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SID音源

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
SID音源。右側のチップが6581、左が8580

SID音源(-おんげん、MOS Technology 6581/8580 SID Chip)とは、モステクノロジーが開発した音源チップ。コモドール社のパソコンであるコモドール64コモドール128マックスマシーンなどに搭載された。SIDとはSound Interface Deviceの略。

矩形波三角波鋸波ノイズのいずれかを同時に3音まで出せる。リング変調オシレータ・シンクが可能。生成した波形はCPU内の信号として使うこともできる。(たとえば、ノイズは擬似乱数生成に使える。)

PSG音源の一種である。史上最も売れた8ビットパソコンであるコモドール64の音源チップとして、グラフィックチップのVIC-IIと共に中核をなし、デモシーンでも活用された。後にチップチューンでも多用されることになる。

初期に出荷された6581と、後期に出荷されCommodore 64CやCommodore 128DCRなどに搭載された改良版の8580がある。初期版には、ボリュームレジスタの数値を書き換えてPCMを再生できるバグがあった。