1984年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ
1984年のアメリカンリーグ チャンピオンシップシリーズ | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月2日–5日 | ||||||
観客動員 | 3試合合計:13万6160人 1試合平均: 4万5387人 | ||||||
MVP | カーク・ギブソン(DET) | ||||||
殿堂表彰者 | スパーキー・アンダーソン(DET監督) ジャック・モリス(DET投手) アラン・トランメル(DET内野手) ジョン・シャーホルツ(KC GM) ジョージ・ブレット(KC内野手) | ||||||
チーム情報 | |||||||
デトロイト・タイガース(DET) | |||||||
シリーズ出場 | 12年ぶり2回目 | ||||||
GM | ビル・ラジョイ | ||||||
監督 | スパーキー・アンダーソン | ||||||
シーズン成績 | 104勝58敗・勝率.642 東地区優勝 | ||||||
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カンザスシティ・ロイヤルズ(KC) | |||||||
シリーズ出場 | 4年ぶり5回目 | ||||||
GM | ジョン・シャーホルツ | ||||||
監督 | ディック・ハウザー | ||||||
シーズン成績 | 西地区優勝 | 84勝78敗・勝率.519||||||
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ワールドシリーズ |
1984年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月2日に開幕した。アメリカンリーグの第16回リーグチャンピオンシップシリーズ(16th American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、同日から5日にかけて計3試合が開催された。その結果、デトロイト・タイガース(東地区)がカンザスシティ・ロイヤルズ(西地区)を3勝0敗で下し、16年ぶり9回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、タイガースが7勝5敗と勝ち越していた[1]。タイガースが先勝した翌日の第2戦では、ロイヤルズのブレット・セイバーヘイゲンがポストシーズン史上最年少の20歳175日で先発登板した[注 1][2]。タイガースはこの試合も延長戦の末に制すると、移動日を挟んで第3戦にも勝利し、負けなしのいわゆる "スウィープ" でリーグ優勝を決めた。シリーズMVPには、第2戦の初回表に先制の適時二塁打を放つなど、3試合で打率.417・1本塁打・2打点・OPS 1.250という成績を残したタイガースのカーク・ギブソンが選出された。このあとタイガースは、ワールドシリーズでもナショナルリーグ王者サンディエゴ・パドレスを4勝1敗で下し、16年ぶり4回目の優勝を成し遂げた。
今シリーズでは、MLB審判員の労働組合がポストシーズン出場給の分配条件変更を求めてストライキを決行したため、引退した元審判員やアマチュア審判員らが代わりに出場した。ビル・ディーガンは、複数試合連続で球審を務めたMLB史上初の人物となった[3]。労使交渉の妥結は7日と[4]、今シリーズの決着には間に合わなかった。
試合結果
[編集]1984年のアメリカンリーグ優勝決定戦は10月2日に開幕し、途中に移動日を挟んで4日間で3試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 | |
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10月 | 2日(火)第1戦 | デトロイト・タイガース | 8-1 | カンザスシティ・ロイヤルズ | ロイヤルズ・スタジアム | |
10月 | 3日(水)第2戦 | デトロイト・タイガース | 5-3 | カンザスシティ・ロイヤルズ | ||
10月 | 4日(木)||||||
10月 | 5日(金)第3戦 | カンザスシティ・ロイヤルズ | 0-1 | デトロイト・タイガース | タイガー・スタジアム | |
優勝:デトロイト・タイガース(3勝0敗 / 16年ぶり9度目) |
第1戦 10月2日
[編集]映像外部リンク | |
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MLB.comによる動画 | |
タイガースのアラン・トランメルが5回表のソロ本塁打を含む3安打で3打点を挙げる(1分6秒) |
デトロイト・タイガース | カンザスシティ・ロイヤルズ | ||||||||
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打順 | 守備 | 選手 | 打席 | 打順 | 守備 | 選手 | 打席 | ||
1 | 二 | L・ウィテカー | 左 | 1 | 中 | W・ウィルソン | 両 | ||
2 | 遊 | A・トランメル | 右 | 2 | 右 | P・シェリダン | 左 | ||
3 | 右 | K・ギブソン | 左 | 3 | 三 | G・ブレット | 左 | ||
4 | 捕 | L・パリッシュ | 右 | 4 | DH | J・オータ | 左 | ||
5 | 左 | L・ハーンドン | 右 | 5 | 左 | D・モトリー | 右 | ||
6 | DH | B・ガーベイ | 右 | 6 | 一 | S・バルボニ | 右 | ||
7 | 中 | C・レモン | 右 | 7 | 二 | F・ホワイト | 右 | ||
8 | 一 | D・エバンス | 左 | 8 | 捕 | D・スロート | 右 | ||
9 | 三 | M・カスティーヨ | 右 | 9 | 遊 | O・コンセプシオン | 右 | ||
先発投手 | 投球 | 先発投手 | 投球 | ||||||
J・モリス | 右 | B・ブラック | 左 |
第2戦 10月3日
[編集]1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | R | H | E | |
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デトロイト・タイガース | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 8 | 1 |
カンザスシティ・ロイヤルズ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 10 | 3 |
- 勝利:アウレリオ・ロペス(1勝)
- 敗戦:ダン・クイゼンベリー(1敗)
- 本塁打
DET:カーク・ギブソン1号ソロ - 審判
[球審]ビル・ディーガン
[塁審]一塁: ジョン・バイブル、二塁: ランディ・クリスタル、三塁: ボブ・ジョーンズ
[外審]左翼: リチャード・デニー、右翼: カール・ノスナーゲル - 試合開始時刻: 中部夏時間(UTC-5)午後7時25分 試合時間: 3時間37分 観客: 4万2019人
詳細: Baseball-Reference.com
デトロイト・タイガース | カンザスシティ・ロイヤルズ | ||||||||
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打順 | 守備 | 選手 | 打席 | 打順 | 守備 | 選手 | 打席 | ||
1 | 二 | L・ウィテカー | 左 | 1 | 中 | W・ウィルソン | 両 | ||
2 | 遊 | A・トランメル | 右 | 2 | 右 | P・シェリダン | 左 | ||
3 | 右 | K・ギブソン | 左 | 3 | 三 | G・ブレット | 左 | ||
4 | 捕 | L・パリッシュ | 右 | 4 | DH | J・オータ | 左 | ||
5 | 三 | D・エバンス | 左 | 5 | 左 | D・モトリー | 右 | ||
6 | 左 | R・ジョーンズ | 左 | 6 | 一 | S・バルボニ | 右 | ||
7 | DH | J・グラブ | 左 | 7 | 二 | F・ホワイト | 右 | ||
8 | 中 | C・レモン | 右 | 8 | 捕 | D・スロート | 右 | ||
9 | 一 | D・バーグマン | 左 | 9 | 遊 | O・コンセプシオン | 右 | ||
先発投手 | 投球 | 先発投手 | 投球 | ||||||
D・ペトリー | 右 | B・セイバーヘイゲン | 右 |
第3戦 10月5日
[編集]映像外部リンク | |
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MLB.comによる動画 | |
タイガース先発投手ミルト・ウィルコックスは8イニングを8奪三振で無失点に封じる(2分24秒) | |
9回表、ウィリー・ヘルナンデスがダリル・モトリーを三邪飛に打ち取り試合終了、タイガースのリーグ優勝が決定(56秒) |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
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カンザスシティ・ロイヤルズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 |
デトロイト・タイガース | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 1 | 3 | 0 |
- 勝利:ミルト・ウィルコックス(1勝)
- セーブ:ウィリー・ヘルナンデス(1S)
- 敗戦:チャーリー・リーブラント(1敗)
- 審判
[球審]ビル・ディーガン
[塁審]一塁: ジョン・バイブル、二塁: ランディ・クリスタル、三塁: ダグ・コッシー
[外審]左翼: ディック・ランチー、右翼: ディック・ジビック - 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後1時00分 試合時間: 2時間39分 観客: 5万2168人
詳細: Baseball-Reference.com
カンザスシティ・ロイヤルズ | デトロイト・タイガース | ||||||||
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打順 | 守備 | 選手 | 打席 | 打順 | 守備 | 選手 | 打席 | ||
1 | 中 | W・ウィルソン | 両 | 1 | 二 | L・ウィテカー | 左 | ||
2 | 右 | P・シェリダン | 左 | 2 | 遊 | A・トランメル | 右 | ||
3 | 三 | G・ブレット | 左 | 3 | 右 | K・ギブソン | 左 | ||
4 | DH | J・オータ | 左 | 4 | 捕 | L・パリッシュ | 右 | ||
5 | 左 | D・モトリー | 右 | 5 | 左 | L・ハーンドン | 右 | ||
6 | 一 | S・バルボニ | 右 | 6 | DH | B・ガーベイ | 右 | ||
7 | 二 | F・ホワイト | 右 | 7 | 中 | C・レモン | 右 | ||
8 | 捕 | D・スロート | 右 | 8 | 一 | D・エバンス | 左 | ||
9 | 遊 | O・コンセプシオン | 右 | 9 | 三 | M・カスティーヨ | 右 | ||
先発投手 | 投球 | 先発投手 | 投球 | ||||||
C・リーブラント | 左 | M・ウィルコックス | 右 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ それまでの最年少記録は、1913年のワールドシリーズ第3戦のフィラデルフィア・アスレチックス先発投手バレット・ジョー・ブッシュで、20歳316日。セイバーヘイゲンの記録は2016年、ナショナルリーグ地区シリーズ第4戦で、ロサンゼルス・ドジャースのフリオ・ウリアスによって20歳68日に更新されることとなる。
出典
[編集]- ^ "1984 Detroit Tigers Schedule," Baseball-Reference.com. 2021年2月21日閲覧。
- ^ Matt Snyder, "MLB Playoffs 2016: Dodgers' Julio Urias to make historic start in NLCS Game 4," CBSSports.com, October 17, 2016. 2021年2月21日閲覧。
- ^ Murray Chass, "TIGERS, IN 11, AND CUBS TAKE 2-0 PLAYOFF LEADS," The New York Times, October 4, 1984. 2021年2月21日閲覧。
- ^ "UMPIRES AGREE TO UEBERROTH ARBITRATION," The New York Times, October 8, 1984. 2021年2月21日閲覧。