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海 (1913年の歌曲)

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」(うみ)は、日本の童謡文部省唱歌作詞作曲は不詳[1]

概要

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1913年(大正2年)に発行された『尋常小学唱歌 第五学年用』にて発表された[1]。昼夜の海の情景を歌った曲で、対句を効果的に使用している[1]。なお、同じ文部省唱歌でも1941年(昭和16年)に発表された「海は広いな 大きいな」の歌い出しで始まる童謡「」とは同名異曲である[2]

第二次世界大戦後小学校音楽教科書に掲載され続けていたが、1992年(平成4年)をもって掲載を終了した[1]文化庁日本PTA全国協議会による「日本の歌百選」(2006年)には選ばれなかった[3]が、亀田製菓が設立40周年記念文化事業として選んだ「日本の歌百選」(2000年)には選出された[4]

評価

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芥川也寸志は「メロディーは、旋律学の上からみて、まことに完璧」と高く評価した[1]

中村幸弘は「実に長閑な風情」、「落ち着いた雰囲気の、心豊かな生活が見えて」くると評価する一方、「いささか、難をいえば、その風雅さを仕立てすぎていまいか」とした[5]。また、1番の歌詞から九十九里浜を連想したものの、この歌に特定のモデルはなく、「“海”のために必要な和語を集めて、みごとに構成したもの」とまとめた[6]

歌詞

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一、

松原遠く消ゆるところ、
白帆の影は浮かぶ。
干網浜に高くして、
かもめは低く波に飛ぶ。
見よ、昼の海。
見よ、昼の海。

二、

島山闇に著(しる)きあたり、
漁火、光淡し。
寄る波岸に緩くして、
浦風輕く沙吹く、
見よ、夜の海。
見よ、夜の海。

脚注

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  1. ^ a b c d e 原田 2000, p. 104.
  2. ^ 中村 2007, pp. 163–166.
  3. ^ 文化庁 編『〜親から子、子から孫へ〜 親子で歌いつごう 日本の歌百選』上田信道 解説、東京書籍、2007年5月28日、199頁。ISBN 978-4-487-80180-0 
  4. ^ 原田 2000, pp. 104–105.
  5. ^ 中村 2007, pp. 138–140.
  6. ^ 中村 2007, pp. 139–140.

参考文献

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  • 中村幸弘『読んで楽しい日本の唱歌II』右文書院、2007年12月20日、285頁。ISBN 978-4-8421-0097-5 
  • 原田泰治『原田泰治が描く 日本の歌百選』講談社、2000年1月5日、233頁。ISBN 4-06-262205-X 

外部リンク

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