新九頭竜橋
新九頭竜橋(道路橋)[1] 九頭竜川橋梁(鉄道橋) | |
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新九頭竜橋 | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 |
福井県福井市中藤新保町(左岸)[1][2] 福井県福井市上野本町(右岸)[1][2] |
交差物件 | 九頭竜川 |
用途 | 鉄道道路併用橋 |
路線名 |
福井県道268号福井森田丸岡線(道路橋)[2] 北陸新幹線(鉄道橋)[2] |
管理者 |
福井県(道路) 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(北陸新幹線) |
設計者 |
下部工:八千代エンジニヤリング 上部工:構造設計研究所[3] |
施工者 |
下部工:鉄建建設・安部日鋼・清水組JV 上部工:日本ピーエス[3] |
着工 | 2015年(平成27年)10月(橋脚)[1][4] |
竣工 | 2022年度(令和4年度) |
開通 |
2022年(令和4年)10月22日(道路)[1][2] 2024年(令和6年)3月16日(北陸新幹線)[5][1][2] |
座標 | 北緯36度06分34.5秒 東経136度14分40.7秒 / 北緯36.109583度 東経136.244639度 |
構造諸元 | |
形式 | 7径間連続箱桁橋 |
材料 | プレストレスト・コンクリート |
全長 |
416 m(道路南行き)[1][2] 414 m(北陸新幹線)[4][6] 414 m(道路北行き)[1][2] |
幅 |
道路部:11 m×2[2] 鉄道部:11.7 m |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
新九頭竜橋(しんくずりゅうばし[1])は、福井県福井市にある福井県道268号福井森田丸岡線の橋梁。北陸新幹線と下部工を共有する鉄道道路併用橋であり、北陸新幹線の橋梁としては九頭竜川橋梁である。福井市上野本町(右岸)と、同市中藤新保町(左岸)の間に架かる九頭竜川に架かる[1][7][8]。
概要
[編集]北陸新幹線と福井県道268号福井森田丸岡線が併用する橋で、九頭竜川を渡る地点、ハピラインふくい線森田駅の東側で福井駅からは北東およそ5 kmの位置にある[7]。橋脚を共用し、北陸新幹線の両側を県道が通る構造となっている。当初、県道は新幹線と別の位置で九頭竜川を渡る計画であったが、2006年(平成18年)に都市計画を変更し鉄道道路併用橋に変更した[7]。新幹線と道路の併用橋は日本初となった[7][8]。なお、新幹線通過時の風圧は、福井駅手前で減速していること、道路より高い位置を新幹線が通ることなどから影響は少ないとしている[7]。
2021年(令和3年)5月29日に、両河岸からの橋桁が繋がり、閉合式が行われた[2][9][10]。2022年(令和4年)10月22日に、新九頭竜橋を含む福井森田丸岡線(福井市上野本町 - 同市寺前町間)の1.6 kmが先行して開通した[11][8]。
道路橋の名称は地元の意見などを踏まえ「新九頭竜橋」で正式決定した[11][1]。また、北陸新幹線金沢敦賀間開業後の2024年3月31日に開催された「ふくい桜マラソン2024」(福井県で初めてとなるフルマラソン大会)では、新九頭竜橋を通るフルマラソンコースが使われた[12][13][14]。
「九頭竜川橋梁・新九頭竜橋」として2023年度(令和5年度)の土木学会田中賞作品部門[15]、「北陸新幹線九頭竜川橋梁・福井県道新九頭竜橋」として同年度のプレストレストコンクリート工学会賞(作品賞)を受賞した[16]。
建設の概要
[編集]2015年(平成27年)10月、橋脚部から建設に着手[1][2]。2018年(平成30年)10月に上部工をカンチレバー工法によりで右岸・左岸両方から架設し[2]、2021年(令和3年)4月中旬に橋桁が閉合した[1]。
全長は、道路の上流部(南行き)が416 m[1]、北陸新幹線[4][6]と道路の下流部(北行き)が414 mとなっている[1]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 「「新九頭竜」橋桁つながる 新幹線と県道 一体へ着々」『日刊県民福井』2021年5月26日、1面。
- ^ a b c d e f g h i j k l “「新九頭竜橋」橋桁、5月29日連結 22年度に県道供用予定、北陸新幹線と橋脚共有”. 福井新聞ONLINE. (2021年5月29日). オリジナルの2021年6月3日時点におけるアーカイブ。 2021年7月28日閲覧。
- ^ a b “新九頭竜橋 福井県”. 橋梁新聞 (2019年11月21日). 2021年1月25日閲覧。
- ^ a b c “新幹線初の道路併用橋見学会…北陸新幹線九頭竜川橋梁 8月9・21・23日”. Response. (2019年7月18日). 2021年7月28日閲覧。
- ^ “北陸新幹線の金沢・敦賀間開業 大勢の観光客でにぎわう”. 日本放送協会. (2024年3月16日) 2024年3月16日閲覧。
- ^ a b “北陸新幹線、福井県内4駅舎完成は 詳細設計完了、工事発注へ”. 福井新聞ONLINE. (2019年12月23日). オリジナルの2019年12月25日時点におけるアーカイブ。 2021年7月28日閲覧。
- ^ a b c d e “新幹線とクルマが同じ橋を並走 日本初、新幹線と道路の「併用橋」登場へ”. 乗りものニュース (2017年1月24日). 2021年2月9日閲覧。
- ^ a b c “北陸新幹線、新九頭竜橋予定通り開通 2022年度レールと県道並走、福井市北東部”. 福井新聞ONLINE. (2021年1月21日). オリジナルの2021年1月21日時点におけるアーカイブ。 2021年2月9日閲覧。
- ^ “新九頭竜橋(仮称)が閉合しました!!”. 福井県 (2021年6月8日). 2021年6月9日閲覧。
- ^ “日本初「新幹線・道路併用橋」が“閉合” 中央に新幹線、左右に道路”. 乗りものニュース (2021年6月9日). 2021年6月9日閲覧。
- ^ a b “新九頭竜橋県道10月22日開通 周辺の渋滞緩和期待”. 中日新聞. (2022年5月18日) 2022年5月19日閲覧。
- ^ “フルマラソンない福井で3年後に大会 2024年春に福井駅周辺で開催”. 福井新聞ONLINE. (2021年2月13日). オリジナルの2021年2月16日時点におけるアーカイブ。 2021年7月28日閲覧。
- ^ “県内初フルマラソン 計画”. 読売新聞オンライン. (2021年4月5日). オリジナルの2021年4月4日時点におけるアーカイブ。 2021年7月28日閲覧。
- ^ コース紹介 | 大会情報 | ふくい桜マラソン2024
- ^ 宮武朋晃「田中賞の最優秀賞に高速大師橋、2023年度土木学会賞」『日経クロステック』日経BP、2024年5月17日。2024年6月8日閲覧。
- ^ “令和5年度 プレストレストコンクリート工学会賞 選考結果”. プレストレストコンクリート工学会 (2024年4月). 2024年6月8日閲覧。
関連項目
[編集]- 利根川橋梁 (首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス) - 本橋と同じ下部工を共用する鉄道道路併用橋。
- 幸橋 (福井市) - 同一市内の足羽川に架かる併用軌道橋。
- 吉川壽一 - 書家。道路橋の親柱に「九頭竜川」「新九頭竜橋」ほか揮毫。
- プラレール - タカラトミーが発売している鉄道玩具。2023年11月に発売された「W7系北陸新幹線かがやき鉄道道路併用橋セット」に同梱する鉄道道路併用橋のパーツは本橋を参考にしている。
- 京福バス - 2023年10月より、39系統(大和田丸岡線)が経路変更により道路橋を通るようになった。
外部リンク
[編集]- 九頭竜川橋りょう・高架橋 - 福井県新幹線整備課
- 新九頭竜橋工事 一般県道福井森田丸岡線(福井市寺前町から福井市上野本町) - 福井県福井土木事務所
- 新九頭竜橋(仮称)その1、その2 - 日本ピーエス
- ライブカメラ 新九頭竜橋 - 福井ケーブルテレビ