井上輝子
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井上 輝子(いのうえ てるこ、1942年3月27日[1] - 2021年8月10日)は、日本の社会学者・女性学者、和光大学名誉教授。
略歴
[編集]東京生まれ。別名・辺(ほとり)輝子。県立静岡高校から都立九段高校を経て、東京大学文学部社会学科卒、1971年同大学院社会学研究科新聞学修了。1970年立教大学助手、1973年和光大学助教授となり、1984年教授。2012年定年、名誉教授。 1970年代初頭のウーマンリブ運動に参加する中で女性学と出会い、和光大学で女性学講座を担当。日本出版学会賞受賞[2]。
2021年8月10日、悪性リンパ腫のため死去[3]。79歳没。
著書
[編集]- 『女性学とその周辺』勁草書房 1980
- 『女性学への招待 変わる/変わらない女の一生』有斐閣選書 1992
- 『新・女性学への招待 変わる/変わらない女の一生』有斐閣選書 2011
- 『日本のフェミニズム -- 150年の人と思想』有斐閣、2021年12月。ISBN 978-4-641-17473-3。 - 急逝した氏の遺著となった[4]
共編著
[編集]- 『女性雑誌を解読する Comparepolitan 日・米・メキシコ比較研究』女性雑誌研究会共編. 垣内出版 1989
- 『女性のデータブック 性・からだから政治参加まで』江原由美子共編 有斐閣 1991
- 『日本のフェミニズム』全10巻 上野千鶴子、江原由美子、天野正子共編 岩波書店 1994
- 『ビデオで女性学 映画のなかの女性を読む』西山千恵子, 細谷実,木村榮, 福島瑞穂共著 有斐閣ブックス 1999
- 『岩波女性学事典』江原由美子,加納実紀代, 上野千鶴子,大沢真理共編 岩波書店 2002
- 『新編日本のフェミニズム』全10巻 天野正子、伊藤公雄、伊藤るり、上野千鶴子、加納実紀代、江原由美子共編 岩波書店 2009
- 『憲法でまなぶ「自由、人権、平和」 知らないでは、すまされない!』齊藤小百合,内海愛子, 八柏龍紀, 西澤清, 山田省三, 丸山重威, 長谷部貴俊, 津田公男共著 労働大学出版センター(労大ブックレット)2013
翻訳
[編集]- J.ディッキー, キャス・デイビス, テレサ・ストラトフォード編『メディア・セクシズム 男がつくる女』女性雑誌研究会共編訳. 垣内出版 1995
論文
[編集]脚注
[編集]- ^ 『著作権台帳』
- ^ 『新・女性学への招待』著者紹介
- ^ “井上輝子・和光大名誉教授が死去 女性学の草分け”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2021年8月10日) 2021年8月10日閲覧。
- ^ “女の本屋 > 著者・編集者からの紹介 > 井上輝子「日本のフェミニズムーー150年の人と思想」 2021年夏急逝した井上輝子の遺著🔸満田康子(元有斐閣編集者)”. wan.or.jp. 2021年12月11日閲覧。
外部リンク
[編集]- 井上輝子さん | 『ジェンダー研究を継承する』アーカイブ特設サイト | ジェンダー社会科学研究センター - インタビュー映像等
- 世界のフェミニストは今 - GAL~gender and law~