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高千穂駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
高千穂駅
駅舎(2013年5月)
たかちほ
TAKACHIHO
天岩戸 (2.1 km)
地図
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1444-1
北緯32度42分52.6秒 東経131度18分24.1秒 / 北緯32.714611度 東経131.306694度 / 32.714611; 131.306694座標: 北緯32度42分52.6秒 東経131度18分24.1秒 / 北緯32.714611度 東経131.306694度 / 32.714611; 131.306694
所属事業者 高千穂鉄道
所属路線 高千穂線
キロ程 50.0 km(延岡起点)
電報略号 チホ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
220人/日(降車客含まず)
-2003年度-
開業年月日 1972年昭和47年)7月22日[1]
廃止年月日 2008年平成20年)12月28日
備考
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高千穂駅(たかちほえき)は、かつて宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井にあった高千穂鉄道高千穂線廃駅)。同線の終着駅であった。高千穂線の廃線により2008年平成20年)12月28日に廃止された。

歴史

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駅構造

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島式ホーム1面2線の地上駅で、延岡駅以外では唯一の有人駅[3]。駅の先端には車止めの代わりに車両基地がある[3]。この部分は開業当時線路こそ敷かれていなかったものの、高森方面への延伸に備えてすでに切り通しとなっていた。

国鉄時代は夜間滞泊が無かったため、当駅に夜間到着した列車は日ノ影駅まで折り返していたが、高千穂鉄道になって当駅構内に車庫が設置され、滞泊が行われるようになった。

利用状況

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1日平均乗車人員は220人であった(2003年度)

駅周辺

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かつて営業していた「神話レンタサイクル」 起伏の多い高千穂町を電動自転車に乗って観光することができた

駅は高千穂町の市街地にあり、国道や宮崎県道沿いに店舗が点在する。総合公園や武道館は駅西側に、国民健康保険病院は駅北東側にあり、宿泊施設は駅南側に点在する。駅北東側は農地となっており、田園風景が大きく広がる。なお、西南戦争に関連する墓地は駅南側と駅北側にあるが、駅北側にある薩州の墓(薩州さん)はやや遠い所にそびえる山の中にある。

バス路線

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現況

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スーパーカート(2020年7月)

2008年10月20日時点[4]では、駅構内には気動車とトロッコ車両が留置されていた。気動車は製造から20年近く経過し、しかも屋外に雨ざらし状態で放置されているため、傷みが激しくなっていた。

その後、トロッコ車両は九州旅客鉄道(JR九州)に譲渡され、キハ125形400番台に改造後2009年10月より同じ宮崎県内の日南線で「海幸山幸」として再起した。また、気動車のうち1両は四国の阿佐海岸鉄道に譲渡されている。

2010年、旧駅舎には高千穂あまてらす鉄道の事務所が置かれ、土日祝日等に同社により旧駅構内が開放されている。同年8月から、スーパーカートによる当駅 - 天岩戸駅間を遊具としての鉄道運行を開始した。

2021年現在、スーパーカートを2両に増設、高千穂駅から天岩戸駅を経由して高千穂橋梁までの往復運行を行っている。また、大平山隧道以降の延伸については日之影町と協議中である。

隣の駅

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高千穂鉄道
高千穂線
天岩戸駅 - 高千穂駅

脚注

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  1. ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、772頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ “委託業務を一本化”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1981年4月26日) 
  3. ^ a b c d 鈴木文彦「ローカル線の実態と問題を現地に見る61 高千穂鉄道」『鉄道ジャーナル』第31巻第3号、鉄道ジャーナル社、1997年3月、76-83頁。 
  4. ^ 鉄道ジャーナル2008年12月号

関連項目

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