2016年リレハンメルユースオリンピック
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2016年リレハンメルユースオリンピック | |
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第2回冬季ユースオリンピック競技大会 II Winter Youth Olympic Games | |
開催国・都市 | ノルウェー リレハンメル |
参加国・地域数 | 71 |
参加人数 | ~1100 |
競技種目数 | 15競技70種目 |
開会式 | 2016年2月12日 |
閉会式 | 2016年2月21日 |
開会宣言 | ハーラル5世国王 |
最終聖火ランナー | イングリッド・アレクサンドラ王女 |
主競技場 | リスゴーズバッケン |
冬季 | |
夏季 | |
Portal:オリンピック |
2016年リレハンメルユースオリンピック(2016ねんリレハンメルユースオリンピック)は、2016年2月12日から2月21日までノルウェーのリレハンメルで開催された第2回冬季ユースオリンピックである[1]。リレハンメル2016(Lillehammer 2016)と呼称される。
大会の開催決定は2011年12月7日であり、リレハンメル以外に立候補都市がなかったため開催が承認された[2]。大会では1994年リレハンメルオリンピックの会場が再利用された。競技はリレハンメル以外にハーマル、 イェービク、 イェーユェルでも実施された。
開催地選考
[編集]この大会に入札した唯一の都市がリレハンメルである。ノルウェーオリンピック委員会が地元当局と打ち合わせをして国際オリンピック委員会(IOC)に入札を申し込んだところ、締め切り時までに入札をした唯一の都市となった。当初はレークプラシッド、ルツェルン、サラゴサ、ソフィアが入札に関心を示していたが、最終的には入札を提出しなかった[3][4][5][6] [7][8]。リレハンメルは1994年の冬季五輪を開催した経験がある。彼らは2012年の冬季ユースオリンピックに入札したが、その時は候補落選した。2011年12月7日、IOCはリレハンメルを2016年冬季ユースオリンピックの開催都市に決定した[9]。
会場
[編集]リレハンメル大会の競技会場(ユース選手村を除く)には、9つの競技場と11の非競技場が使用された。試合は4つの自治体(リレハンメル、ハーマル、イェービク、イェーユェル)で行われた。前者3つはミョーサ湖の近くにあって、それぞれ約27000人の住民がおり、イェーユェルは住民5000人でグブランスダーレンの谷に位置している。リレハンメルには5つの競技場があり、ハーマルには2つ、イェービクとイェーユェルは各1会場となった[10]。
リレハンメルには、観客収容数35000人というリスゴーズバッケンのスキージャンプ台がある。リスゴーズバッケンはラージヒル(138mヒルサイズで、K点が120m)とノーマルヒル(100mヒルサイズでK点が90m)の2つを有する、ツインジャンプ台である[11]。 Birkebeineren スキー競技場はクロスカントリースキー、バイアスロン、ノルディック複合の主催会場で[12]、競技場自体はクロスカントリースキーだと観客31000人を収容可能、バイアロン時には13500人を収容可能であった。そのうえ、観客はコース沿いから見ることができた[13]。Kanthaugenフリースタイル会場は15000人の観客収容で、フリースタイルスキーとハーフパイプスノーボードが開催された[14]。
リレハンメル五輪ボブスレー&リュージュ・トラックはHunderfossenにあり、北欧諸国ではボブスレー、リュージュ、スケルトン競技の唯一のコースである[15]。Kristins Hallはアイスホッケーとカーリングの競技会場となった[16]。イェービクの人工洞窟にあるオリンピック洞窟ホール(Gjøvik Olympic Cavern Hall)では、短距離スピードスケートが開催された[17] 。ハーマルではVikingskipetで長距離スピードスケートが行われ、ハーマル・オリンピック・アンフィシアターではフィギュアスケートが開催された[18]。アルペンスキーとスロープスタイルのスノーボードはハーフィエルで行われた[19]。
複合スポーツ施設のStampeslettaでは開閉会式のセレモニーが行われ、メダルの表彰式は各町にて行われた。選手と指導者の宿泊施設として、リレハンメルとハーマルにオリンピック村が作られた[20]。ユース五輪期間中、 バーコンス・ホールは学習&共有プログラムの会場となった。 なお、競技会場はすべて、1994年の冬季五輪以前に建設されたものである[21]。
マスコット
[編集]2014年3月-4月に、リレハンメル組織委員会がマスコットデザインの国際的な応募審査を実施。デザインは動物(実在でも想像上でも可)で、若さにあふれ、親切でオープンでスポーティ、かつリレハンメル2016年冬季ユースオリンピック大会を代表するものを募った。世界中から50件以上の提案があり、残った最終選考3件はファン達が気に入ったものに投票できるようリレハンメル2016の公式Facebookページに掲載された。結果、19歳のLine Ansethmoenがデザインしたヤマネコのマスコットが優勝した。名前は「Sjogg」で、これは現地の言葉で「雪」という意味である[22]。
試合
[編集]実施競技
[編集]今大会は7種のスポーツから15競技が実施された[23]。
- ノルディック(チーム)はクロスカントリースキーに含まれる。
- スキースノーボードクロス(チーム)はスノーボードに含まれる。
新種目
[編集]今回から追加となった競技がいくつかある[24]。
- バイアスロン (1)
- 単一の混合リレー
- ボブスレー (2)
- モノボブ(1人乗り)レース (少年/少女)
- クロスカントリースキー(2)
- クロスカントリー・クロス(少年/少女)
- フリースタイルスキー(2)
- スロープスタイル (少年/少女)
- スノーボード (2)
- スノーボードクロス(少年/少女)
- 混合種目 (2)
- 混合チームのノルディック
- 混合チームのスキースノーボードクロス
参加国
[編集]今大会では、 コロンビア、イスラエル、ジャマイカ、ケニア、マレーシア、ポルトガル、東ティモールの7カ国が冬季ユースオリンピックに初出場した。 括弧内の数字は、認定参加者の人数を表す。
- アンドラ (2)
- アルゼンチン (9)
- アルメニア (2)
- オーストラリア (17)
- オーストリア (35)
- ベラルーシ (16)
- ベルギー (9)
- ボスニア・ヘルツェゴビナ (5)
- ブラジル (10)
- ブルガリア (12)
- カナダ (54)
- チリ (8)
- 中国 (23)
- コロンビア (1)
- クロアチア (8)
- キプロス (1)
- チェコ (43)
- デンマーク (4)
- エストニア (14)
- フィンランド (42)
- フランス (32)
- ジョージア (2)
- ドイツ (44)
- イギリス (16)
- ギリシャ (3)
- ハンガリー (15)
- アイスランド (3)
- インド (1)
- イラン (2)
- アイルランド (1)
- イスラエル (2)
- イタリア (37)
- ジャマイカ (1)
- 日本 (31)
- カザフスタン (20)
- ケニア (1)
- キルギス (1)
- ラトビア (14)
- レバノン (2)
- リヒテンシュタイン (2)
- リトアニア (10)
- ルクセンブルク (1)
- 北マケドニア (2)
- マレーシア (1)
- メキシコ (2)
- モルドバ (2)
- モナコ (1)
- モンゴル (2)
- モンテネグロ (2)
- ネパール (1)
- オランダ (13)
- ノルウェー (73) (開催国)
- ニュージーランド (11)
- ポーランド (21)
- ポルトガル (1)
- ルーマニア (22)
- ロシア (72)
- サンマリノ (1)
- セルビア (3)
- スロバキア (33)
- スロベニア (20)
- 南アフリカ (1)
- 韓国 (30)
- スペイン (6)
- スウェーデン (39)
- スイス (48)
- チャイニーズタイペイ (4)
- 東ティモール (1)
- トルコ (13)
- ウクライナ (23)
- アメリカ合衆国 (62)
獲得メダル
[編集]詳細は、リレハンメル2016年冬季ユースオリンピック大会のメダルを参照。
金メダル数の上位10カ国をリストアップしたもの。複数国のNOC混合チームによる選手が獲得したメダルは、「混合チーム」として集計されている。
順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | アメリカ合衆国 | 10 | 6 | 0 | 16 |
2 | 韓国 | 10 | 3 | 3 | 16 |
3 | ロシア | 7 | 8 | 9 | 24 |
4 | ドイツ | 7 | 7 | 8 | 22 |
5 | ノルウェー | 4 | 9 | 6 | 19 |
* | 混合チーム | 4 | 4 | 5 | 13 |
6 | スイス | 4 | 3 | 4 | 11 |
7 | 中国 | 3 | 5 | 2 | 10 |
8 | カナダ | 3 | 2 | 1 | 6 |
9 | スウェーデン | 3 | 2 | 0 | 5 |
10 | スロベニア | 3 | 0 | 2 | 5 |
11-28 | 残りの国々 | 12 | 21 | 30 | 63 |
Total (28カ国) | 70 | 70 | 70 | 210 |
なお、日本人選手は「金メダルを3個、銀メダルを5個、銅メダルを1個」獲得している。(ただし、NOC混合チームとして個人獲得したメダルが、金・銀・銅にそれぞれ1個ずつ含まれる。)
脚注
[編集]- 参考文献
- Norwegian Olympic and Paralympic Committee and Confederation of Sports (NIF). “Candidate city for the Winter Youth Olympic Games: Lillehammer 2016”. 2011年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月6日閲覧。(出典でのNIF文書)
- 国際オリンピック委員会 (IOC) (November 2011). “2nd Winter Youth Olympic Games in 2016: Report of the IOC Evaluation Commission”. 2011年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月7日閲覧。 (出典でのIOC文書)
- リレハンメルオリンピック組織委員会 (LOOC). “1994 Winter Olympics Report, volume III”. 10 December 2010閲覧。(出典でのLOOC文書)
- 出典
- ^ Lillehammer 2016 revises dates to coincide with 22-year anniversary of 1994 Olympics
- ^ Lillehammer awarded 2016 Winter Youth Olympic Games
- ^ “Lake Placid Should Consider 2016 Youth Games Bid - Rogge”. GamesBids.com. 30 December 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年3月23日閲覧。
- ^ “Lake Placid Leaning towards 2020 Youth Games Bid”. GamesBids.com. 21 September 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年3月23日閲覧。
- ^ Lucerne 2020 Informational brochure
- ^ Publicado por piris. “Los Juegos de los Pirineos: ¿Zaragoza 2016 - Juegos Olimpicos de la Juventud?”. Pirineos-olimpicos.blogspot.com. 2011年3月23日閲覧。
- ^ Sofia To Bid For 2016 Winter Youth Games Archived 23 January 2009 at the Wayback Machine.
- ^ Sofia Out Of 2016 Youth Winter Games Bid Archived 18 May 2011 at the Wayback Machine.
- ^ Lillehammer named Winter Youth Olympic Games host for 2016
- ^ IOC (2011): 5
- ^ LOOC (III): 18-22
- ^ NIF: 10
- ^ LOOC (III): 31-36
- ^ NIF: 8
- ^ LOOC (III): 37-41
- ^ NIF: 12
- ^ NIF: 32
- ^ NIF: 24
- ^ NIF: 16
- ^ IOC (2011): 6
- ^ LOOC (III): 14
- ^ Lillehammer 2016 Mascot
- ^ “Lillehammer 2016 Preliminary Website - Sports”. Lillehammer 2016. 21 June 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。6 June 2013閲覧。
- ^ “Lillehammer 2016 Sports Programme” (.pdf) (2014年6月13日). 2014年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年12月30日閲覧。