会田弘継
会田 弘継 (あいだ ひろつぐ) | |
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東京にて(2017年1月) | |
生誕 |
1951年 日本・埼玉県 |
国籍 | 日本 |
出身校 | 東京外国語大学(学士) |
職業 | ジャーナリスト、思想史家 |
肩書き | 米論壇誌American Purpose編集委員[1]、共同通信社客員論説委員 |
会田 弘継(あいだ ひろつぐ、1951年 - )は、日本のジャーナリスト、思想史家。保守思想、特にラッセル・カークなど米国保守思想の専門家として知られる。
米論壇誌American Purpose編集委員[1]、共同通信客員論説委員[2]。公益財団法人アメリカ研究振興会理事[3]、同志社大学一神教学際研究センターのリサーチフェロー[4]を務める。2020年3月まで青山学院大学教授[5]、2020年から2022年まで上智大学メディア・ジャーナリズム研究所客員研究員。2024年3月まで関西大学客員教授[6]。
略歴
[編集]埼玉県生まれ。1976年、東京外国語大学外国語学部英米語科卒業後、共同通信社に入社[7]。
神戸支局、大阪社会部、外信部、ワシントン特派員(1988年-1991年)、ジュネーブ支局長を経て、2002年8月から2005年7月までワシントン支局長[8]。その後、一般社団法人共同通信社論説委員長・特別編集委員や公益社団法人日本記者クラブ理事[9]、朝日新聞社「編集権に関する審議会」審議委員、同「報道と人権委員会(PRC)」委員[10]を歴任した。2020年、前年に創設70年を迎えた国連欧州本部(ジュネーブ)記者会(ACANU)が設けた「栄誉殿堂(Hall of Fame) 」入りして、その業績を顕彰された[11]。
2006年から07年まで東京外国語大学で非常勤講師、2008年から2010年まで上智大学非常勤講師[12]、2015年から2020年まで青山学院大学教授を務めた。その後、2024年3月まで関西大学客員教授。2010年度トヨタ財団研究助成プログラム選考委員長[13]、米アメリカン・インタレスト誌の編集委員を2020年まで務め、同誌休刊とともに後身のAmerican Purpose編集委員となった。
2021年9月より、論壇チャンネル「ことのは」で番組『会田弘継の新・黒船の時代』を配信中。
著書
[編集]単著
[編集]- 『戦争を始めるのは誰か――湾岸戦争とアメリカ議会』(講談社現代新書, 1994年)
- 『追跡・アメリカの思想家たち』(新潮選書, 2008年)
- 増訂版『追跡・アメリカの思想家たち』(中公文庫, 2016年)ISBN 9784122062733
- 『トランプ現象とアメリカ保守思想』(左右社 , 2016年)ISBN 9784865281521
- 『破綻するアメリカ』(岩波書店[岩波現代全書], 2017年)ISBN 9784000292108
- 『世界の知性が語る「特別な日本」』(新潮新書, 2021年)ISBN 9784106109249
- 『それでもなぜ、トランプは支持されるのか アメリカ地殻変動の思想史」』(東洋経済新報社, 2024年)ISBN 9784492444825
共著・寄稿
[編集]- 森孝一・村田晃嗣編 『アメリカのグローバル戦略とイスラム世界』(明石書店, 2009年)
- 多田幸雄・谷口智彦・中林美恵子編『オバマのアメリカ・どうする日本――日本のヒューマンパワーで突破せよ!』(三和書籍, 2009年)
- 藤田博司・会田弘継・田久保忠衛ほか『メディア環境の変化と国際報道』(新聞通信調査会, 2012年)
- ジョージ・ソロスほか『世界論(プロジェクト・シンジケート叢書)』(土曜社, 2014年)
- ズビグニュー・ブレジンスキーほか『秩序の喪失(プロジェクト・シンジケート叢書)』(土曜社, 2015年)
- 共同通信社編『入門トランプ政権』(共同通信社, 2016年)
- アンジェラ・ユーほか編『世界から読む漱石「こころ」』(勉誠出版, 2016年)
- 石澤靖治編『政治コミュニケーション概論』(ミネルヴァ書房、2021年)
- 土屋大洋・川口貴久編『ハックされる民主主義』(千倉書房、2022年)
- 中山俊宏『理念の国がきしむとき』(千倉書房、2023年)解題
訳書
[編集]- リチャード・オルドリッチ『日・米・英「諜報機関」の太平洋戦争――初めて明らかになった極東支配をめぐる「秘密工作活動」』(光文社, 2003年)、抄訳版
- フランシス・フクヤマ『アメリカの終わり』(講談社, 2006年)
- フランシス・フクヤマ『政治の起源』(講談社 上下, 2013年)ISBN 9784062171502/ISBN 9784062171519
- マーク・リラ『難破する精神』(NTT出版, 2017年, 監訳者)
- ラッセル・カーク『保守主義の精神』(中央公論新社[中公選書]上下、2018年)
- フランシス・フクヤマ『政治の衰退』(講談社 上下, 2018年)
- フランシス・フクヤマ『リベラリズムへの不満』(新潮社, 2023年)
事典などの編集・寄稿
[編集]- 研究社出版編集部『大学生の英語学習ハンドブック』(研究社, 1999年)
- 亀井俊介ほか監修『新版・アメリカを知る事典』(平凡社, 2012年)
- アメリカ学会編『アメリカ文化事典』(丸善出版, 2018年)
論文・雑誌寄稿など
[編集]- 「外部リンク」を参照
出演
[編集]- ビデオニュース・ドットコム(不定期出演)
- エアレボリューション(ニコニコ生放送、2024年8月12日)
脚注
[編集]- ^ a b “Masthead - American Purpose”
- ^ “役員名簿|アメリカ研究振興会”. www.amsf.or.jp. 2018年4月14日閲覧。
- ^ “役員名簿|アメリカ研究振興会”. www.amsf.or.jp. 2018年4月14日閲覧。
- ^ CISMORリサーチ・フェロー
- ^ 地球社会共生学部. “教員・研究 | 地球社会共生学部 | 青山学院大学”. www.gsc.aoyama.ac.jp. 2018年4月1日閲覧。
- ^ “外国語学部 会田弘継客員教授講演会を開催|最新情報|大学紹介|関西大学” (日本語). 関西大学 2018年4月1日閲覧。
- ^ 地球社会共生学部. “教員・研究 | 地球社会共生学部 | 青山学院大学”. www.gsc.aoyama.ac.jp. 2018年4月14日閲覧。
- ^ “日経ビジネススクール講師 会田 弘継(あいだ ひろつぐ):ビジネス講座は 日経ビジネススクール”. 日経ビジネススクール Nikkei Business School. 2018年4月20日閲覧。
- ^ 「ストラウブ 元米国務省朝鮮部長を囲む会 | 日本記者クラブ JapanNationalPressClub (JNPC)」『日本記者クラブ JapanNationalPressClub (JNPC)』。2018年4月20日閲覧。
- ^ “朝日新聞社「報道と人権委員会」3委員が交代へ:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル 2018年4月14日閲覧。
- ^ “ACANU-Hall-of-Fame”. 2023年7月11日閲覧。
- ^ “上智大学授業担当一覧”. 2018年4月20日閲覧。
- ^ “公益財団法人トヨタ財団2010年度年次報告”. 2018年4月20日閲覧。
外部リンク
[編集]- 会田弘継-Hiro Aida (@hirotsuguaida) - X(旧Twitter)
- CiNii会田弘継
- 新潮社フォーサイト寄稿記事一覧
- The American Interest掲載記事一覧