と組むことになる。佐良は毛利の考え方に苛立ちを覚えながらも行確を進め、「互助会」と呼ばれる謎のグループの存在に辿り着く。それは斎藤の殉職事件につながっていた。
登場人物
[編集]- 佐良(さら)
- 警視庁警務部人事一課監察係主任。38歳。
- 以前は他人に斎藤の殉職事件について触れられると心中穏やかでなかったが、1年前のことを経て心境が変化し、冷静に振り返られるようになった。斎藤の供養ために監察の仕事を全うしようと日々励んでいる。
- 皆口菜子(みなぐち さいこ)
- 半年前に警視庁交通部・府中運転免許試験場から警視庁警務部人事一課監察係に異動した。
- 婚約者だった斎藤が殉職してからどことなく暗い雰囲気があったが、監察係に来て以前の明るさを取り戻しつつある。
- 須賀(すが)
- 警視庁警務部人事一課監察係長として、複数の班をまとめる。
- 公安部出身で、首にした警官の数はトップクラスと言われている。「長袖の須賀」と呼ばれている。
- 能馬(のうま)
- 警視庁警務部人事一課監察官。公安部出身。「能面の能馬」という異名を持つ。
- 中西(なかにし)
- 警視庁警務部人事一課監察係で、佐良と皆口が所属する班の班長を務める。公安部出身。
- 毛利(もうり)
- 半年前に警視庁生活安全部サイバー対策課から警視庁警務部人事一課監察係に異動した。28歳。
- 斎藤(さいとう)
- 元警視庁刑事部捜査一課員。佐良が捜査一課にいたときの後輩で、皆口の婚約者だった。
- 武蔵野市で起きた殺人事件の捜査中に、拳銃で撃たれ殉職する。
- 六角(ろっかく)
- 警視庁警務部長。歴代の警務部長の中では珍しく、これまで公安部を経験せずに刑事畑を歩んできた。
- 真崎(まさき)
- 警視庁警務部人事一課長。
- 川南(かわなみ)
- 警視庁刑事部捜査一課長。「豆タンク」と呼ばれている。
- 高崎(たかさき)
- 警視庁刑事部捜査一課管理官。
- 北澤(きたざわ)
- 今春、警視庁刑事部鑑識課から、以前所属していた警視庁刑事部捜査一課に異動した。
- 佐良と同期。斎藤の大学時代の先輩。
- 長富(ながとみ)
- 警視庁刑事部捜査二課長。38歳。
- 峰裕樹(みね ひろき)
- 警視庁刑事部捜査二課員。35歳。
- 虎島(とらしま)
- 弁護士。佐良とは小学校からのつきあい。
- 猿飛才蔵(さるとび さいぞう)
- 情報屋。
- チャン
- 表の顔はベトナム料理店の店長。裏の顔は情報屋。
書誌情報
[編集]- 伊兼源太郎 『ブラックリスト 警視庁監察ファイル』
- 単行本:2019年10月17日発売、実業之日本社、ISBN 978-4-408-53745-0
- 文庫本:2021年7月16日発売、実業之日本社文庫、ISBN 978-4-408-55673-4、解説:香山二三郎
オーディオブック
[編集]Audible版
[編集]2022年1月28日よりAudibleで配信された[4]。朗読は川上晃二[4]。
kikubon版
[編集]2022年4月15日よりkikubonで配信された[5]。朗読は下山吉光[5]。
テレビドラマ
[編集]『密告はうたう2 警視庁監察ファイル』のタイトルで、2024年8月11日からWOWOWでテレビドラマ化された[3]。原作は『ブラックリスト 警視庁監察ファイル』と『残響 警視庁監察ファイル』[6]。
脚注
[編集]- ^ “ブラックリスト 警視庁監察ファイル”. 実業之日本社. 2024年7月1日閲覧。
- ^ “ブラックリスト 警視庁監察ファイル”. 実業之日本社. 2024年7月1日閲覧。
- ^ a b “松岡昌宏、仲村トオル、泉里香らが陰謀と対峙する「密告はうたう2」ポスター解禁”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2024年6月30日) 2024年7月1日閲覧。
- ^ a b 川上晃二 [@Best_koji] (2022年1月28日). "2022年1月28日 21:37のツイート". X(旧Twitter)より2024年7月1日閲覧。
- ^ a b キクボン! [@kikubon_jp] (2022年4月15日). "2022年4月15日 14:30のツイート". X(旧Twitter)より2024年7月1日閲覧。
- ^ “松岡昌宏「密告はうたう2」は8月スタート、仲村トオル・泉里香・戸塚祥太ら続投”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2024年4月27日) 2024年7月1日閲覧。