松尾造酒蔵
松尾 造酒蔵(まつお みきぞう、1890年3月1日 - 1985年1月20日)は日本の牧師。長年神学校の教授を務め、神学教育に貢献した。日本基督改革派教会の牧師吉岡繁の実父であり、双恵学園(さいたま市)の創立者・松尾武の兄。共立女子神学校校長,フェリス女学院理事長,横須賀学院理事長などを歴任。
生涯
[編集]長崎県島原に生まれた。島原中学卒業後に上京し、叔父の松原英一の指導を受ける。
1908年(明治41年)東京にて、植村正久より洗礼を受ける。明治学院神学部、米国のオーバン神学校、スコットランドのエディンバラのニュー・カレッジで学び、1921年(大正10年)7月に帰国して、横浜市に住んだ。
1922年(大正11年)8月日本基督教会鎌倉雪ノ下教会より招聘を受けて、9月より牧師になる。1922年より、共立女子聖書学院の教授に就任する。明治学院と東京神学社の講師も兼任する。
1940年(昭和15年)に共立女子神学校の初の日本人校長に就任するが、1943年に神学校は廃校になる。1944年(昭和19年)、神奈川県宗教報国会理事長に就任する。
1950年(昭和25年)、小崎道雄、日野原善輔と共に、旧海軍機関学校跡地に横須賀学院を設立する。1960年(昭和35年)松尾が二代目理事長に就任する。1969年(昭和44年)に松尾が鎌倉雪ノ下教会を辞任する。翌年1970年松尾が理事長と院長を兼務する。1979年(昭和54年)日本キリスト教文化協会よりキリスト教功労者の表彰を受ける[1]。
1983年(昭和58年)現職のまま死去する。1984年(昭和59年)1月21日に告別式が行われ、体育館1階にあるホール(柔道場隣)がその功績より「松尾ホール」と名づけられた(文化祭でバザー会場として一般に開放)。
地域の社会福祉にも貢献して、衣笠病院、鎌倉静養館などの経営にも携わった。
脚注
[編集]- ^ 日本キリスト教文化協会 顕彰者一覧※2022年10月23日閲覧
参考文献
[編集]- 『クリスチャン情報ブック2006』いのちのことば社、2005年
- 『日本キリスト教歴史大事典』教文館、1988年
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