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ルイス・ガルシア (1987年生の投手)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルイス・ガルシア
Luis García
ボストン・レッドソックス #40
サンディエゴ・パドレス時代
(2022年10月7日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 首都地区サントドミンゴ
生年月日 (1987-01-30) 1987年1月30日(37歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2004年 アマチュアFA
初出場 2013年7月10日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム  ドミニカ共和国
WBC 2023年

ルイス・アマド・ガルシアLuis Amado García, 1987年1月30日 - )は、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBのボストン・レッドソックス所属。

経歴

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プロ入りとドジャース傘下時代

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2004年1月22日にアマチュア・フリーエージェントでロサンゼルス・ドジャースと契約してプロ入り。

2006年、傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ドジャースでプロデビュー。11試合(先発6試合)に登板して2勝1敗、防御率4.32、16奪三振を記録した。

2007年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ドジャースでプレーし、12試合に登板して3勝0敗、防御率3.55、17奪三振を記録した。

2008年パイオニアリーグのルーキー級オグデン・ラプターズ英語版でプレーし、21試合(先発2試合)に登板して3勝0敗9セーブ、防御率2.40、37奪三振を記録した。

2009年はA級グレートレイクス・ルーンズでプレーし、34試合に登板して5勝3敗5セーブ、防御率2.92、55奪三振を記録した。

ナショナルズ傘下時代

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2009年8月30日にロニー・ベリアードとのトレードで、ワシントン・ナショナルズへ移籍した[1]。移籍後は傘下のA+級ポトマック・ナショナルズでプレーし、2試合に登板して1勝0敗、防御率0.00、2奪三振を記録した。

2010年はA+級ポトマックで6試合に登板したが、防御率10.38と振るわず、6月にA級ヘイガーズタウン・サンズ英語版へ降格。A級ヘイガーズタウンでは26試合に登板して4勝4敗、防御率3.88、43奪三振を記録した。オフの11月6日にFAとなった。

独立リーグ時代

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2011年は契約のオファーがなく、ほぼ引退状態にあり、ニュージャージー州の理髪店や運送会社で働いていた。2012年から若いアマチュアの野球選手のコーチとして活動していたが、新たな代理人を雇い、カナディアン・アメリカンリーグニューアーク・ベアーズと契約。9試合に登板したが、0勝1敗、防御率11.57と結果を残せず、1ヵ月で退団した[2]

フィリーズ時代

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フィリーズ時代(2018年)

2013年3月24日、フィラデルフィア・フィリーズの海外担当スカウトであるサル・アゴスティネッリは翌日にドミニカ共和国へ行く予定だったが、出発前に良い体格と90mph中盤の直球を投げるガルシアを一目見ようと、アゴスティネッリが住むロングアイランドへガルシアを呼び寄せた。翌日、ガルシアはアゴスティネッリの前で投球を見せると、常時94mphの直球や良いスライダーを披露し、すぐにアゴスティネッリはフィリーズのプロスカウトであるマイク・オンドに電話をかけ、マイナー契約を結ぶことが決まった[3]。傘下のAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスで開幕を迎え、1試合に登板後、A+級クリアウォーター・スレッシャーズでプレー。A+級クリアウォーターでは14試合の登板で、0勝1敗7セーブ、防御率1.37と好投し、AA級レディング・ファイティン・フィルズへ昇格。AA級レディングでも11試合の登板で、2勝1敗1セーブ、防御率2.45と安定し、6月にAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスへ昇格。5試合の登板で、0勝0敗2セーブ、防御率1.80を記録し、7月9日にフィリーズとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[4]。7月10日のナショナルズ戦でメジャーデビュー。3点ビハインドの8回表から登板し、1回を無安打無失点に抑えた[5]。その後はリリーフに定着したが、17試合の登板で防御率5.59と落ち込み、8月25日にAAA級リーハイバレーへ降格[6]。9月2日に再昇格した。シーズン最後の登板となった9月28日のアトランタ・ブレーブス戦では、1点リードの4回裏から登板し、2回を2安打無失点に抑え、メジャー初勝利を挙げた[7]。この年メジャーでは24試合に登板して1勝1敗、防御率3.73、23奪三振を記録した。

2014年3月8日にAAA級リーハイバレーへ異動し、開幕を迎えた。4月13日にメジャーへ昇格し、4月14日のブレーブス戦では1回を無安打無失点に抑えたが、15日にマイク・アダムス故障者リストから復帰したため、AAA級リーハイバレーへ降格した。5月8日にメジャーへ再昇格[8]。2試合に登板したが、合計3回で9失点(自責点7)を喫し、5月24日に右肘の故障で15日間の故障者リスト入りした[9]。6月6日に故障者リストから復帰し、AAA級リーハイバレーへ降格した。6月28日にダブルヘッダーで登録枠が拡大されたため、メジャーへ昇格[10]。同日のブレーブス戦の第1試合に登板したが、1.2回を1安打、1失点、3四球の乱調で、試合後にAAA級リーハイバレーへ降格した。9月2日に再昇格。この年は13試合に登板して1勝0敗、防御率6.43、12奪三振を記録した。

2015年はブルペンの中心的存在にのし上がり、チームトップ[11]の72試合に登板。WHIPは1.64と高かったが、防御率は3.51にまとめ上げて、4勝6敗2セーブを記録した。

2016年、メジャーでは17試合の登板に留まり、1勝1敗、防御率6.46、WHIP1.89と炎上して結果を残せなかった。ちなみに、マイナーのAAA級リーハイバレーでは48試合にリリーフ登板して6勝3敗13セーブ、防御率2.14、WHIP1.13という支配的な投球を見せた。

エンゼルス時代

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2018年12月6日にホセ・アルバレスとのトレードで、ロサンゼルス・エンゼルスへ移籍した[12]

2019年レギュラーシーズン終了後の10月28日にFAとなった[13]

レンジャーズ時代

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2020年1月9日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約(MLB昇格なら年俸110万ドル)で合意した[14]。8月18日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[15]。9月15日にDFAとなり[16]、17日に自由契約となった[17]

ヤンキース傘下時代

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2021年2月にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[18]。シーズンでは5月のマイナーリーグ開幕から傘下のAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースでプレーしていたが、7月6日に自由契約となった[13]

カージナルス時代

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2021年7月9日にセントルイス・カージナルスとメジャー契約を結び、即日でアクティブ・ロースター入りした[19]。オフの11月3日にフリーエージェント(FA)となった。

パドレス時代

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2021年12月1日にサンディエゴ・パドレスと2年総額700万ドルの契約を結んだ[20]

2023年オフの11月3日にFAとなった[21]

エンゼルス復帰 

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2023年12月5日にロサンゼルス・エンゼルスと1年総額425万ドルの契約を結んだ[22]

レッドソックス時代

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7月30日にマシュー・ルーゴ英語版ライアン・ゼファージャン英語版ニコ・カバダス英語版イェファーソン・バルガス英語版とのトレードで、ボストン・レッドソックスに移籍した[23]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2013 PHI 24 0 0 0 0 1 1 0 1 .500 138 31.1 27 3 23 0 1 23 3 0 15 13 3.73 1.59
2014 13 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 69 14.0 14 2 13 0 0 12 4 0 12 10 6.43 1.92
2015 72 0 0 0 0 4 6 2 16 .400 304 66.2 72 4 37 8 0 63 6 1 28 26 3.51 1.64
2016 17 0 0 0 0 1 1 0 1 .500 76 15.1 21 2 8 1 1 14 2 0 11 11 6.46 1.89
2017 66 0 0 0 0 2 5 2 14 .286 295 71.1 61 3 26 5 0 60 9 0 22 21 2.65 1.22
2018 59 0 0 0 0 3 1 1 13 .750 204 46.0 49 4 18 1 4 51 7 0 31 31 6.07 1.46
2019 LAA 64 2 0 0 0 2 1 1 6 .667 278 62.0 61 13 33 1 5 57 7 0 35 30 4.35 1.52
2020 TEX 11 2 0 0 0 0 2 0 0 .000 45 8.1 10 1 9 1 0 11 2 0 9 7 7.56 2.28
2021 STL 34 0 0 0 0 1 1 2 12 .500 135 33.1 25 2 8 1 1 34 3 0 12 12 3.24 0.99
2022 SD 64 0 0 0 0 4 6 3 20 .400 259 61.0 57 3 17 0 5 68 7 0 28 23 3.39 1.21
2023 61 0 0 0 0 2 3 0 10 .400 267 59.2 59 6 24 1 6 53 4 0 30 27 4.07 1.39
2024 LAA 45 0 0 0 0 5 1 4 11 .833 182 43.2 37 4 14 1 3 40 5 0 21 18 3.71 1.17
BOS 15 0 0 0 0 0 0 0 3 ---- 72 15.1 24 4 1 1 0 13 0 0 15 14 8.22 1.63
'24計 60 0 0 0 0 5 1 4 14 .833 254 59.0 61 8 15 2 3 53 5 0 36 32 4.88 1.29
MLB:12年 545 4 0 0 0 26 28 15 107 .481 2324 528.0 517 51 231 21 26 499 59 1 269 243 4.14 1.42
  • 2024年度シーズン終了時

WBCでの投手成績

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2023 ドミニカ共和国 2 0 0 0 0 8 2.1 1 0 1 0 0 2 0 0 1 1 3.86

年度別守備成績

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投手(P)












2013 PHI 24 0 10 0 0 1.000
2014 13 2 2 0 0 1.000
2015 72 4 20 0 1 1.000
2016 17 0 2 0 0 1.000
2017 66 2 10 0 0 1.000
2018 59 2 2 1 1 .800
2019 LAA 64 6 10 1 2 .941
2020 TEX 11 0 0 0 0 ----
2021 STL 34 2 4 0 0 1.000
2022 SD 64 2 5 4 2 .636
2023 61 2 7 1 0 .900
2024 LAA 45 3 1 0 0 1.000
BOS 15 0 2 0 0 1.000
'24計 60 3 3 0 0 1.000
MLB 545 25 75 7 6 .935
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

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  • 57(2013年 - 2018年)
  • 40(2019年、2024年途中 - )
  • 45(2020年)
  • 66(2021年 - 2024年途中)

代表歴

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脚注

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  1. ^ Washington Nationals trade Ronnie Belliard to Dodgers for two young players”. MLB.com Nationals Press Release (August 30, 2009). January 12, 2015閲覧。
  2. ^ Bill Evans (July 12, 2013). “Luis Garcia's amazing ride lands him in the major leagues”. nj.com. January 12, 2015閲覧。
  3. ^ Mandy Housenick (July 9, 2013). “Phillies' Luis Garcia: From the salon to the major leagues in four months”. The Morning Call. January 12, 2015閲覧。
  4. ^ Todd Zolecki (July 10, 2013). “Aumont optioned to work on mechanics, approach”. MLB.com. January 12, 2015閲覧。
  5. ^ Scores for Jul 10, 2013”. ESPN MLB (July 10, 2013). January 12, 2015閲覧。
  6. ^ Todd Zolecki (August 26, 2013). “Phillies shuffle roster as result of 18-inning game”. MLB.com. January 12, 2015閲覧。
  7. ^ Scores for Sep 28, 2013”. ESPN MLB (September 28, 2013). January 12, 2015閲覧。
  8. ^ Todd Zolecki (May 10, 2014). “Phillies outright Camp and recall Garcia”. MLB.com. January 12, 2015閲覧。
  9. ^ Todd Zolecki, Erik Bacharach (May 25, 2014). “Reliever Garcia hits DL with forearm strain”. MLB.com. January 12, 2015閲覧。
  10. ^ Todd Zolecki, Austin Laymance (June 28, 2014). “Phillies call up Garcia for doubleheader”. MLB.com. January 12, 2015閲覧。
  11. ^ 2015 Philadelphia Phillies Pitching Statistics - Baseball-Reference.com (英語) . 2016年1月25日閲覧。
  12. ^ Steve Adams (2018年12月6日). “Phillies Acquire Jose Alvarez From Angels” (英語). MLB Trade Rumors. 2018年12月11日閲覧。
  13. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2021年7月11日閲覧。
  14. ^ レンジャーズ、2投手とマイナー契約で合意”. nikkansports.com (2020年1月10日). 2020年1月10日閲覧。
  15. ^ Connor Byrne (2020年8月18日). “Rangers Select Luis Garcia, Place Juan Nicasio On Restricted List” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月19日閲覧。
  16. ^ Rangers Designate Luis Garcia” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年9月15日閲覧。
  17. ^ Rangers' Luis Garcia Becomes Free Agent” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年9月18日閲覧。
  18. ^ Steve Adams (2021年2月17日). “Yankees Sign Derek Dietrich, Nick Goody” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月26日閲覧。
  19. ^ Steve Adams (2021年7月9日). “Cardinals Sign Luis Garcia” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月11日閲覧。
  20. ^ Padres to sign relievers Luis Garcia, Robert Suarez”. www.mlb.com. 2021年12月2日閲覧。
  21. ^ 130 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). Home (November 3, 2023). November 10, 2023閲覧。
  22. ^ 【MLB】エンゼルスがブルペン補強 右腕ルイス・ガルシアと1年425万ドルで合意 セットアッパー候補か(MLB.jp)”. Yahoo!ニュース. 2023年12月13日閲覧。
  23. ^ Red Sox add bullpen depth in trades for Sims, García” (英語). MLB.com. 2024年7月31日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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