新劇 (雑誌)
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『新劇』は、1954年から1992年まで白水社から刊行されていた演劇雑誌。
内容
[編集]1954年創刊。初代編集長は劇作家の田中千禾夫。岸田戯曲賞の選考結果が発表される雑誌でもあった。
創刊から1960年代中期までは新劇系劇作家の創作戯曲を多数掲載していた。同時に、海外(主に欧米)演劇の動向も意欲的に紹介していた。『テアトロ』『悲劇喜劇』と共に日本現代演劇の三大演劇誌とみなされていた。
畠山繁が編集長となった1960年代後半から、当時勃興していたアングラ演劇、小劇場演劇を積極的に支援するようになった。この傾向は後年まで続いた。1990年誌名を『しんげき』と改称、若者読者獲得をめざしたが成果をあげることができず、1992年誌名を再び『レ・スペック』と改め演劇周辺の芸術も取り上げようとしたが、結局同年11月号(478号)で休刊した。
参考文献
[編集]- 瀬戸宏編『新劇』総目次(第二版)