コンテンツにスキップ

遺伝性感覚性自律神経性ニューロパチー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

遺伝性感覚性自律神経性ニューロパチー(いでんせいかんかくせいじりつしんけいせいニューロパチー、英語: hereditary sensory and autonomic neuropathy)とは、遺伝的要因により主に神経障害などを含む先天的な疾患群である。通常、略称のHSANで呼ばれることが多い。遺伝性感覚性自律神経失調症ともいう[要出典]

概要

[編集]

HSANの発症の原因は遺伝子の異常であることが突き止められているが、原因遺伝子の特定にまでは至っておらず、根本的な治療方法も今のところ無いのが現状である。また、患者数が少なく認知度も低い。IV型に分類される先天性無痛無汗症は、最初の患者が日本で発見されており、他の型も含めて患者の割合は日本人が最も多い。

各型に共通している症状は痛覚の欠如である。即ち患者は痛みを感じることができないので、対症療法も含めて治療法は確立には至っていない。

分類

[編集]
  • I型(遺伝性感覚根性ニューロパチー)
  • II型(先天性感覚根性ニューロパチー)
  • III型(家族性自律神経異常症/ライリー・デイ症候群)
  • IV型(先天性無痛無汗症

痛覚・温覚が欠如しており、発汗しない。

  • V型

痛覚の欠如および不完全性の無汗症。

関連項目

[編集]