川上酢店
かつての本社 (現在は解体済み) | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒444-0916 愛知県岡崎市日名本町8番地8 |
設立 | 1948年(昭和23年)8月[1] |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 8180301000574 |
事業内容 | 酢・ソース・調味料の製造 |
代表者 | 破産管財人 櫻井敬子[2] |
資本金 | 1,000万円 |
従業員数 | 17名[1] |
特記事項:創業は1924年(大正13年)7月。 2021年(令和3年)1月6日破産手続開始決定。2022年(令和3年)11月18日法人格消滅。 |
川上酢店(かわかみすてん)は、愛知県岡崎市に本社を置き、酢・ソース・調味料などを製造していた日本の食品メーカー。国内で初めて飲料用の酢「ドリンクビネガー」を開発した[3]。地元では「マル喜」または「マルキ」の名で知られる[4]。
概要
[編集]1924年(大正13年)7月、川上喜代四郎が岡崎市元能見町103番地にて創業。当初は味噌、醤油、酒類の小売業であり、その後調味料卸と食酢の製造を手がけた。1948年(昭和23年)8月、株式会社川上酢店に改組[広報 1]。
1950年(昭和25年)4月、ロングセラーとなるウスターソースの「マルキソース」の製造開始。市内の学校給食に使われ市民に親しまれていた。
1973年(昭和48年)8月、健康飲料「ドリンクビネガー」の製造開始。リンゴ酢と米酢を混ぜ合わせ、蜂蜜で味付けて飲みやすくした酢で、大手メーカーに先駆けて「飲む酢」を流行らせた[3]。
さらに1975年(昭和50年)には「寿司酢」を開発し大ヒットとなった。「マルキの寿司専門酢」は、売上げの半分以上を占める主力商品であった。
1978年(昭和53年)1月、本社を現住所の岡崎市日名本町に移転[広報 1]。
ドレッシングとしてそのまま使える「ぶっかけ酢」[広報 2]、トマト、紫イモ酢、赤ワイン、赤シソ、赤トウガラシ、赤米などを素材とする「赤ソース」[5]、「ブルーベリー酢」、「カレーライスにかけるソース」など様々なアイデア商品を製造していた[3]。
2020年(令和2年)12月4日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任[1][6]。負債額は、7億円の見込み[6]。2021年(令和3年)1月6日に名古屋地方裁判所岡崎支部から破産手続開始決定を受けた[2]。
本社・工場は破産管財人から岡崎市に本社があるシティーホームへ譲渡された。本社・工場は解体され、跡地は分譲住宅地となった[7]。
川上酢店は2022年(令和4年)11月18日に法人格が消滅した[8]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 大正13年創業 「マルキ酢」の(株)川上酢店(愛知)/自己破産へJC-net. 2020年12月7日[出典無効]
- ^ a b 追報:大正13年創業 「マルキ酢」の(株)川上酢店(愛知)/破産手続き開始決定JC-net. 2021年1月19日[出典無効]
- ^ a b c 森田真奈子「西三河のカイシャ 川上酢店(岡崎市) アイデア商品を食卓に」 『中日新聞』2017年10月3日付朝刊、西三河版、14面。
- ^ 『愛知新聞』1961年7月27日、1面、「明日の郷土を担う人 愛知の顔 株式会社川上酢店 川上喜代四郎さん」。
- ^ “岡崎・川上酢店、「赤ソース」発売-「黒ソース」との相乗効果に期待”. 岡崎経済新聞. (2012年3月13日) 2017年11月1日閲覧。
- ^ a b “川上酢店、自己破産申請準備へ 負債は7億円”. 中部経済新聞 (2020年12月8日). 2020年12月9日閲覧。
- ^ 岡崎市 川上酢店跡地 シティーホームで建通新聞 2021年12月21日
- ^ 株式会社川上酢店国税庁法人番号公表サイト
広報資料・プレスリリースなど一次資料
[編集]- ^ a b マルキ酢醸造販売元(株)川上酢店会社概要 - ウェイバックマシン(2020年9月23日アーカイブ分)
- ^ マルキ酢醸造販売元(株)川上酢店ネットストア:酢・合せ酢:ぶっかけ酢 - ウェイバックマシン(2020年9月23日アーカイブ分)
外部リンク
[編集]- 美味追求老舗の酢・マルキ酢醸造販売元(株)川上酢店(アーカイブ)