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静岡市オフロードバイク隊

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静岡市オフロードバイク隊(しずおかしオフロードバイクたい)は災害対策として静岡市が組織する組織。英称の Shizuoka City Off-road Utility Team の頭文字(SCOUT)から「スカウト」と呼称される。

概要

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1995年平成7年)に発生した阪神・淡路大震災では、建物の倒壊などで道路が寸断され、自動車の利用が出来ないなどの問題が見られた。これに対してオフロードバイクを主としたオートバイが機動力を発揮したことから、災害時の情報収集などを目的として1996年(平成8年)4月に、24名の市職員で発足した[1]

防災課兼務あるいは併任の市職員で構成され、3車種40台のオートバイと4トントラック1台を保有[2]。隊長と2名の副隊長、1名の運用・訓練幹部の指揮の下、7つの小隊が組織されており[1]、災害発生時あるいは災害が発生する可能性がある場合において、初期情報の収集及び伝達を任務とする。現在までの出動実績としては2001年(平成13年)4月の地震(静岡市内で震度5)における道路状況の調査や2004年(平成16年)7月の台風による浸水被害状況の確認、2009年(平成21年)の駿河湾地震での国道の通行状況などの確認のほか[3]2011年(平成23年)の東日本大震災では被害状況を調査するため仙台市に派遣された[4]

なお、静岡県内には同様の目的で組織されたバイク隊が三島市[5]川根本町[6]に存在している。

保有資材

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TLMを除く各車には地域防災無線を搭載している[2]

脚注

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外部リンク

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