コンテンツにスキップ

茨城町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
いばらきまち ウィキデータを編集
茨城町
茨城町旗 茨城町章
茨城町旗 茨城町章
1956年5月14日制定
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 茨城県
東茨城郡
市町村コード 08302-0
法人番号 5000020083020 ウィキデータを編集
面積 121.58km2
(境界未定部分あり)
総人口 29,892[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 246人/km2
隣接自治体 水戸市小美玉市笠間市鉾田市東茨城郡大洗町
町の木 ウメ
町の花 サクラ
町の鳥 ウグイス
茨城町役場
町長 小林宣夫
所在地 311-3192
茨城県東茨城郡茨城町大字小堤1080番地
北緯36度17分13秒 東経140度25分28秒 / 北緯36.28689度 東経140.42453度 / 36.28689; 140.42453座標: 北緯36度17分13秒 東経140度25分28秒 / 北緯36.28689度 東経140.42453度 / 36.28689; 140.42453
茨城町役場
外部リンク 公式ウェブサイト

茨城町位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
テンプレートを表示

茨城町(いばらきまち)は、茨城県中部・県央地域に位置し、東茨城郡に属する。ラムサール条約登録湿地の涸沼に面する。

地理

[編集]

茨城県の中央部、水戸市の南側に位置し、関東平野に属している。町東部には湖の大きさとしては全国30位に入る涸沼があり、その涸沼に向かって涸沼川・涸沼前川が町の中心部を流れている。鉄道は通っていないが、昭和期には水戸棚町〜奥谷を結んでいた鉄道が運行された時期が僅かながら存在した。高速道路は、北部を北関東自動車道が通り、2つのインターチェンジ茨城町西インターチェンジ茨城町東インターチェンジ)があり、中央部には東関東自動車道が通り、茨城空港北インターチェンジがある。茨城町西インターチェンジ付近には茨城中央工業団地 、町中央部には茨城工業団地が形成されている。

隣接している自治体

[編集]

歴史

[編集]

年表

[編集]
  • 1955年(昭和30年)
  • 1958年(昭和33年)3月5日 - 石崎村を編入合併。現在の大きさに。
  • 1968年(昭和43年)- 国道6号長岡バイパス(後に水戸バイパス)が開通。(暫定二車線)
  • 1988年(昭和63年)12月1日 - 内原町と境界変更。
  • 1990年(平成2年)
    • 6月1日
    • 8月8日 - 国道6号茨城町バイパスが開通。
    • 8月19日 - 町運動公園で『第1回ふるさとふれあいまつり』(1997年より現在の『いばらきまつり』にリニューアル)が開催。現在では町運動公園ではなく、ゆうゆう館駐車場やその周辺で開催されている。
  • 2000年(平成12年)3月18日 - 北関東自動車道の友部JCT-水戸南IC間が開通。
  • 2002年(平成14年) - 新字名として、桜の郷(旧大字大戸、近藤の各一部)を設定[1]
  • 2006年(平成18年)2月6日 - 水戸市との合併協議会を設立。2007年の水戸市への編入合併を検討していたが、2007年4月の町長選挙(統一地方選挙)で合併慎重派の小林宣夫が当選したことにより方針転換。協議会は同年9月29日に解散された[2]
  • 2010年(平成22年)3月6日 - 東関東自動車道の茨城町JCT-茨城空港北IC間が開通。
    • 6月26日 - 『第1回ひぬまあじさいまつり』が開催。
  • 2018年(平成30年)2月3日 - 東関東自動車道の茨城空港北IC-鉾田IC間が開通。

行政区域変遷

[編集]

細かい境界の変遷は省略。

変遷の年表

茨城町町域の変遷(年表)
月日 現茨城町町域に関連する行政区域変遷
1889年(明治22年) 4月1日 町村制施行に伴い、以下の町村がそれぞれ発足。[3]
  • 東茨城郡
    • 長岡村 ← 長岡村・馬渡村・近藤村・常井村・大戸村・前田村・谷田部村・小鶴村
    • 川根村 ← 木部村・南栗崎村・野曽村・南川又村・上飯沼村・上飯沼村・飯沼新田村・蕎麦原村・
      駒渡村・越安村・下土師村・奥谷村
    • 上野合村 ← 鳥羽田村・神谷村・南島田村・下座村・生井沢村・小幡村・上雨ヶ谷村・下雨ヶ谷村
    • 石崎村 ← 上石崎村・中石崎村・下石崎村
  • 鹿島郡
    • 沼前村 ← 海老原村・宮ヶ崎村・城之内村・綱掛村・小堤村・駒場村・神宿村
1955年(昭和30年) 2月11日
  • 長岡村が町制施行して長岡町となる。
  • 長岡町・川根村・上野合村・沼前村が合併し茨城町が発足。
1958年(昭和33年) 3月5日 茨城町は石崎村を編入。
  • 変遷表
茨城町町域の変遷表
1868年
以前
明治元年 - 明治22年 明治22年
4月1日
明治22年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和64年 平成元年 - 現在 現在
茨城郡
東茨城郡
長岡村 長岡村 長岡村 昭和30年2月11日
茨城町
茨城町 茨城町 茨城町
馬渡村
近藤村
常井村
大戸村
前田村
谷田部村
小鶴村
木部村 川根村 川根村
南栗崎村
野曽村
川又村 南川又村
下飯沼村
  上飯沼村 上飯沼村
  飯沼新田村
蕎麦原村
駒渡村
越安村
下土師村
奥谷村
鹿島郡 宮ヶ崎村 沼前村 沼前村
城之内村
海老原村
神宿村
綱掛村
小堤村
駒場村
茨城郡
東茨城郡
鳥羽田村 上野合村 上野合村
秋葉村
神谷村
島田村 南島田村
下座村
生井沢村
小幡村
下雨ヶ谷村
上雨ヶ谷村
上石崎村 石崎村 石崎村 石崎村 昭和33年3月5日
茨城町に編入
中石崎村
下石崎村
若宮村 酒門村
の一部
酒門村
の一部
昭和30年4月1日
石崎村に編入

人口

[編集]
茨城町と全国の年齢別人口分布(2005年) 茨城町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 茨城町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
茨城町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 28,956人
1975年(昭和50年) 30,574人
1980年(昭和55年) 32,901人
1985年(昭和60年) 35,158人
1990年(平成2年) 35,651人
1995年(平成7年) 35,741人
2000年(平成12年) 35,296人
2005年(平成17年) 35,008人
2010年(平成22年) 34,513人
2015年(平成27年) 32,921人
2020年(令和2年) 31,401人
総務省統計局 国勢調査より


行政

[編集]

  • 茨城県工業技術センター:長岡3781-1
  • 茨城県立消防学校:長岡4068
  • 茨城県農業総合センター農業大学校:長岡4070-186
  • 茨城県運転免許試験場:長岡3783-3

独立行政法人

国の機関

[編集]
  • 陸上自衛隊長岡射撃場

産業

[編集]

従来から盛んだった農業に加え、近年は工業の成長が著しい。二つの広大な工業団地が立地する。

茨城中央工業団地は茨城町西ICに接していて、総面積176.0ha(そのうち工場用地面積123.7ha)を有する。

  • 茨城中央工業団地
    • 東海旅客鉄道株式会社
    • 株式会社AESCジャパン
    • 株式会社アダストリア・ロジスティクス
    • 日立建機日本株式会社
    • アサガミプレス茨城株式会社
    • 東邦薬品株式会社
    • 三愛オブリガス東日本株式会社
    • シーズイシハラ株式会社
    • 株式会社岡本製作所
    • 株式会社立花マテリアル
    • 西尾レントオール株式会社
    • 株式会社MonotaRO(モノタロウ)
    • 株式会社トキワ
    • ティエムファクトリ株式会社
  • 茨城工業団地
    • 株式会社あけぼの印刷社
    • 株式会社茨城ミトモ
    • 株式会社ホンダパーツ日商
    • 株式会社山宗
    • ペリージャパン株式会社
    • プレステック株式会社
    • UDトラックスジャパン株式会社
    • 日本梱包運輸倉庫株式会社
    • 株式会社ホンダモビリティ北関東
    • 株式会社タカミヤ
    • 株式会社ジャパンミート
  • 茨城日野株式会社
  • 日東電気株式会社本社

名所・旧跡・観光・その他

[編集]
  • 涸沼
  • 小幡北山埴輪製作遺跡
  • 大戸のサクラ
  • 小幡城
  • 飯沼城跡
  • 広浦秋月の碑(水戸八景のひとつ)
  • 上野山古墳
  • 宝塚古墳
  • 神谷古墳群
  • 勘十郎堀
  • 木村家住宅
  • 水戸街道長岡宿
  • 水戸電気鉄道常陸長岡駅跡
  • 涸沼川デルタ
  • 涸沼サイクリングコース
  • イオンタウン水戸南

文化施設

[編集]

公園

[編集]
  • 茨城町運動公園
  • 奥谷公園
  • 大戸さくら公園
  • 涸沼自然公園
  • 親沢公園
  • 宮前公園
  • 広浦公園
  • 網掛公園

図書館

[編集]
  • 茨城町立図書館

祭事

[編集]
小鶴祇園祭
いばらきまつり
  • 節分祭: 毎年2月3日に神塚神社で行われる祭礼。
  • 茨城町民の日: 2010年より毎年2月11日に茨城町中央公民館大ホールで開催される催し。同日夕方〜夜には茨城町商工会青年部主催で「きらり子供あんどん」が茨城町運動公園で開催される。
  • 大戸桜まつり: 毎年4月上旬に大戸さくら公園で開催される祭り。
  • ひぬまあじさいまつり : 2010年に第1回を開催。毎年6月下旬 - 7月上旬にかけて涸沼自然公園内で開催される祭り。7月第1土日前後にはステージイベントが行われる。
  • 小鶴祇園祭 : 毎年7月の第3土日に小鶴の宿通りで行われる八坂神社の祭礼[注釈 2]
  • 小幡のまつり: 毎年7月中旬に小幡区民センターグラウンドで行われる祭り。
  • 広浦あんば祭り : 毎年7月の最終土曜に広浦公園付近で行われる大杉神社の祭礼。
  • 涸沼環境フェスティバル:毎年9月下旬 - 10月上旬頃に涸沼自然公園で行われる催し。本祭とセットで「ひぬまdeマルシェ」も行われる。
  • 香取天満神社祭礼:毎年10月第1土日に小堤地区で行われる香取神社の祭礼。
  • 上笑祭:毎年10月下旬に旧 上野合小学校体育館で行われる伝統芸能祭。
  • いばらきまつり : 毎年11月第1日曜日に茨城町総合福祉センターゆうゆう館駐車場前で行われる産業振興祭[注釈 3]。かつては盆踊り・花火がメインの夏の部(前身の「ふるさとふれあいまつり」)と、郷土芸能やビンゴゲーム大会がメインの秋の部(前身の「茨城町商工祭」)とあり、1997年に現在の名称に統一された。夏の部は8月第4日曜日前後に行われていたが、1999年に開催されたのを最後に休止となっている[注釈 4]。2006年は「納涼盆踊り大会」と題して、盆踊り大会のみ復活した。なお、花火大会は2001年秋の部の後夜祭を最後に長らく中断していたが、2012年に当祭りのフィナーレ花火として復活した。
  • 茨城町町民祭 : 毎年11月上旬(文化の日前後)に茨城町中央公民館で行われる芸術祭[注釈 5]。上記のいばらきまつりとセットで行われることが多い[注釈 6]

過去

[編集]
  • 葉月まつり : 1989年まで行われていた「ふるさとふれあいまつり」の前身。毎年8月のお盆頃に行われていた。
  • ふるさとふれあいまつり : 1990年に第1回を開催。当初は町運動公園で開催されていたが、翌1991年からは茨城町役場前広場に会場を移して開催。1997年にいばらきまつり・夏の部に名称変更したため終了。
  • 茨城町商工祭 : 現在のいばらきまつりの前身にあたる。毎年10月下旬の土日の2日間、茨城町役場前広場で開催。1995年までは前述の茨城町町民祭の1週間前に行われていたが、1996年からは町民祭とセットで開催されるようになった。1997年にいばらきまつり・秋の部に名称変更したため終了。
  • こどもまつり : 2005年まで毎年12月第2土曜日に茨城町中央公民館で行われていた祭り。

漁港

[編集]
  • 広浦漁港 
  • 網掛漁港

教育

[編集]

大学校

  • 茨城県立農業大学校

高等学校

中学校

  • 茨城町立明光中学校
  • 茨城町立青葉中学校

小学校

  • 茨城町立葵小学校
  • 茨城町立大戸小学校
  • 茨城町立青葉小学校
  • 茨城町立長岡小学校

交通

[編集]

鉄道

[編集]

町内に鉄道路線は走っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR東日本常磐線水戸駅石岡駅から路線バス利用となる。

バス

[編集]
茨城町の中心部である「奥ノ谷」バス停

路線バス

高速バス・急行バス

道路

[編集]

茨城町出身の人物

[編集]

イメージキャラクター

[編集]
  • ひぬ丸くん

2011年2月11日誕生。豊かな自然の中で生まれ育った緑の妖精をイメージしたキャラクター。清流をイメージした青いスカーフを身につけ、茨城町の農畜産物の安心・安全さを象徴するハート型の若葉を手に持っている[5]

友好交流都市

[編集]

その他

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 1992年3月までは毎月1回のみ発行。1992年4月以降はお知らせ版が発行されるため、月2回の発行に。ただし1972年4月(第122号)~1975年3月(第158号)までは「町報いばらき」名義。
  2. ^ 2003年までは曜日を問わず毎年7月20~21日に固定。
  3. ^ ただし2010年は台風が接近したため休止。2020年~2021年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため休止。
  4. ^ 当初は、2000年夏も行う予定であった。この年の花火大会は代替で21世紀カウントダウン花火大会として開催した。
  5. ^ 2023年は中央公民館大ホール解体工事のため、駒場庁舎体育館で開催
  6. ^ ただし2011年は東日本大震災の影響で中央公民館が被災したため休止。
  7. ^ 上雨ヶ谷地区、下雨ヶ谷地区は、巴川対岸を通過する小美玉市のコミュニティバス『おみたんバス』の「世楽」バス停が最寄りとなる。

出典

[編集]

関連項目

[編集]
  • 大阪府茨木市(類似名の自治体)

外部リンク

[編集]