コンテンツにスキップ

袴田武史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

袴田 武史(はかまだ たけし、1979年 - )は、日本の宇宙開発技術者実業家。株式会社ispaceファウンダー&代表取締役CEO)。元HAKUTO代表。

人物・来歴

[編集]

東京都出身。父は銀行員入間市立藤沢中学校高松市立紫雲中学校を経て、城西大学付属川越高等学校を卒業[1][2]

東京工業大学に2年連続3回不合格となり、上智大学理工学部機械工学科に進学したが、宇宙に携わりたいという思いから再受験し、2004年に名古屋大学工学部機械・航空工学科卒業[3][4][5]。2006年ジョージア工科大学大学院修了、航空宇宙システム概念設計により航空宇宙工学修士取得[4]

同年外資系経営コンサルティングファームのマサイ・ジャパン(のちのエイミングジャパン)に入社[6][3]。2010年ホワイトレーベルスペース・ジャパンを設立し、代表社員に就任[6]。同年よりGoogle Lunar XPRIZEにチーム「HAKUTO」を率いて参加し、2013年ispaceを設立、代表取締役に就任[7][8][9][10]

2019年アメリカ合衆国国立航空宇宙博物館に、開発した小型月面探査車を寄贈[11]。同年から住友商事スズキシチズン時計の参画を得て、月面探査機事業の開発を進めた[12]。2023年にはispaceを東京証券取引所グロース市場に上場させた[13]

著書

[編集]
  • 『HAKUTO、月面を走れ』祥伝社 2016年

脚注

[編集]
  1. ^ 「"固有名詞"だった憧れを自分にフィットした役割に置き換え、夢を叶えてきた/袴田武史・ispaceファウンダー兼CEO」 ダイヤモンドオンライン
  2. ^ 「2040年、人口1000人の街になる月に産業を興し、宇宙開発の拠点を作りたい株式会社ispace 袴田武史」 ベネッセ
  3. ^ a b 「メンバー袴田武史」 START UP DB
  4. ^ a b 「日本初民間月面探査 プロジェクト「HAKUTO/ハクト」」 起業家インタビュー アントンプレナー2013.10.10
  5. ^ 「既成のコースは選ばない「ispace」が宇宙開発の新たな時代を切り拓く」 東証マネ部2017/08/07 月
  6. ^ a b 新規上場申請のための有価証券報告書日本取引所G
  7. ^ 「それでも月へ 探査レース断念からの再挑戦 宇宙起業家の星(2)」 日本経済新聞-2019/09/17
  8. ^ 「「HAKUTO」とは」 朝日新聞-2017/02/23
  9. ^ 【竹中平蔵の骨太対談】vol. 39 宇宙はベンチャーがリスクを取れる領域になった/アクセルスペース代表 中村友哉、アイスペース代表 袴田武 企業家倶楽部2016年4月号 骨太対談
  10. ^ 「(聞きたい 2020へ)宇宙ビジネス、今後の展望は? ispace創業者・CEO、袴田武史氏」 asahi.com-2019/06/15
  11. ^ 月探査車、米博物館に寄贈 東京の宇宙ベンチャー 日本経済新聞2019/10/24 9:59
  12. ^ アイスペースの月面探査に住友商事やスズキなど参画 日本経済新聞2019/8/22 15:36
  13. ^ ispace袴田CEO「月面着陸、十分な成功可能性」日本経済新聞2023年4月12日 19:30