業界用語
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業界用語(ぎょうかいようご)は、同じ職業の集団内(業界)や、それに詳しい人たちの間で用いられる、一般に広く通じない単語や言葉である。
業界用語概要
[編集]日本語の場合、一般的ではない読みをわざと用いて、特別な意味であることをあらわす場合がある。その業界内での専門用語のほか、正式名称ではない略語、隠語のようなものも多い。様々なきっかけで、一般にかなり普及する言葉もある。ただ、一般の言葉同様、流行があったり、業界の制度変更で言葉が消滅することもある。
単に業界用語と言った場合、その人の属している業界、あるいは興味ある業界の用語を指すことが多い。例えば、芸能人・関係者、あるいは芸能人のファンが業界用語と言った場合、芸能関係の業界用語を指すことが多い。
元々、使われ始めた経緯には、「他人に聞かれたくない」「知っているもの同士で」といった内向的な意向があったが、いつしか、各々の業界内での意思疎通を図る意味合いを持つようになってきた。現在では前者・後者が用途別に使い分けられている。
なお、業界用語も死語となることがありオフィス内で使われなくなった言葉は「オフィス死語」と呼ばれる[1]。
業界用語の一覧
[編集]警察
[編集]- デカ[2]
芸能・音楽・放送・写真・報道
[編集]- 雨傘番組(プロ野球中継が雨などで中止となった際に放送される番組。レインコートプログラム、Bプロとも呼ぶ。
- カウキャッチ(提供番組が始まる前のCM)
- クール(単位呼称で、3か月の事。民放の連続ドラマやバラエティ番組のCM枠の販売単位が3か月であることから。2クールで半年、3クールで9か月、4クールで1年)
- セッシュウ(身長の低い演者を箱馬・箱足などの踏み台に乗せて高くすること。または、その踏み台そのものを指すこともある。ハリウッドで、米人俳優よりも体格の劣る早川雪洲が使っていたことから)
- 特オチ(他の競合他社が報道しているにもかかわらず、自分の会社だけ報道出来なかった事、大幅に乗り遅れた事を云う)
- バミる(映画・テレビ・舞台の立ち位置、舞台美術の位置をビニールテープなどでマークする事。転じて「予約する」「予定を入れる」という意味でも使われる。後者の対義語は「ばらす」。発祥は創生期の日本テレビ(井原高忠/元祖テレビ屋大奮戦! (文藝春秋 1983.10)より))
- ヒッチハイク(提供番組終了後のCM)
省庁
[編集]- 強姦(政策・業務等を遂行するにあたって、折しも厭う相手を権限・理論等でねじ伏せて政策・業務等を無理強いすること)[注釈 1]
- タコ部屋 (日本の官僚) (法案を作成する準備室)
鉄道
[編集]→「電報略号 (鉄道)」も参照
パチンコ・パチスロ
[編集]→詳細は「パチスロ用語の一覧」を参照
麻雀
[編集]→詳細は「麻雀用語一覧」を参照
ソープランド
[編集]→詳細は「ソープランド § ソープランドの業界用語」を参照
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “写メ・ハナキン…、「おじさん言葉」受け流し術”. 東洋経済オンライン. 2019年9月16日閲覧。
- ^ “質問44:刑事(けいじ)さんのことを「デカ」というのはなぜですか?”. 大阪府警察. 2023年9月6日閲覧。
関連項目
[編集]- 専門用語、学術用語
- 略語
- 卑語
- スラング
- 隠語
- 符牒
- 倒語
- 死語
- 廃語
- 院内緊急コール - 病院内でスタッフに応援を求めたりする際に使用する放送。スタット・コール(緊急招集)、コードブルー(心肺停止などの緊急事態が発生)、コードレッド(火災)などが有名。これらのコールは地域によって独自のコールが追加されていることがある。ドクターハート、ドクターハリー、ハリー先生などが呼ばれ、ハリーコールとも呼ばれる。
- インスペクター・サンズ - イギリスの鉄道機関で駅員で対処できる火事でスタッフを呼ぶために行われる構内コール。
関連書籍
[編集]- 木村義之、小出美河子編集 『隠語大辞典』 皓星社、2000年。
- 米川明彦編集 『集団語辞典』 東京堂出版、2000年。
- 米川明彦編集 『業界用語辞典』 東京堂出版、2001年。