香港スプリント
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香港スプリント Hong Kong Sprint | |
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2023年香港スプリント優勝トロフィー | |
競馬場 | 沙田競馬場 |
創設 | 1999年12月12日 |
距離 | 芝1,200m |
格付け | G1 |
賞金 |
1着賞金1456万香港ドル 賞金総額2600万香港ドル |
出走条件 | サラブレッド3歳以上 |
負担重量 | 126ポンド (約57.2 kg)、牝馬4ポンド (約2 kg)減 |
香港スプリント(ホンコンスプリント; 中: 香港短途錦標/英: Hong Kong Sprint)とは毎年12月中旬に香港沙田競馬場の芝1200メートル (m)で行われる3歳以上の競馬の競走である。
香港国際賽事(香港国際競走)として、香港カップ (芝2000 m)・香港マイル (芝1600 m)・香港ヴァーズ (芝2400 m)といった国際G1(グループワン)と同日に開催されている。
香港競馬年度シーズンの最初の短距離路線のG1競走でヨーロッパや日本、オセアニアから第一線級のスプリンターが多数出走する。
近年の日本競馬においてはスプリンターズステークスが2000年に10月第1週に移動した事により、スプリント路線のその年の締め括りとして当競走に出走するローテーションが定着しつつある。2012年は日本のロードカナロアが優勝。これで香港国際賽事の全てのレースで日本馬が優勝したことになる。
歴史
[編集]- 1999年 国際リステッド競走として創設、当初の施行距離は芝1000メートル (m)。
- 2000年 国際G3に昇格。
- 2001年
- 2002年
- 国際G1に昇格。
- All Thrills Too(オールスリルズトゥー)が当時のレコード56秒4で優勝。史上初の3連覇を狙ったファルヴェロンは3着に終わった。
- 2004年 地元香港の英雄Silent Witness(サイレントウィットネス)が当時13戦無敗のまま、2頭目の連覇。
- 2006年
- グローバル・スプリント・チャレンジシリーズに参加し、その最終戦として開催(2017年を最後に休止)。それに伴い施行距離を芝1200 mに変更。スタート地点も従来の直線コースからバックストレッチへ移動。
- Absolute Champion(アブソリュートチャンピオン)が2021年現在も記録されているレコード1分07秒8で優勝。2着サイレントウィットネスに4馬身4分の1での勝利は当時最大着差だった。
- 2009年 地元香港のセイクリッドキングダムが2007年以来2度目の優勝を達成した。
- 2010年 南アフリカ共和国のジェイジェイザジェットプレーンが優勝。同レースはそれまでオーストラリアの出身馬の優勝が目立っていたが、オーストラリア出身以外で初の優勝になった。
- 2011年 総賞金を1200万から1400万香港ドルへと200万ドル増やし香港ヴァーズと同じ賞金額になった。
- 2012年 日本のロードカナロアが優勝。
- 2013年 日本のロードカナロアが史上3頭目の連覇。2着のアイルランド調教馬・ソールパワーに5馬身差をつけての優勝は、これまで記録していたアブソリュートチャンピオンの従来の記録を7年振りに更新した。
- 2018年 ミスタースタニングが史上4頭目の連覇。
- 2020年 日本のダノンスマッシュが優勝。
- 2021年 多重落馬により、アメージングスター・ナブーアタックの2頭が予後不良となる[1]。他にも日本のピクシーナイトら2頭が競走中止し、競走中止は出走馬12頭の 1/3 を占める計4頭となった[2]。
歴代優勝馬
[編集]回数 | 施行日 | 調教国・優勝馬 (欧文名) | 日本語読み カタカナ名 |
性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第1回 | 1999年12月12日 | 靚蝦王 (Fairy King Prawn) | フェアリーキングプローン | 騸4 | 0:56.5 | S.キング | 姚本輝 |
第2回 | 2000年12月17日 | 飛快龍 (Falvelon) | ファルヴェロン | 牡5 | 0:56.7 | D.オリヴァー | D.ボーゴーア |
第3回 | 2001年12月16日 | 飛快龍 (Falvelon) | ファルヴェロン | 牡5 | 0:57.0 | D.オリヴァー | D.ボーゴーア |
第4回 | 2002年12月15日 | 更歡笑 (All Thrills Too) | オールスリルズトゥー | 騸5 | 0:56.4 | G.モッセ | D.ヘイズ |
第5回 | 2003年12月14日 | 精英大師 (Silent Witness) | サイレントウィットネス | 騸4 | 0:56.5 | F.コーツィー | A.クルーズ |
第6回 | 2004年12月12日 | 精英大師 (Silent Witness) | サイレントウィットネス | 騸5 | 0:56.8 | F.コーツィー | A.クルーズ |
第7回 | 2005年12月11日 | 電光火力 (Natural Blitz) | ナチュラルブリッツ | 騸5 | 0:57.6 | G.スコフィールド | D.クルーズ |
第8回 | 2006年12月10日 | 騏綵 (Absolute Champion) | アブソリュートチャンピオン | 騸5 | 1:07.8 | B.プレブル | D.ホール |
第9回 | 2007年12月9日 | 蓮華生輝 (Sacred Kingdom) | セイクリッドキングダム | 騸4 | 1:08.4 | G.モッセ | 姚本輝 |
第10回 | 2008年12月14日 | 創惑 (Inspiration) | インスピレーション | 騸4 | 1:08.68 | D.ビードマン | J.ムーア |
第11回 | 2009年12月13日 | 蓮華生輝 (Sacred Kingdom) | セイクリッドキングダム | 騸6 | 1:09.16 | B.プレブル | 姚本輝 |
第12回 | 2010年12月12日 | 卡通飛機 (J J the Jet Plane) | ジェイジェイザジェットプレーン | 騸6 | 1:08.84 | P.ストライドム | L.ホウタラギス |
第13回 | 2011年12月11日 | 天久 (Lucky Nine) | ラッキーナイン | 騸4 | 1:08.98 | B.プレブル | C.ファウンズ |
第14回 | 2012年12月9日 | 龍王 (Lord Kanaloa) | ロードカナロア | 牡4 | 1:08.50 | 岩田康誠 | 安田隆行 |
第15回 | 2013年12月8日 | 龍王 (Lord Kanaloa) | ロードカナロア | 牡5 | 1:08.25 | 岩田康誠 | 安田隆行 |
第16回 | 2014年12月14日 | 友瑩格 (Aerovelocity) | エアロヴェロシティ | 騸6 | 1:08.57 | Z.パートン | P.オサリバン |
第17回 | 2015年12月13日 | 幸福指數 (Peniaphobia) | ペニアフォビア | 騸4 | 1:08.74 | J.モレイラ | A.クルーズ |
第18回 | 2016年12月11日 | 友瑩格 (Aerovelocity) | エアロヴェロシティ | 騸8 | 1:08.08 | Z.パートン | P.オサリバン |
第19回[3] | 2017年12月10日 | 紅衣醒神 (Mr Stunning) | ミスタースタニング | 騸5 | 1:08.40 | N.ローウィラー | J.サイズ |
第20回[4] | 2018年12月9日 | 紅衣醒神 (Mr Stunning) | ミスタースタニング | 騸6 | 1:08.85 | K.ティータン | F.ロー |
第21回[5] | 2019年12月8日 | 爭分奪秒 (Beat The Clock) | ビートザクロック | 騸6 | 1:08.12 | J.モレイラ | J.サイズ |
第22回[6] | 2020年12月13日 | 野田重擊 (Danon Smash) | ダノンスマッシュ | 牡5 | 1:08.45 | R.ムーア | 安田隆行 |
第23回[7] | 2021年12月12日 | 顯心星 (Sky Field) | スカイフィールド | 騸5 | 1:08.66 | B.シン | C.ファウンズ |
第24回[8] | 2022年12月11日 | 福逸 (Wellington) | ウェリントン | 騸6 | 1:08.76 | R.ムーア | R.ギブソン |
第25回[9] | 2023年12月10日 | 金鑽貴人 (Lucky Sweynesse) | ラッキースワイニーズ | 騸5 | 1:09.25 | Z.パートン | K.マン |
日本調教馬の成績
[編集]→詳細は「日本調教馬の日本国外への遠征 § 香港スプリント」を参照
脚注
[編集]- ^ “【香港スプリント】ピクシーナイト馬体は異常なし、香港の2頭が予後不良に | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年12月12日閲覧。
- ^ 香港スプリント(G1) 芝右1200 m / 天候 : / 芝 : 良 - netkeiba.com (2021.12.12)
- ^ 2017年香港スプリントの結果日本中央競馬会 (JRA)、2017年12月10日閲覧
- ^ “2018年香港スプリントの結果”. 日本中央競馬会 (2018年12月9日). 2018年12月9日閲覧。
- ^ “2019年香港スプリントの結果”. 日本中央競馬会 (2019年12月8日). 2019年12月8日閲覧。
- ^ 2020年香港スプリントの結果日本中央競馬会 (JRA)、2023年12月10日閲覧
- ^ 2021年香港スプリントの結果日本中央競馬会 (JRA)、2021年12月14日閲覧
- ^ 2022年香港スプリントの結果日本中央競馬会 (JRA)、2023年12月10日閲覧
- ^ 2023年香港スプリントの結果日本中央競馬会 (JRA)、2023年12月10日閲覧
外部リンク
[編集]- The Hong Kong Jockey Club - 主催者である香港賽馬會の英語ページ
- グローバル・スプリント・チャレンジ大会公式サイト