コンテンツにスキップ

FUSE (人工衛星)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
遠紫外線分光探査機 (FUSE)
打ち上げ前のクリーンルームで撮影
基本情報
NSSDC ID 1999-035A
所属 ジョンズ・ホプキンス大学APL / NASA
打上げ日時 1999年6月4日15時44分(UTC[2]
打上げ場所 ケープ・カナベラル[2]
打上げ機 デルタII[2]
ミッション期間 3年 (設計寿命)[3]
質量 1400 kg[1]
軌道 低軌道
軌道高度 746 km
軌道周期 99.9 分[4]
形式紫外線[1]
観測波長 90.5 - 119.5 nm[1]
公式サイト http://fuse.pha.jhu.edu/
2007年9月現在
脚注: [1][2][3][4]
テンプレートを表示

FUSE(ヒューズ、Far Ultraviolet Spectroscopic Explorer、遠紫外線分光探査機)は、アメリカ合衆国宇宙望遠鏡

1999年6月4日NASAオリジンズ計画の一環として、デルタIIロケットにより打ち上げられた。NASAとアメリカ国内の大学、フランスカナダ宇宙機関との共同プロジェクトで、他の宇宙望遠鏡では観測できない、90.5-119.5nm遠紫外線を観測した。高度約760kmの低軌道に存在し、軌道傾斜角は25度、周期は100分弱。エクスプローラー77号とも呼ばれた。

2007年7月12日、FUSEの姿勢制御に必要な最後のリアクションホイールが故障し、再開の試みも失敗した。衛星自体の状態は良好であったが、観測のための姿勢制御が不可能になり、計画は終了した[3]

科学的成果

[編集]

FUSEの観測データを下に、400以上の科学論文が執筆された[5]。FUSEの主な目的のひとつに、宇宙の重水素の研究があった。遠紫外線における原子の吸収線輝線の豊富な観測により、FUSEは数多くの銀河系、銀河系外、銀河系間の化学と化学進化を研究することができた。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e NSSDC Master Catalog Display: Spacecraft”. NASA.gov (2007年5月18日). 2007年9月7日閲覧。
  2. ^ a b c d NSSDC Master Catalog Display: Spacecraft Launch/Orbital Information”. NASA.gov (2007年5月18日). 2007年9月7日閲覧。
  3. ^ a b c NASA HQ (2007年9月6日). “ROSES-07 Amendment 20: Cancel FUSE Legacy Science Program”. Spaceref.com. 2007年9月7日閲覧。
  4. ^ a b FUSE 1 Satellite details”. N2YO.com. 2007年9月7日閲覧。
  5. ^ FUSE Publications”. JHU.edu. 2007年9月7日閲覧。

外部リンク

[編集]