ミラノ大賞典
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ミラノ大賞典 (Gran Premio di Milano) はイタリア共和国ミラノにあるサンシーロ競馬場で行われる競馬の競走。イタリア春競馬の総決算である。
概要
[編集]創設は1889年に遡り、二度の世界大戦中も絶え間なく続けられた。かつては芝3000mで行われていたが、幾度かの距離変更を経て1974年から2019年は芝2400m、2020年からは芝2000mで行われている。格付けは1973年のグループ制導入から2015年まではG1に位置づけられていた。
2016年からはG2に格下げされ、同時に出走条件が4歳以上に変更された[1]。さらに2023年にはG3に降格されることになった。
開催時期が早い事もあり、2015年まで斤量は古馬が60.5kg、3歳馬が53.5kgと3歳馬有利に設定されていたが、日本の宝塚記念と同じく3歳馬が挑戦してくることは少なかった。
デルビーイタリアーノと同じく20世紀初頭にはフェデリコ・テシオの生産馬が大活躍し、計22勝した。
1986年には日本馬のシリウスシンボリが出走したが、Tommy Wayの5着に敗れた。
近年の優勝馬
[編集]施行日 | 優勝馬 | 日本語読み | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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2001年6月17日 | Paolini | パオリニ | 牡4 | 2:34.8 | A.スボリッチ | A.ヴェーラー |
2002年6月16日 | Falbrav | ファルブラヴ | 牡4 | 2:24.9 | D.バルジュー | L.ダウリア |
2003年6月22日 | Leadership | リーダーシップ | 牡4 | 2:28.3 | R.ヒルズ | S.ビン・スルール |
2004年6月20日 | Senex | セネックス | 牡4 | 2:28.7 | W.モンジル | H.ブルーム |
2005年6月19日 | Electrocutionist | エレクトロキューショニスト | 牡4 | 2:30.6 | E.ボッティ | V.ヴァリアーニ |
2006年6月18日 | Shamdala | シャムダラ | 牝4 | 2:28.7 | C.スミヨン | A.ロワイエデュプレ |
2007年6月17日 | Sudan | スーダン | 牡4 | 2:32.1 | L.デットーリ | E.ルルーシュ |
2008年6月15日 | Quijano | キジャーノ | 騸6 | 2:34.7 | A.シュタルケ | P.シールゲン |
2009年6月14日 | Quijano | キジャーノ | 騸7 | 2:29.6 | A.シュタルケ | P.シールゲン |
2010年6月13日 | Jakkalberry | ジャッカルベリー | 牡4 | 2:29.6 | F.ブランカ | E.ボッティ |
2011年6月12日 | Voila Ici | ヴォワライシ | 牡6 | 2:34.4 | M.デムーロ | V.カルーソー |
2012年6月10日 | Earl Of Tinsdal | アールオブティンスダル | 牡4 | 2:30.0 | W.ビュイック | A.ヴェーラー |
2013年6月9日 | Biz the Nurse | ビズザナース | 牡3 | 2:27.4 | C.デムーロ | S.ボッティ |
2014年6月8日[2] | Benvenue | ベンヴェヌー | 牡5 | F.ボッサ | R.ビオンディ | |
2015年6月7日[3] | Dylan Mouth | ディランマウス | 牡4 | 2:26.7 | F.ブランカ | S.ボッティ |
2016年5月29日[4] | Dylan Mouth | ディランマウス | 牡5 | 2:35.9 | L.デットーリ | M.ボッティ |
2017年6月18日[5] | Full Drago | 牡4 | 2:29.1 | D.バルジュー | S.ボッティ | |
2018年7月1日[6] | Night Music | 牝5 | 2:27.3 | O.Murphy | F.Steinberg | |
2019年6月23日[7] | Assiro | 牡4 | 2:27.0 | A.Mezzatesta | R.Biondi | |
2020年6月28日 | Durance | 牝4 | 2:01.4 | L.Delozier | P.Schiergen | |
2021年6月27日 | Wally | 騸4 | 1:59.3 | C.Demuro | J-C.Rouget | |
2022年6月30日[8] | Cantocorale | 牡4 | 2:02.9 | A.Fresu | G.Galoppo | |
2023年6月18日[9] | Best Of Lips | ベストオブリップス | 牡5 | 2:02.9 | R.Piechulek | A.Suborics |
2024年6月23日[10] | Flag's Up | フラッグスアップ | 騸6 | 2:06.7 | M.Sanna | S.Botti |
過去の主な優勝馬
[編集]- 1938年:ネアルコ / Nearco
- 1956年:リボー / Ribot
- 1958年:セダン / Sedan
- 1975年:シュターアピール / Star Appeal
- 1984年:エスプリデュノール / Esprit du Nord
- 1987年、1988年:トニービン / Tony bin
- 1989年:アルワウーシュ / Alwuhush
- 1993年:プラティニ / Platini
- 1995年:ランド / Lando
- 1996年:ストラテジックチョイス / Strategic Choice
- 1998年:ウンガロ / Ungaro
日本調教馬の成績
[編集]→詳細は「日本調教馬の日本国外への遠征 § ミラノ大賞典」を参照
出典
[編集]- ^ ヨーロッパ・パターン競走委員会、レースの格上げと格下げを発表(欧州)ジャパンスタッドブックインターナショナル、2016年3月4日閲覧
- ^ 2014年レース結果 - racingpost、2014年6月30日閲覧
- ^ 2015年レース結果 - レーシングポスト、2015年7月1日閲覧
- ^ 2016年レース結果 - レーシングポスト、2016年5月30日閲覧
- ^ 2017年レース結果 - レーシングポスト、2017年6月19日閲覧
- ^ 2018年レース結果 - レーシングポスト、2018年7月2日閲覧
- ^ “2019年レース結果”. racingpost (2019年6月23日). 2019年6月24日閲覧。
- ^ “2022年ミラノ大賞典”. racingpost (2022年6月30日). 2022年7月2日閲覧。
- ^ 2023年ミラノ大賞レーシングポスト、2023年6月19日配信・閲覧
- ^ 2024年ミラノ大賞レーシングポスト、2024年6月24日配信・閲覧
関連項目
[編集]- 宝塚記念 - 芝2200mで施行される日本競馬の上半期を締めくくる上半期最強馬決定戦(GI)
- キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス - 芝11f211yで施行されるヨーロッパの上半期最強馬決定戦(G1)
- サンクルー大賞 - 芝2400mで施行されるフランスの上半期最強馬決定戦(G1)
- ベルリン大賞 - 芝2400mで施行されるドイツの上半期最強馬決定戦(G1)
- 香港チャンピオンズ&チャターカップ - 芝2400mで施行される香港の最強馬決定戦(G1)