元弼
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元 弼(げん ひつ、生没年不詳)は、北魏の皇族。済陰文献王。字は邕明[1][2]。
経歴
[編集]済陰王元鬱の子として生まれた。性格は剛直で、文学に通じ、中散大夫に任ぜられた。嫡子として済陰王の爵位を継いだが、叔父の尚書僕射元麗が于氏を寵愛して、元弼の王爵を奪い、元麗の同母兄の元偃の子の元誕に済陰王位を与えた。このため元弼は人士との通交がなくなり、病と称して私邸にひきこもった。宣武帝が侍中として召し出したが、元弼は上表して固辞し、嵩山に入って穴居し、布衣のまま蔬食し、死去した。建義元年(528年)、子の元暉業が王爵の回復を訴えた。永安3年(530年)、尚書令・司徒公の位を追贈され、諡を文献といった[1][2]。
子女
[編集]脚注
[編集]伝記資料
[編集]参考文献
[編集]- 『魏書』中華書局、1974年。ISBN 7-101-00313-3。
- 『北史』中華書局、1974年。ISBN 7-101-00318-4。