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元プロ野球選手の「田中崇博」とは別人です。 |
田中 崇裕(たなか たかひろ、1967年5月12日 - )は、NHKのシニアアナウンサー。
千葉県生まれの愛知県出身。愛知県立千種高等学校を経て、早稲田大学政治経済学部を卒業後、1990年入局[1]。主にスポーツ実況の現場で活躍していた。オリンピックの実況やプロ野球実況、2010年の夏の甲子園のテレビの決勝戦の実況を担当した経験を持つ。岐阜局に異動してからは、報道分野に転身している。
- スポーツアナウンサーの第一人者として活躍してきて、2004年以降、オリンピックのジャパンコンソーシアム実況メンバーに名前を連ねている。特にマラソン、駅伝、水泳、アイスホッケー、スキージャンプ中継において、前後のタイム差、残り時間、ポイント差などのデータを的確に織り込む実況を行うことで有名。どの競技においても、高いレベルの実況を担当することが特徴である。
- 趣味は写真撮影、バイクなど。
- 2017年6月、NHK岐阜放送局に異動しその後さらに神戸放送局に異動、岐阜局に着任以降、かつてのスポーツアナウンサーから一転して、報道をメインで担当するようになっている。現時点でプロ野球中継などのスポーツ中継を担当したのは2017年が最後である。
- 好きな食べ物は酢の物。
辻智太郎・田中学・高谷智泰・和田哲・武田真一ほか
- G-Media時代
- 岐阜放送局時代
- 神戸放送局時代
- 大津放送局時代
1998年、NHKがBS1でMotoGPの放送を始めるにあたり、全局規模で実況アナウンサーが募集された際これに応募して担当となった。
当初は中継ノウハウの蓄積不足から来る実況ミスが指摘されていたものの、まもなくその独自の情報収集力[注 1]や競技の魅力を引き立てる裏方に徹した番組進行を行い、やがてはレース中に転倒したライダーはもちろんのこと、開発中のマシンやライディング技術のちょっとした違いまで瞬時に見抜き、リアルタイムの順位やタイム差、パーツの特徴、ライン取りや挙動の変化に至るまで的確に伝えるその実況技術を見せるようになっていた。
田中アナ自身は学生時代スポーツランドSUGOまでレースを観戦しに行き、帰宅してからNHK合格の連絡を初めて知ったというほどのモータースポーツファンであり、二輪免許も所持している。
- ^ 日本でのグランプリ開催以外は現地サーキットからの衛星映像を東京で受信して制作したため、国内の関係者やゲスト解説者、当時はまだ黎明期であったインターネットなどを通じ間接的に集めていたらしい。
- ^ NHK全国アナウンサー名鑑『NHKウィークリーステラ』