コンテンツにスキップ

滝部駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
滝部駅
駅舎(2008年8月)
たきべ
Takibe
特牛 (4.0 km)
(4.8 km) 長門二見
地図
山口県下関市豊北町大字滝部森友452
北緯34度17分2.56秒 東経130度56分48.02秒 / 北緯34.2840444度 東経130.9466722度 / 34.2840444; 130.9466722座標: 北緯34度17分2.56秒 東経130度56分48.02秒 / 北緯34.2840444度 東経130.9466722度 / 34.2840444; 130.9466722
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 山陰本線
キロ程 635.1 km(京都起点)
電報略号 キヘ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
146人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1925年大正14年)8月16日[1]
備考 簡易委託駅
テンプレートを表示

滝部駅(たきべえき)は、山口県下関市豊北町大字滝部森友にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線である。事務管コードは▲800709[2]

長門市駅 - 幡生駅間における、数少ない有人駅の1つで、朝晩には両方向へ折返し列車が設定される。以前は特急いそかぜ」も停車していた。

歴史

[編集]

大正期山陰本線最後の連結区間として、この地域の鉄道敷設が行われた。当初、本線は日本海沿いに敷設される予定であったが、地域の要望や予算等により、当駅と特牛駅の2駅が内陸にあるような線形となった(鉄道と政治を参照)。

国鉄時代には、夜中3時台に当駅始発で出発する下関行普通列車があった。この列車は全国で最も早い時刻の始発列車であった[注釈 1](※夜行列車除く)。

年表

[編集]

駅構造

[編集]

相対式ホーム2面2線を有する地上駅。以前は単式・島式ホーム複合型2面3線を有し、列車交換可能であったが、駅舎から一番遠い1線(3番線)の分岐器・信号機が撤去され、線路が本線から切り離された。そのため、当駅で系統分断される列車同士の乗継にはホームの移動を伴うようになった。駅舎は元々単式であった1番ホーム側にあり、両ホームは小串寄りにある無蓋跨線橋で連絡している。ホーム上に待合室がある。以前は夜間滞泊も行われていたが、当該列車運転区間が小串駅までに短縮され、消滅した。

長門鉄道部が管理する[10]簡易委託駅NPO法人「環境みらい下関 豊北支部」受託)[4]。月・木を除いて窓口営業を行っている。

のりば

[編集]
のりば 路線 方向 行先
1・2 山陰本線 上り 長門市東萩方面
下り 小串下関方面
  • 原則として長門市方面は1番のりば、下関方面は2番のりばを使用する。但し、当駅始発下関方面は1番のりば、長門市方面は2番のりばを使用する。
  • 2002年1月時点では下関発22時台の最終は当駅止まりであった。[11]

利用状況

[編集]

近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。2022年の年間利用客数は5万3425人である[12]

乗車人員推移
年度 1日平均人数
1999 400
2000 393
2001 368
2002 351
2003 328
2004 310
2005 280
2006 304
2007 311
2008 304
2009 290
2010 266
2011 250
2012 239
2013 208
2014 185
2015 165
2016 166
2017 164
2018 182
2019 212
2020 202
2021 198
2022 146

駅周辺

[編集]

下関市豊北町(旧豊北町域)の中心部に近く、当駅に並行する県道39号線を北東に約600m進んだ所に下関市役所豊北総合支所があり、その周辺に商店・施設等がある。前述した経緯により、海岸からは遠く離れた内陸部に位置している。なお、角島は隣の特牛駅が最寄駅となるが、当駅からもバスで行くことが可能。

バス路線

[編集]
  • ブルーライン交通 - 駅前に滝部駅バス停がある。特牛駅、角島大橋を経由して角島に向かう路線と、内陸部の一の俣温泉を経由して豊田町西市(旧豊田町中心部)に向かう路線を運行している。
    • 豊北総合支所・豊北中学校・特牛港・肥中・島戸・角島方面
    • 一の俣温泉・豊田町西市方面

隣の駅

[編集]
西日本旅客鉄道(JR西日本)
山陰本線
特牛駅 - 滝部駅 - 長門二見駅

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ かつて京都 - 下関間に運転されていた長距離夜行普通列車が廃止される際、末端区間で特に早朝の行商客需要が高かった滝部 - 下関間を存続する形で運転されたのがこの列車であった。
  2. ^ ※「おべべ」は幼児語着物を指す。この詩はせみ脱皮(抜け殻)を主題としたものである。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、317頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  3. ^ 広島鉄道管理局 昭和50年代史 編さん委員会 編『広島鉄道管理局 昭和50年代史』日本国有鉄道広島鉄道管理局、1986年3月31日、382頁。 
  4. ^ a b みんなでつくる滝部駅”. NPO法人 環境みらい下関. 2017年5月20日閲覧。
  5. ^ 特定非営利活動法人環境みらい下関”. 山口県NPO法人データベース. 2017年5月20日閲覧。
  6. ^ JR山陰本線 鉄橋の橋脚傾き一部区間で運休”. NHK NEWS WEB. 日本放送協会. 2023年7月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月24日閲覧。
  7. ^ 長期運転見合わせについて”. 西日本旅客鉄道株式会社. 2024年2月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月24日閲覧。
  8. ^ 山陰線 長門市駅~小串駅間運転取りやめに伴う代行バスの時刻等のお知らせについて”. 西日本旅客鉄道株式会社. 2023年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月24日閲覧。
  9. ^ 山陰線の部分運転再開日および運行ダイヤ等について”. JR西日本. 2024年6月29日閲覧。
  10. ^ データで見るJR西日本2021 - 西日本旅客鉄道 p.94
  11. ^ 交通新聞社 JR時刻表 2002年1月号
  12. ^ 山口県統計年鑑 - 山口県

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]