東園自動車教習所
あずまえん自動車教習所(あずまえんじどうしゃきょうしゅうじょ)は、埼玉県新座市堀ノ内にある埼玉県公安委員会指定自動車教習所。身体障害者教習のパイオニアでもあり一般財団法人東厚生会が運営していた。
2019年5月1日。株式会社エンカレッジジャパン(東京都港区)が一般財団法人東厚生会(埼玉県新座市)の役員を刷新し、東厚生会が運営する東園自動車教習所の経営に参画。(プレスリリース)
2022年株式会社に組織変更。一般財団法人東厚生会に代わり、株式会社あずまえん自動車教習所となり現在に至る。
2024年現在、埼玉県内の公安委員会指定教習所のうち、当校だけが埼玉県指定自動車教習所協会には未加入である。また、指定自動車教習所公正取引協議会にも加盟していない。
設立の経緯
[編集]長野県小布施町に身体障害者の収容施設「東園」を、交通事故により両足切断の重傷を負った藤森善一が1962年に開設し、付近のリンゴ園で普通乗用車の運転訓練を始めた。「東園」の名前の由来は、藤森善一の出身地であるとともに、財団法人の基本財産提供者である吉家義造の母の出身地でもある長野県東村(現在は須坂市に合併)から来ている。
1964年に財団法人として認可され、小布施町を拠点に出張教習をも各地で行った。1983年から東京都府中市・小平市・東久留米市と教習所を順次移転しながら、全国から集まる身体障害者のための事業を続けた。 その後、事業の公益性を認められ、国(当時の労働省)から支援され、1983年に現在地に教習所を作り、身体障害者運転能力開発訓練センターをオープンした。同センターは、厚生労働省から委託されて、運転免許を取得し就職しようとする身体障害者のための教習費無料の訓練センターである。
教習の実際
[編集]健常者
[編集]他の公安委員会指定教習所と同じ、いわゆる公認の教習所で、実地試験が免除となる。通学、合宿プランがあるが新座市に居住する者は合宿教習は不可能である。
身体障害者
[編集]身体障害者運転能力開発訓練センターに入所する無料コースの「訓練生」と、健常者と同じ有料コースの「教習生」とがある。
訓練生は、年間で4半期ごとに25名の定員で募集している。身体障害者手帳所持、職業安定所での求職登録、訓練センターの承認の条件がある。 3ヶ月間、定休日(月曜日)を除く毎日出席が原則必要となる。教習費用は、検定料などの他は国と東厚生会の助成により無料で、寮に泊まる場合も食費以外は無料である。(現在は受け入れていない)
教習生は、健常者と同じで、障害者用の装置付き車両でも追加料金はない。特別の入所条件はなく、希望の時にいつでも入所出来、自分の都合に合わせて教習を受けることが出来る。(身体に障害をお持ちの方用通学専用プラン)
教習車両
[編集]トヨタプリウス、トヨタ教習車(カローラアクシオ)が主体。身体障害者用の手動装置付き車両(ブルーバードシルフィ)などもある。