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学校給食会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

学校給食会(がっこうきゅうしょくかい)は、都道府県単位で設立されている学校給食の物資供給等を行う機関。全国組織として全国学校給食会連合会が存在する。公益財団法人の一つ。

概要

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1954年以降、学校給食用物資(コメパン牛乳脱脂粉乳)、輸入食品等)を給食実施校に供給する機関として設立、各都道府県教育委員会の認可を受けた。2009年以降は公益財団法人への移行が始まり、定款として次の公益事業の実施を掲げている[1]

  • 学校給食用物資の安定供給及び安全確保に関する事業
  • 学校給食における食育に関する事業
  • 学校給食の普及充実及び衛生管理に関する事業
  • その他この法人の目的を達成するために必要な事業

市町村側の動き

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学校給食会は、スケールメリットを生かした食材購入の価格交渉、安定供給などを通じて学校給食に貢献してきたが、次第に組織の硬直化などによる弊害も現れるようになった。福岡県福岡市の例では、学校給食会に対してアレルギー対策のパンの供給を求めていたが、学校給食会側が対応しきれなかったため、2020年度より米飯、パン、牛乳の基本食品3点については学校給食会を通さずに独自で調達するようになった。この結果、アレルギー対策の主食の調達という目的が達成されたほか、学校給食会の「仲介費」がカットされたことによる購入費も削減の効果も現れ、組織の在り方に一石を投じることとなった[2]

脚注

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  1. ^ 公益財団法人都道府県学校給食会設立の経緯について”. 全国学校給食会連合会. 2020年11月16日閲覧。
  2. ^ 給食「仲介費」米飯やパン、牛乳の直接購入で年5500万円削減 福岡市”. 西日本新聞 (2020年11月14日). 2020年11月16日閲覧。

関連項目

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