T in the Park
ティー・イン・ザ・パーク T in the Park | |
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T in the Park 2010年 | |
概要 | |
開催時期 | 毎年7月中旬 |
開催年 | 1994年 - 2016年 |
会場 | イギリス スコットランド パース・アンド・キンロス |
主催 | DF Concerts |
協賛 | Tennents |
T in the Park(ティー・イン・ザ・パーク)は、イギリス・スコットランドのパース・アンド・キンロス、バラード (Balado) の空港跡地で開催されていた野外ロック・フェスティバルである。1994年から2016年まで毎年7月中旬の週末に開催されていた。
平原状の広大な会場には、7つの主要演奏ステージの他、大小多くのアトラクションや飲食テント、宿泊用のキャンプサイトなどを併設しており、当時その開催規模はグラストンベリー・フェスティバルに次ぎ英国最大を誇った。2005年と2006年には2年連続でイギリスのフェスティバルアワードでナンバー1に輝いた環境面の充実も認知されており、上記のグラストンベリー・フェスティバルやフジロックフェスティバル、アメリカのコーチェラ・フェスティバル、ボナルー・フェスティバルらと同様に自然の中で3日間にわたって開催される巨大ロック・フェスティバルであった。
概要
[編集]T in the Parkは、同時期に開催されるアイルランドのオキシゲン・フェスティバル(Oxegen)と連動したラインナップを形成しており、毎年、出演者のブッキングにおいて互いにシェアし合う姉妹フェスとしての機能を両者間で有している。両フェスの出演者がスコットランド~アイルランド間をハシゴすることから、実質、2都市開催のタスキ掛け方式を採るレディング・フェスティバルやサマーソニックなどと同様の開催形式であるともいえる。
イベント名「T in the Park」に冠する「T」とは、スコットランドを代表する有名主力ビール・ブランドにして運営のメーン・スポンサーである「テネンツ (Tennents)」の頭文字を表している。
初開催は1994年で、当初はサウス・ラナークシャイアの国立公園であるストラスクライド公園内で開催されていたが、1997年以降はバラードの閉鎖空港にその開催地を移して行われている。はじめ2日間の開催であったが、2007年より3日間開催に移行。翌年からは日本のフジロックと同様に、参加客のキャンプ・サイトの設営開始を前日からに開放し、前夜祭を含む木曜日~日曜日の開催となっている。
会場確保の問題などから、2017年は開催されないことになり、同じ週末にグラスゴー・グリーンで開催されるTRNSMTフェスティバルに変更された。[1]。2017年のTRNSMTフェスティバルは成功を収め、2018年と2019年もTRNSMTが続けられた。2019年にフェスティバルの主催者であるジェフ・エリスはT in the Parkが二度と復活しないことを発表した[2][3]。
傷害事件
[編集]快適な鑑賞環境を評価されるT in the Parkであるが、その歴史に暗い影を落とすのが、2008年に起きた死亡事故である。酒に酔った観客同士での乱闘騒ぎが発端の事件であるが、以降、フェス内での治安維持が大きく取りざたされる事態であった。
05年ヘッドライナー論争
[編集]2005年2日目のメイン・ステージのラインナップが発表された際、同日のヘッドライナーに内定していたグリーン・デイではなく、地元スコットランドの国民的存在であるトラヴィスが相応しい、出演出順を逆に変更すべきである(トラヴィスは準ヘッドライナーとしてのエントリーであった)、との意見が参加予定の観客達から挙がり、開催直前までどちらがヘッドライナーを勤めるべきか英国の音楽ファン全体を巻き込む論争が巻き起こった。結局、当初の予定通りのスケジュールで滞りなくフェスは開催されたものの、一時はトラヴィス側も困惑する地元ファンの熱狂ぶりが注目された珍騒動であった。
主な出演者
[編集]年 | 日付 | ヘッドライナー | その他主な出演者 | ||
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2016年 | 1日目(7月8日) | ザ・ストーン・ローゼズ |
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2日目(7月9日) | カルヴィン・ハリス |
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3日目(7月10日) | レッド・ホット・チリ・ペッパーズ |
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2015年 | 1日目(7月10日) | カサビアン |
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2日目(7月11日) | アヴィーチー |
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3日目(7月12日) | ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ |
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2014年 | 1日目(7月11日) | ビッフィ・クライロ |
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2日目(7月12日) | カルヴィン・ハリス |
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3日目(7月13日) | アークティック・モンキーズ |
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2013年 | 1日目(7月12日) | マムフォード・アンド・サンズ |
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2日目(7月13日) | リアーナ |
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3日目(7月14日) | ザ・キラーズ |
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2012年 | 1日目(7月6日) | スノウ・パトロール |
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2日目(7月7日) | ザ・ストーン・ローゼズ |
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3日目(7月8日) | カサビアン |
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2011年 | 1日目(7月8日) | アークティック・モンキーズ |
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2日目(7月9日) | コールドプレイ |
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3日目(7月10日) | フー・ファイターズ |
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2010年 | 1日目(7月9日) | ミューズ |
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2日目(7月10日) | エミネム |
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3日目(7月11日) | カサビアン |
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2009年 | 1日目(7月10日) | キングス・オブ・レオン |
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2日目(7月11日) | ザ・キラーズ |
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3日目(7月12日) | ブラー |
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2008年 | 1日目(7月11日) | ザ・ヴァーヴ |
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2日目(7月12日) | レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン |
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3日目(7月13日) | R.E.M. |
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2007年 | 1日目(7月6日) | アークティック・モンキーズ |
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2日目(7月7日) | ザ・キラーズ |
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3日目(7月8日) | スノウ・パトロール |
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2006年 | 1日目(7月8日) | レッド・ホット・チリ・ペッパーズ |
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2日目(7月9日) | ザ・フー |
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2005年 | 1日目(7月9日) | フー・ファイターズ |
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2日目(7月10日) | グリーン・デイ |
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2004年 | 1日目(7月10日) | ザ・ダークネス |
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2日目(7月11日) | ザ・ストロークス |
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2003年 | 1日目(7月12日) | R.E.M. |
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2日目(7月13日) | コールドプレイ |
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2002年 | 1日目(7月13日) | オアシス |
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2日目(7月14日) | ケミカル・ブラザーズ |
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ギャラリー
[編集]-
2005
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2005
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2008
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2008
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2011
脚注
[編集]- ^ “T in the Park 2017 cancelled: Scottish festival to take year off”. independent (2016年11月24日). 2017年6月7日閲覧。
- ^ “T in the Park 'not looking likely' for 2018”. BBC NEWS (2017年7月13日). 2017年9月13日閲覧。
- ^ “T in the Park is gone for good” (英語). BBC News. (2019年7月12日) 2020年3月28日閲覧。