川北稔
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人物情報 | |
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別名 | 北川 信也 |
生誕 |
1940年9月12日(84歳) 日本 大阪府 |
出身校 | 京都大学文学部 |
学問 | |
研究分野 | イギリス近代史 |
学位 | 文学博士 |
称号 | 大阪大学名誉教授 |
学会 | 英国王立歴史学協会会員[1] |
川北 稔(かわきた みのる、1940年9月12日[1] - )は、日本の歴史学者。専門は、イギリス近世・近代史。大阪大学名誉教授。文学博士(大阪大学・1983年)[2]。別名・北川信也。
経歴
[編集]大阪府生まれ。奈良女子大学文学部附属高等学校(現:奈良女子大学附属中等教育学校)を経て、1963年、京都大学文学部西洋史学科卒業。京都大学大学院文学研究科修士課程修了後、1967年、京都大学大学院文学研究科西洋史学専攻博士課程中退。
1967年大阪大学文学部助手、1969年大阪女子大学学芸学部社会福祉学科講師、1970年同助教授を経て、1976年から大阪大学文学部助教授、1987年から同教授。2004年に同大学を定年退職ののち、名古屋外国語大学教授、国際高等研究所副所長、京都産業大学文化学部客員教授、佛教大学歴史学部歴史学科特別任用教授を歴任。大阪大学名誉教授。2007年10月から2011年3月まで公立大学法人神戸市外国語大学理事(非常勤)[1][3]。2001年から2004年まで日本西洋史学会代表。
主な社会的活動
[編集]著書
[編集]単著
[編集]- 『工業化の歴史的前提――帝国とジェントルマン』(岩波書店、1983年)
- 『洒落者たちのイギリス史――騎士の国から紳士の国へ』(平凡社 1986年)
- 『民衆の大英帝国――近世イギリス社会とアメリカ移民』(岩波書店、1990年/岩波現代文庫、2008年)
- 『イギリス――繁栄のあとさき』(ダイヤモンド社、1995年/講談社学術文庫、2014年)
- 『砂糖の世界史』(岩波ジュニア新書、1996年)
- 『ヨーロッパと近代世界』(放送大学教育振興会、1997年、改訂版2001年)
- 改題・改訂版『世界システム論講義――ヨーロッパと近代世界』(ちくま学芸文庫、2016年)
- 『アメリカは誰のものか――ウェールズ王子マドックの神話』(NTT出版、2001年)
- 『世界の食文化 (17) イギリス』(農山漁村文化協会、2006年)
- 『私と西洋史研究――歴史家の役割』(創元社、2010年)
- 『イギリス近代史講義』(講談社現代新書、2010年)
共著
[編集]- (喜安朗)『大都会の誕生――出来事の歴史像を読む』(有斐閣、1986年/「― ロンドンとパリの社会史」、ちくま学芸文庫、2018年)
- (角山栄・村岡健次)『生活の世界歴史 (10) 産業革命と民衆』(河出書房新社、1980年/河出文庫、1992年)
- (加藤祐三)『世界の歴史 (25) アジアと欧米世界』(中央公論社、1998年/中公文庫、2010年)
- (重松信司、小杉泰、杉本淑彦、桃木至朗、青野公彦、清水和裕、吉澤誠一郎、杉山清彦)『新詳 世界史B』(帝国書院、2008年)
共監修書
[編集]- 『最新世界史図説タペストリー 十九訂版』(帝国書院、2021年)
編著
[編集]- 『「非労働時間」の生活史――英国風ライフ・スタイルの誕生』(リブロポート、1987年)
- 『歴史学事典 (1) 交換と消費』(弘文堂、1994年)
- 『ヨーロッパと近代世界』(放送大学教育振興会、1997年)
- 『イギリス史』(山川出版社、1998年)
- 『ウォーラーステイン』(講談社選書メチエ、2001年)
- 『結社のイギリス史――クラブから帝国まで』(山川出版社、2005年)
- 『歴史学事典 (13) 所有と生産』(弘文堂、2006年)
共編著
[編集]- (角山栄)『路地裏の大英帝国――イギリス都市生活史』(平凡社、1982年/平凡社ライブラリー、2022年)
- (村岡健次)『イギリス近代史――宗教改革から現代まで』(ミネルヴァ書房、1986年)
- (村岡健次・鈴木利章)『ジェントルマン・その周辺とイギリス近代』(ミネルヴァ書房、1995年)
- (鈴木正幸)『シンポジウム歴史学と現在』(柏書房、1995年)
- (竹岡敬温)『社会史への途』(有斐閣、1995年)
- (望田幸男・野村達朗・藤本和貴夫・若尾祐司・阿河雄二郎)『西洋近現代史研究入門』(名古屋大学出版会、1999年)
- (指昭博)『周縁からのまなざし――もうひとつのイギリス近代』(山川出版社、2000年)
- (濱下武志)『地域の世界史 (11) 支配の地域史』(山川出版社、2000年)
- (木畑洋一)『イギリスの歴史――帝国=コモンウェルスのあゆみ』(有斐閣、2000年)
- (藤川隆男)『空間のイギリス史』(山川出版社、2005年)
訳書
[編集]- エリック・ウィリアムズ『コロンブスからカストロまで――カリブ海域史、1492-1969(1・2)』(岩波書店、1977年/岩波現代文庫、2014年)
- I・ウォーラーステイン『近代世界システム――農業資本主義と「ヨーロッパ世界経済」の成立(1・2)』(岩波書店、1981年)
- I・ウォーラーステイン『史的システムとしての資本主義』(岩波書店、1985年、新版1997年/岩波文庫、2022年)
- ケネス・ハドソン『質屋の世界 イギリス社会史の一側面』(北川信也共訳、リブロポート 社会科学の冒険、1985年)
- ピーター・ラスレット『われら失いし世界――近代イギリス社会史』(三嶺書房、1986年)
- シドニー・W・ミンツ『甘さと権力――砂糖が語る近代史』(平凡社、1988年/筑摩書房・ちくま学芸文庫、2021年)
- デイヴィド・ヴィンセント『パンと知識と解放と――19世紀イギリス労働者階級の自叙伝を読む』(岩波書店、1991年)
- A・L・ベーア/R・フィンレイ編『メトロポリス・ロンドンの成立――1500年から1700年まで』(三嶺書房、1992年)
- I・ウォーラーステイン『近代世界システム――重商主義と「ヨーロッパ世界経済」の凝集 1600-1750』(名古屋大学出版会、1993年)
- ジョン・ハワード『18世紀ヨーロッパ監獄事情』(岩波文庫、1994年)
- A・J・クリストファー『景観の大英帝国――絶頂期の帝国システム』(三嶺書房、1995年)
- I・ウォーラーステイン『近代世界システム――大西洋革命の時代 1730-1840』(名古屋大学出版会、1997年)
- リンダ・コリー『イギリス国民の誕生』(名古屋大学出版会、2000年)
- アンドリュー・ローゼン『現代イギリス社会史 1950-2000』(岩波書店、2005年)
- リチャード・イングリッシュ/マイケル・ケニー編『経済衰退の歴史学-イギリス衰退論争の諸相』(ミネルヴァ書房、2008年)
- ケネス・ポメランツ『大分岐――中国、ヨーロッパ、そして近代世界経済の形成』(名古屋大学出版会、2015年)
出典
[編集]- ^ a b c 国際交流及び地域貢献担当理事に川北 稔氏(大阪大学名誉教授)が就任(2015年3月7日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ 川北稔『イギリス商業革命論――工業化前史の研究』(文学博士論文)大阪大学、1983年。学位授与番号: 乙第03206号 。
- ^ 公立大学法人神戸市外国語大学 役員構成(2011年3月11日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project