小宝島
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(湯泊温泉 (小宝島)から転送)
小宝島 | |
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小宝島の空中写真。 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成(1978年) | |
所在地 | 日本 |
所属諸島 | 吐噶喇列島 |
座標 | 北緯29度13分22.5秒 東経129度19分44.5秒 / 北緯29.222917度 東経129.329028度 |
最高標高 | 103 m |
プロジェクト 地形 |
小宝島(こだからじま)は、吐噶喇列島に浮かぶ島である。人口は53人、世帯数は32世帯(2018年3月31日現在)[1]。
地名(行政区画)としての小宝島は鹿児島県鹿児島郡十島村の大字であり、小宝島の全域がそれに該当する。郵便番号は891-5205。
概要
[編集]- 人口 - 53人(2018年3月31日現在)[1]
- 面積 - 1.00km2
- 周囲 - 4.74km
- 経緯 - 北緯29度13分、東経129度19分
- 気候 - 亜熱帯(5月〜9月までに多く雨が降る)
- その他 - 宝島とともにトカラハブが生息しており、日本国内でハブ類が生息する最北端でもある[2]。
地質
[編集]島は外側(海側)から、完新世に隆起したサンゴ礁堆積物、中新世に形成された強-弱溶結した層厚数10mの火砕流堆積物、頂部は10m程度の礁石灰岩が火砕流堆積物を覆い、標高50m以下に分布する琉球石灰岩に対比されている[3][4]。
島北東部で自噴する湯泊温泉は源泉温度90℃以上と高く、地化学温度計での熱水貯留層内の温度は250℃~300℃とかなりの高い温度であると推定され[5]、小宝島地下に潜在円頂丘の存在が示唆される。また、完新世に隆起した琉球石灰岩は、この潜在円頂丘を形成したマグマ貫入に起因すると推定される[6]。小宝島の南西約2kmの海底及び北東約2kmの海底では、火口状の凹地から噴気(熱水)活動が確認されており、南西の海底では噴出源の深さ147mから海面近くまでガスプルームが追跡されている。これらの事から、小宝島周辺海域に海底火山の活火山が存在していると推定される[6]。
施設
[編集]- 教育
- 温泉
- 小宝島温泉
- 湯泊温泉
- 郵便局
- 小宝島簡易郵便局
脚注
[編集]- ^ a b “十島村の概要 > 人口および世帯数(2018年3月31日 現在)”. 十島村. 2019年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月12日閲覧。
- ^ トカラハブは他のハブ類と違い、非常に毒が弱く、死者が出たこともないため、現地ではまったく恐れられていない。トカラハブの記事も参照。
- ^ “奇怪噺 花咲一休/1|河田 悠冶 / 小宮山 健太|ジャンプコミックス|” (n.d.). 2011年12月20日閲覧。
- ^ 横瀬ほか (2010). “トカラ列島における中期更新世の酸性海底火山活動”. 地学雑誌 119 (1): 46-68. doi:10.5026/jgeography.119.46 2017年4月7日閲覧。.
- ^ 堤ほか (2014年). “トカラ列島小宝島の温泉の熱水地球化学”. 2017年4月7日閲覧。
- ^ a b “海底火山研究の新展開:トカラ列島周辺の浅海域で、大規模なガスプルームを伴う海底火山活動を洋上から音響測深・海洋化学観測によって確認”. 東京大学大気海洋研究所 (2014年10月1日). 2017年4月7日閲覧。