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Saeko

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Saeko
出生名 北前 佐枝子[1]
生誕 (1974-07-18) 1974年7月18日(50歳)
出身地 日本の旗 日本 大阪府
学歴 関西外国語大学卒業、ライデン大学卒業
ジャンル ヘヴィメタル
職業 歌手
シンガーソングライター
担当楽器 ボーカル
活動期間 1995年 - 2006年
レーベル アルマゲドン・ミュージック
キングレコード
ほか
事務所 Office Shinpuh
Armageddon Products
共同作業者 Fairy Mirror
公式サイト SAEKO アーティストページ

Saeko(サエコ、1974年7月18日 - )は、大阪府出身の日本歌手シンガーソングライター。Fairy Mirrorのボーカリスト。

来歴

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1995年に Evolution を結成、1997年に Insania、1999年に Fairy Mirror と改名[2][3]。自主制作で作品を出しながら大阪・東京等でライブ活動を行い、陰陽座らとともにコンピレーション・アルバムにも参加する[4]。しかし音楽活動や過労が要因となってうつ病を発症し入院[5]、2001年4月にバンドを脱退する。

完治したのち、2002年7月に単身ドイツへ渡る。ハンブルクでメンバー募集広告を配るうち、2002年末にメタリウムベーシストラーズ・ラッツに誘われ[6][7]、オーディションを受ける。翌2003年1月に現地レーベルのアルマゲドン・ミュージックとプロダクション契約を交わした。同年、メタリウムの4thアルバムにゲスト参加[8]。続いて、彼らが参加した Wacken Road Show ツアー(他には Primal FearFreedom Call、Dark Age が参加)にもゲスト出演。

2004年、マルケル・エーレ(メタリウム、ガンマ・レイ)、ハーマン・フランクアクセプト)、スヴェン・リュッケ(モブ・ルールズ)、井上真理子(Fairy Mirror)らが参加して、初のソロ・アルバム『Above Heaven, Below Heaven』が完成[9][10] 。ヨーロッパでは8月23日、日本盤はキングレコードより同年10月6日に発売された[11][12]。続いてドロ・ペッシュブレイズ・ベイリー(ex. アイアン・メイデン)とヨーロッパ・ツアーを行い[13]、2005年には世界最大級の野外メタル・フェスと言われるヴァッケン・オープン・エアなど海外フェスティバルのステージに立った[14](アジア人女性として初)。

続くアルバム『Life』の製作中、マネージャー・ラーズ・ラッツと共にアルマゲドン・ミュージックを離脱(ラーズ・ラッツはレーベル・マネージャーでもあったため、事実上アルマゲドン・ミュージックが二分)。その後、SAEKOは Office Shinpuh を、ラーズ・ラッツは Armageddon Products を設立。2006年3月から4月にかけて、両者の協力のもと『Life』は世界(ヨーロッパ、日本、北米、南米)で発売された[15]。参加ミュージシャンは、マイケル・エーレ(メタリウム、ガンマ・レイ)、井上真理子(Fairy Mirror)、柳ヶ瀬聡子[16]。アルバム発売と同時にSAEKO自身は日本へ帰国し、音楽活動を停止する。

2009年、オランダライデン大学で英語学・修士(博士課程前期)取得。入学時の Motivation Letter が自身のサイト[17]に公開されている。「音楽の次は言葉で世界の人をつなぎたい」とのこと。続いて、アメリカのバークリー音楽大学で作詞作曲法のマスター証を取得[18]

2010年、かつて『Life』製作中に立ち上げた Office Shinpuh を「英語作詞事務所」に一新。「音楽+言葉」で日本と世界の人をつなぐことを目指し、英詞家として活動を始める。2011年、ブータン国王夫妻結婚祝賀ソングの英語作詞を担当[19][20]ブータン国営放送でも放送された。2012年、東日本大震災被災者に向けた国際チャリティーソング(40か国以上参加)「Light of Life[21]」の英語作詞、歌唱を担当[22]

2017年、Saeko名義としては実に11年振りとなる2曲入りシングル「Re-Membrance」をデジタルリリース。ボーカル・プロデュースはアレッサンドロ・デル・ヴェッキオが担当。同年、2曲の内の1曲「SA-KU-RA」のミュージック・ビデオYouTube 上で公開した。同ビデオでは、アメリカの戦艦ミズーリ記念館から許可を得て、第二次世界大戦末期に特攻隊員(イシノセツオ)の遺体に敬意を表して水葬する米海兵隊員の写真を挿入。また、知覧特攻平和会館にある穴澤利夫大尉の遺書の一部も朗読し、話題となった。

2015年には、ノルウェーのゴシック・メタル・バンド Sirenia のアルバム『The Seventh Life Path』の日本版ボーナス・トラック「Tragedienne (Japanese Version) (Bonus Track)」の日本語歌詞を、2019年には、ラプソディー・オブ・ファイアのアルバム『The Eighth Mountain』の日本版ボーナス・トラック「Rain of Fury (Japanese Version) (Bonus Track)」の日本語歌詞、チアゴ・デラ・ヴェガ率いるブラジルのプログレッシブ・メタル・バンド Vikramのアルバム『Behind The Mask I』の日本盤ボーナス・トラック「Behind The Mask I (Japanese Version)」の日本語歌詞およびゲスト歌唱を担当 [1]

その他の活動

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音楽活動以外では、2005年2月から2006年4月まで日本のCDチェーン店すみやの月刊フリーペーパー『METAL ON METAL』に連載コラムを持ち、コラムニストとして活躍。ムーザ文化交流協会発行の季刊誌『We love 遊』にもエッセイを連載。

ディスコグラフィ

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  • Above Heaven, Below Heaven (2004)
  • Life (2006)
  • Light of Life (2012)
  • Re-Membrance (2017)
  • Holy Are We Alone <我等独尊>(2021)

学歴

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脚注

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  1. ^ 北前佐枝子(SAEKO)のプロフィール”. アカデミアクラブ(運営:OBPアカデミア). 2019年10月7日閲覧。
  2. ^ Fairy Mirror History”. 27 Aug 2017閲覧。
  3. ^ METAL MAIDENS SAEKO”. 27 Aug 2017閲覧。
  4. ^ CDJournal ザ・レッド・ホット・バーニング・ヘル vol.2”. 27 Aug 2017閲覧。
  5. ^ METAL INSIDE インタビュー”. 27 Aug 2017閲覧。
  6. ^ 土屋京輔「SAEKO 世界に放たれた情熱」『FOOL'S MATE』2004年11月1日発行号、075頁。 
  7. ^ 東京中日スポーツ』 2004年8月30日
  8. ^ ENCYCLOPEDIA METALLUM AS ONE - CHAPTER FOUR”. 27 Aug 2017閲覧。
  9. ^ Discogs SAEKO ABOVE HEAVEN BELOW HEAVEN”. 27 Aug 2017閲覧。
  10. ^ MICHAEL EHRE, SAEKO”. 27 Aug 2017閲覧。
  11. ^ 『東京中日スポーツ』 2004年8月30日
  12. ^ disk union HARD ROCK HEAVEY METAL”. 27 Aug 2017閲覧。
  13. ^ True Metal It HEAVY METAL MADE IN JAPAN(SAEKO)”. 27 Aug 2017閲覧。
  14. ^ WACKEN OPEN AIR 公式サイト 2005”. 27 Aug 2017閲覧。
  15. ^ キャプテン和田の劇的メタル”. 27 Aug 2017閲覧。
  16. ^ キングレコーズ Webcommunication SAEKO”. 27 Aug 2017閲覧。
  17. ^ 公式サイト
  18. ^ フジサンケイ ビジネスアイ』 2017年7月24日
  19. ^ 読売新聞(大阪版 朝刊)』 2011年10月4日
  20. ^ 甲陽音楽学院 Kobe Blog”. 27 Aug 2017閲覧。
  21. ^ Light of Life
  22. ^ 『読売新聞(大阪版 朝刊)』 2012年5月14日

外部リンク

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