ランファーリー伯爵
ランファーリー伯爵 Earl of Ranfurly | |
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創設時期 | 1831年9月14日 |
創設者 | ウィリアム4世 |
貴族 | アイルランド貴族 |
初代 | 初代伯トマス・ノックス |
現所有者 | 8代伯エドワード・ノックス |
相続人 | ノースランド子爵アダム・ノックス |
付随称号 | ノースランド子爵 ウェルズ男爵 ランファーリー男爵(uk) |
邸宅 | モールティングス・チェイス |
モットー | 前進し、進歩する (MOVEO ET PROFICIO) |
ランファーリー伯爵(ランファーリーはくしゃく、英: Earl of Ranfurly)は、アイルランド貴族の爵位。1831年に創設された。
歴史
[編集]ティロン県出身のトマス・ノックス(1729–1818)はアイルランド庶民院議員を26年間務めたのち、1781年1月8日にアイルランド貴族であるティロン県ダンガノンにおけるウェルズ男爵に叙され、1791年7月5日にティロン県ダンガノンにおけるノースランド子爵に叙された[1]。その息子にあたる2代子爵トマス・ノックス(1754–1840)はトーリー党の政治家としてアイルランド庶民院議員、連合王国庶民院議員を務め、1826年7月6日に連合王国貴族であるレンフルー州におけるランフォーリーのランファーリー男爵に、1831年9月14日にアイルランド貴族であるランファーリー伯爵に叙された[2]。
初代伯爵の息子にあたる2代伯爵トマス・ノックス(1786–1858)もトーリー党の政治家であり、襲爵以前に連合王国庶民院議員を務めた[2]。その長男であるトマス・ノックス(1816–1858)は保守党所属庶民院議員だったが、襲爵から2か月後に死去した[3]。
3代伯爵の息子にあたる5代伯爵アクター・ジョン・マーク・ノックス(1856–1933)も保守党の政治家であり、第三次ソールズベリー侯爵内閣からバルフォア内閣にかけて侍従たる議員、ニュージーランド総督を務めた[4]。その孫にあたる6代伯爵トマス・ダニエル・ノックス(1913–1988)は第二次世界大戦に参戦して、1941年6月に捕虜になったほか[5]、1950年代にバハマ総督を務めた[6]。
2023年現在の当主は初代伯爵の三男の来孫にあたる8代伯爵エドワード・ジョン・ノックス(1957–)である[7]。
現当主の保有爵位
[編集]現当主の第8代ランファーリー伯爵エドワード・ノックスは、以下の爵位を有する。
- 第8代ランファーリー伯爵(8th Earl of Ranfurly)
(1831年9月14日の勅許状によるアイルランド貴族爵位) - 第9代ティロン県ダンガノンにおけるノースランド子爵(9th Viscount Northland, of Dungannon in the County of Tyrone)
(1791年7月5日の勅許状によるアイルランド貴族爵位) - 第9代ティロン県ダンガノンにおけるウェルズ男爵(9th Baron Welles, of Dungannon in the County of Tyrone)
(1781年1月16日の勅許状によるアイルランド貴族爵位) - 第8代レンフルー州ランフォーリーのランファーリー男爵(8th Baron Ranfurly, of Ramphorlie in the County of Renfrew)
(1826年7月6日の勅許状による連合王国貴族爵位)
一覧
[編集]ノースランド子爵(1791年)
[編集]ランファーリー伯爵(1831年)
[編集]- 初代ランファーリー伯爵トマス・ノックス(1754年 – 1840年)
- 第2代ランファーリー伯爵トマス・ノックス(1786年 – 1858年)
- 第3代ランファーリー伯爵トマス・ノックス(1816年 – 1858年)
- 第4代ランファーリー伯爵トマス・グランヴィル・ヘンリー・ステュアート・ノックス(1849年 – 1875年)
- 第5代ランファーリー伯爵アクター・ジョン・マーク・ノックス(1856年 – 1933年)
- 第6代ランファーリー伯爵トマス・ダニエル・ノックス(1913年 – 1988年)
- 第7代ランファーリー伯爵ジェラルド・フランコイス・ニーダム・ノックス(1929年 – 2018年)
- 第8代ランファーリー伯爵エドワード・ジョン・ノックス(1957年 – )
爵位の法定推定相続人は現当主の息子にあたるノースランド子爵アダム・ヘンリー・ノックス(1994年 – )であり、その推定相続人は現当主の弟にあたるルパート・スティーブン・ノックス(1963年 – )である。
出典
[編集]- ^ Cokayne, Doubleday & Howard de Walden 1936, pp. 700–701.
- ^ a b Cokayne, Doubleday & Howard de Walden 1945, p. 738.
- ^ Cokayne, Doubleday & Howard de Walden 1945, pp. 738–739.
- ^ Cokayne, Doubleday & Howard de Walden 1945, pp. 739.
- ^ Cokayne, Doubleday & Howard de Walden 1945, pp. 740.
- ^ Ingraham, Felicity (27 March 2018). "FACE TO FACE: Walking in her mother's footsteps". The Tribune (英語). 2024年5月8日閲覧。
- ^ "Ranfurly". Who's Who & Who Was Who (英語). 1 December 2023. doi:10.1093/ww/9780199540884.013.U292260。
参考文献
[編集]- Cokayne, George Edward; Doubleday, Herbert Arthur; Howard de Walden, Thomas, eds. (1936). The Complete Peerage, or a history of the House of Lords and all its members from the earliest times (Moels to Nuneham) (英語). Vol. 9 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press. pp. 700–701.
- Cokayne, George Edward; Doubleday, Herbert Arthur; Howard de Walden, Thomas, eds. (1945). The Complete Peerage, or a history of the House of Lords and all its members from the earliest times (Oakham to Richmond) (英語). Vol. 10 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press. pp. 738–740.
- Cokayne, George Edward; Hammond, Peter W., eds. (1998). The Complete Peerage, or a history of the House of Lords and all its members from the earliest times (Addenda & Corrigenda) (英語). Vol. 14 (2nd ed.). Stroud: Sutton Publishing. p. 540. ISBN 978-0-7509-0154-3。