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室賀信夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
室賀 信夫
人物情報
生誕 (1907-12-21) 1907年12月21日
日本の旗 日本東京都
死没 1982年2月15日(1982-02-15)(74歳没)
日本の旗 日本京都市
出身校 京都帝国大学
学問
研究分野 地理学(人文地理学)
研究機関 京都帝国大学東海大学
学位 文学博士
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室賀 信夫(むろが のぶお、1907年12月21日 - 1982年2月15日[1][2])は、日本地理学者。筆名・須見五郎[3][4]

経歴

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出典:(年譜, 1967年まで)

1907年、東京府豊多摩郡淀橋町角筈(現新宿区)に生まれる[5]東京府立第五中学校(現東京都立小石川中等教育学校)から第三高等学校(文科)を経て、1928年京都帝国大学文学部史学科に入学。体調を崩し休学時期があり、1933年卒業となる[6]。1937年、京都帝国大学文学部講師に就き[7]、1938年より立命館大学講師を兼任する(1944年まで)[8]。1943年には京都帝国大学助教授に昇進、同志社女子専門学校(現同志社女子大学)講師を兼任(1944年まで)[9]

しかし、太平洋戦争が終結すると、京都帝国大学文学部の地理学講座は戦中に地政学研究に大きく傾いた責任を問われ、全員が総辞職することとなった[10][11]。室賀も1946年に辞職[12]

1957年、同人雑誌地理学史研究』を編集・刊行[13]。1961年、学位論文『仏教系世界図の地図学史的研究』を京都大学教授織田武雄のもとに提出[14]文学博士の学位を取得する[15]。1967年、東海大学教授に就任[16][17]。1973年に定年退任。

1974年から1979年まで、国際的に権威のある地図学史の専門誌『イマゴ・ムンディ英語版』のCorresponding Editor(書面連絡編集委員、全15名)として編集に参加した[17]

1982年、心不全により京都市山科区の自宅において没する[17]

没後、京都大学附属図書館では1996年度に古地図・地理学史関係図書からなる室賀信夫旧蔵書(室賀コレクション)を受入れ、 1998年10月には同図書館において、 室賀コレクション古地図展「日本の西方・日本の北方-古地図が示す世界認識-」を開催した[18]

受賞

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著作

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著書

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  • 『印度支那:佛印・タイ・ビルマ・英領マレー』〈世界地理政治大系 3〉白揚社 1941
    • 『印度支那:佛印・タイ・ビルマ・マレー』〈世界地理政治大系 印度支那篇〉1942 訂正3版
  • 『英国の東亜拠点シンガポール』朝日新聞社 1941 
  • 昭南島』朝日新聞社 1942 
  • 『アメリカ国土論』三明社 1949
  • 『日本人漂流ものがたり』(須見五郎 著) 毎日新聞社〈毎日少年ライブラリー〉1954
    • 『日本人漂流物語』(室賀信夫 著) 新学社文庫 1969
  • 『古地図抄 日本の地図の歩み』東海大学出版会 1983 

共編著

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翻訳

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脚注・出典

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  1. ^ 海野一隆 1982a, p. 39.
  2. ^ 著作権台帳
  3. ^ 『日本人漂流ものがたり』
  4. ^ 筆名の「由来は、子供の頃部屋の隅で本を読むことが多く、家の人から「すみごろ」(隅でごろごろしているという意)と言われていた」ことから:(海野一隆 1982a, p. 39)
  5. ^ 「幼児から蒲柳の質であった」(年譜, p. 232)
  6. ^ 京都帝国大学一覧 昭和8年』京都帝国大学、1933年、455頁。 
  7. ^ (後藤慶太 2005)では「1938年」
  8. ^ 室賀信夫関係資料, 識別番号 室賀-51-39~51-44.
  9. ^ 室賀信夫関係資料, 識別番号 室賀-51-45.
  10. ^ 石原潤「本会元理事長 織田武雄先生を偲ぶ」(PDF 595KB)『史林』第91巻第2号、史学研究会 (京都大学大学院文学研究科内)、2008年3月31日、442-444頁、NAID 120006598441 
  11. ^ 出陳図録 1998, p. 57 京都大学大学院文学研究科地理学教室.
  12. ^ 年譜, p. 233, では「病気のため退職」.
  13. ^ NCID AN00147990
  14. ^ 出陳図録 1998, p. 4, 1.室賀信夫と古地図研究.
  15. ^ NAID 500000324215
  16. ^ a b c 年譜.
  17. ^ a b c 海野一隆 1982b, p. 28.
  18. ^ 松田清「室賀信夫氏個人資料の寄贈」『京都大学大学文書館だより』第8号、京都大学大学文書館、2005年4月28日、5-6頁。 hdl:2433/68826
  19. ^ 産経児童出版文化賞 第2回〈昭和30年/1955年〉”. 産経新聞社. 2023年10月18日閲覧。
  20. ^ 地図学史専門誌 Imago Mundi 第16巻への投稿論文:Nobuo Muroga & Kazutaka Unno (1962). “The Buddhist world map in Japan and its contact with European maps(日本における仏教系世界図とその西洋製地図との接触)”. Imago Mundi (Imago Mundi Ltd) 16 (1): 49-69. doi:10.1080/03085696208592201. :(海野一隆 1982b, p. 28)
  21. ^ 次郎吉』 - コトバンク

参考文献

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外部リンク

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