婦中鵜坂駅
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婦中鵜坂駅 | |
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ホーム・待合所(2020年7月) | |
ふちゅう うさか Fuchū-Usaka | |
◄速星 (1.7 km) (2.6 km) 西富山► | |
所在地 | 富山県富山市婦中町西本郷1162-3 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■高山本線 |
キロ程 |
219.6km(岐阜起点) 猪谷から30.4 km |
電報略号 | フウ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
243人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 2008年(平成20年)3月15日*[1][2] |
備考 |
無人駅 * 臨時駅としての開設日[1] |
婦中鵜坂駅(ふちゅううさかえき)は、 富山県富山市婦中町西本郷にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)高山本線の駅である[2]。
概要
[編集]当駅は当初「JR高山本線活性化社会実験」の一環として[3]、富山市が信号やホーム等の鉄道施設施工費の全部をJR西日本に対して支出し[4]、2011年(平成23年)春までの3年間限定の臨時駅として新設された[1][5]。高山本線活性化社会実験は2010年(平成22年)度までとなっていたが、2010年(平成22年)12月1日、市は当駅利用者数が常設化の条件である1日140人程度の利用者数を満たしているとして駅常設の方針を示した[6]。その後、2011年(平成23年)3月をもって高山本線活性化社会実験は終了したが[7]、当駅は臨時駅として存続しており、西日本旅客鉄道は2013年(平成25年)11月1日に国土交通省北陸信越運輸局に対してその常設化に向けた認可申請を行った[8]。申請は同年11月13日に認可を受け[9]、2014年(平成26年)3月15日に常設駅に昇格した[1][10][11]。
なお、駅名の由来は、旧婦負郡婦中町の「婦中」と旧婦中町発足前の旧婦負郡鵜坂村の「鵜坂」の合成地名である[1]。
歴史
[編集]- 2008年(平成20年)3月15日:2011年(平成23年)春までの臨時駅として[1]、高山本線速星駅 - 西富山駅間に新設[5][12]。
- 2010年(平成22年)12月1日:富山市が当駅の存続と常設化を行う方針を示す[6]。
- 2011年(平成23年):高山本線活性化社会実験が終了するが、当駅は臨時駅のまま存続[6]。
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)3月15日:常設駅に昇格[1][10][11]。
- 2015年(平成27年)4月:ホームにベンチを新設[13]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線を有する地上駅(停留所)[1][5][14]。以前からの高山本線富山駅 - 速星駅間は複線化が計画されていたので、その用地を利用して設置されている[14]。
北陸広域鉄道部管理[15]の無人駅[1][5]。駅舎や便所、自動券売機は設置されていない[5]。43台が駐車可能な駐車場と駐輪場を備える[16][17]。
2008年(平成22年)に設立された鵜坂地区JR高山本線婦中鵜坂駅利用促進協議会が当駅周辺の整備を行っており、2008年(平成20年)度には駐輪場を新設し、2009年(平成21年)度には桜植樹を行い、2010年(平成22年)度には芝桜の植栽を行い、2011年(平成23年)度には街灯を設置する等の活動を行っている[17][18][19]。併せて同駅を利用する小学生から大学生を対象に月1000円の補助金交付も行われた[19][20]。
利用状況
[編集]「富山県統計年鑑」・「富山市統計書」によると、近年のの1日平均乗車人員の推移は以下の通り[21][22]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
2008年 | 96 |
2009年 | 141 |
2010年 | 173 |
2011年 | 149 |
2012年 | 140 |
2013年 | 160 |
2014年 | 163 |
2015年 | 193 |
2016年 | 183 |
2017年 | 204 |
2018年 | 222 |
2019年 | 243 |
駅周辺
[編集]- 富山イノベーションパーク
- 創造の森 越中座(北日本新聞製作拠点)
- 北陸コンピュータ・サービス富山本社
- 安田城跡(国史跡)[23]
- 富山県道62号富山小杉線
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i 澤井 2016, p. 291.
- ^ a b “データでみるJR西日本2020 駅” (PDF). 西日本旅客鉄道 (2020年9月). 2020年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月6日閲覧。
- ^ 澤井 2016, p. 293-294.
- ^ 澤井 2016, p. 294.
- ^ a b c d e 郡司武編、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地』48号(27頁)、2013年(平成25年)7月、朝日新聞出版
- ^ a b c 「来年度も朝夕は増便 富山市の高山線活性化策、婦中鵜坂駅を存続」 北日本新聞 2010年12月2日朝刊25頁
- ^ “JR西日本、富山の社会実験臨時駅を常設化…婦中鵜坂駅”. Response. (2013年11月3日). 2022年8月13日閲覧。
- ^ a b “婦中鵜坂駅 常設化へ 「通勤通学で定着」” 読売新聞 (読売新聞社): p28. (2013年11月2日 朝刊)
- ^ a b “JR婦中鵜坂駅 運輸局が常設認可” 北日本新聞 (北日本新聞社): p3. (2013年12月3日 朝刊)
- ^ a b 『高山本線「婦中鵜坂駅」の常設化について』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2013年11月1日 。2022年8月13日閲覧。
- ^ a b JTBパブリッシング『JTB時刻表』2014年3月号[要ページ番号]
- ^ 今尾恵介監修、『日本鉄道旅行地図帳 全線・全駅・全廃線 6号』(34頁)、2008年(平成20年)10月、新潮社
- ^ 鵜坂地区JR高山本線婦中鵜坂駅利用促進協議会 - 富山市
- ^ a b 川島令三編、『中部ライン 全線・全駅・全配線第6巻 加賀温泉駅―富山エリア』(25及び67頁)、2010年(平成22年)9月、講談社
- ^ “データで見るJR西日本2021 鉄道部・地域鉄道部” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 94 (2021年10月). 2021年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月13日閲覧。
- ^ 高山本線活性化事業 - ウェイバックマシン(2016年4月14日アーカイブ分)- 富山市
- ^ a b 過去の活動内容[リンク切れ] - 富山市
- ^ 森口将之、『富山から拡がる交通革命 ライトレールから北陸新幹線開業にむけて』[要ページ番号]、2011年(平成23年)11月、交通新聞社
- ^ a b 【リポート2013】住民愛着、利用増える JR婦中鵜坂駅が来春常設化[リンク切れ] - 2013年(平成25年)11月17日、北日本新聞社
- ^ “JR婦中鵜坂駅 来春常設化へ 住民愛着へ 利用増える アクセス改善など課題” 北日本新聞(北日本新聞社): p24.(2013年11月17日 朝刊)
- ^ 統計年鑑 - 富山県
- ^ 富山市統計書 - 富山市
- ^ 澤井 2016, p. 293.
参考文献
[編集]- 澤井泰『高山線の全駅乗歩記』文芸社、2016年10月15日。ISBN 978-4-286-16551-6。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 婦中鵜坂駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道