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Windy Shadow

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『Windy Shadow』
松田聖子スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ポップ・ミュージック
時間
レーベル CBS・ソニー
プロデュース 若松宗雄
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1985年度年間11位(オリコン)
  • 週間85位(Blu-spec CD盤・オリコン)
松田聖子 アルバム 年表
Seiko・Avenue
(1984年)
Windy Shadow
(1984年)
Seiko-Train
1985年
『Windy Shadow』収録のシングル
  1. ピンクのモーツァルト
    リリース: 1984年8月1日
  2. ハートのイアリング
    リリース: 1984年11月1日
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Windy Shadow』(ウィンディ・シャドウ)は、松田聖子通算10枚目のオリジナル・アルバム1984年12月8日CBS・ソニーから発売された。

概要

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帯コピー:ガラスにきらめく摩天楼 恋は偶然、いまあなたと朝食を… 聖子。

佐野元春(ペンネーム: Holland Rose)、矢野顕子らを招いた作品。ジャケット写真は篠山紀信が撮影している[1]

ヒット・シングル「ピンクのモーツァルト」、「ハートのイアリング」を含む全10曲。

カウントダウン・ライヴ『SEIKO MATSUDA COUNT DOWN LIVE PARTY 2005-2006』では本作から「Star」が、翌年の『SEIKO MATSUDA COUNT DOWN LIVE PARTY 2006-2007』では、「Dancing Café」「マンハッタンでブレックファスト」が久々に披露されそれぞれDVD化されている。

形態

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LPカセットテープコンパクトカセット)・CDと計3形態が発売されている。初回プレス盤は「銀色のオートバイ」が初期ミックス、「ピンクのモーツァルト」がシングル・バージョン、セカンドプレスが「銀色のオートバイ」初期ミックス、「ピンクのモーツァルト」アルバム・バージョン、サードプレス以降が現行の音源に差し替えられている。

通常のLP盤・カセットテープのほか、マスター・サウンド(ソニーが持てる技術を駆使した最高音質)仕様盤、メタルポジション(TYPE IV)専用テープを使用(ベースとなるテープは当時ソニーから販売されていた「METALLIC」相当)した高音質カセットテープ(メタル・マスター・サウンド)もリリースされた(これらの音源もLP・カセット・CDの初回プレスと同じ音源、セカンドプレス以降の音源のものが存在する)。1984年下半期から約1年余り、CBS・ソニーグループは独自に採用していた「スリムケース」と呼ばれるCDトレイを折り曲げてCDを取り出すケースを採用しており、本作もその形態で発売された。通常版のカセットテープもソニーから販売されていた音楽録音用ノーマルポジション(TYPE I)テープ「HF-S」をベースとしたスモーク調の半透明カセットハーフ仕様(ただし、カセットハーフ自体はソニーの音楽・一般録音用ノーマルポジション用カセットテープ「HF(3代目)」と共通)となっていた。

収録曲

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レコード / CT

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SIDE A
全作詞: 松本隆
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「マンハッタンでブレックファスト」松本隆大村雅朗大村雅朗
2.「薔薇とピストル」松本隆SEIKO大村雅朗
3.「今夜はソフィストケート」松本隆Holland Rose大村雅朗
4.「そよ風のフェイント」松本隆矢野顕子戸塚修
5.ハートのイアリング松本隆Holland Rose大村雅朗
合計時間:
SIDE B
全作詞: 松本隆。
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「Dancing Café」松本隆杉真理船山基紀
2.「MAUI」松本隆NOBODY大村雅朗
3.「銀色のオートバイ」松本隆林哲司戸塚修
4.ピンクのモーツァルト松本隆細野晴臣細野晴臣・松任谷正隆
5.「Star」松本隆林哲司大村雅朗
合計時間:

CD

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Blu-spec CD盤
全作詞: 松本隆。
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「マンハッタンでブレックファスト」松本隆大村雅朗大村雅朗
2.「薔薇とピストル」松本隆SEIKO大村雅朗
3.「今夜はソフィストケート」松本隆Holland Rose大村雅朗
4.「そよ風のフェイント」松本隆矢野顕子戸塚修
5.「ハートのイアリング」松本隆Holland Rose大村雅朗
6.「Dancing Café」松本隆杉真理船山基紀
7.「MAUI」松本隆NOBODY大村雅朗
8.「銀色のオートバイ」松本隆林哲司戸塚修
9.「ピンクのモーツァルト」松本隆細野晴臣細野晴臣・松任谷正隆
10.「Star」松本隆林哲司大村雅朗
合計時間:

楽曲解説

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  1. マンハッタンでブレックファスト
  2. 薔薇とピストル
    ″私″ ではなく ″あたし″ という一人称が使われており、松田の歌詞としては異色である。2019年現在でも唯一の作品。
  3. 今夜はソフィストケート
  4. そよ風のフェイント
  5. ハートのイアリング
    19枚目のシングルA面曲。
  6. Dancing Café
  7. MAUI
  8. 銀色のオートバイ
    ″息が詰まりそう ″な ″あなた好みのおとなしい女 ″から逃げ出す内容であるが、この詞に関して松田は「松本隆さんは私の心を見抜くような歌詞を書く」とラジオ番組で吐露した。
    自身のラジオ番組『愛にくちづけ』でアルバム発売前に紹介された際は、演奏が異なるミックスのバージョンであった。
  9. ピンクのモーツァルト
    18枚目のシングルA面曲。
  10. Star

クレジット

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  1. マンハッタンでブレックファスト
    E.Guitar 松原正樹 Keyboards 富樫春生 Computer Programmer 松武秀樹 Strings 加藤絃楽グループ Chorus 木戸泰弘
  2. 薔薇とピストル
    Keyboards 富樫春生 Computer Programmer 松武秀樹 Sax ジェイク・H・コンセプション 矢口博康
  3. 今夜はソフィストケート
    Drums 島村英二 E.Bass 高水健司 E.Guitar 松原正樹 Keyboards 富樫春生 Computer Programmer 松武秀樹 Percussions 橋田正人
    Flute 衛藤幸雄 Sax ジェイク・H・コンセプション Chorus 木戸泰弘
  4. そよ風のフェイント
    Drums 見砂和照 E.Bass 長岡道夫 E.Guitar 鳥山雄司 Keyboards 永田一郎 Percussions 鳴島英治 Chorus 東郷昌和 小出博志 尾形道子
  5. ハートのイアリング
    Drums 菊地丈夫 E.Bass 長岡道夫 E.Guitar 松原正樹 Keyboards 西本明 富樫春生 Computer Programmer 松武秀樹 Strings 加藤絃楽グループ
    Chorus 比山清 木戸泰弘 山川恵津子
  6. Dancing Café
    Drums 島村英二 E.Bass 渡辺直樹 E.Guitar 芳野藤丸 Keyboards 山田秀俊 Percussions 橋田正人 Chorus イブ
  7. MAUI
    E.Guitar 松原正樹 Computer Programmer 松武秀樹 Percussions 橋田正人 Strings 加藤絃楽グループ Harp 山川恵子
  8. 銀色のオートバイ
    Drums 見砂和照 E.Bass 長岡道夫 E.Guitar 鳥山雄司 Keyboards 永田一郎 Percussions 鳴島英治 Chorus 東郷昌和 小出博志 尾形道子
  9. ピンクのモーツァルト
    E.Guitar 鈴木茂 Computer Programming & Keyboards 細野晴臣 Strings トマト絃楽グループ Chorus 桐ヶ谷仁 桐ヶ谷俊博 白鳥英美子
  10. Star
    Drums 島村英二 E.Bass 高水健司 E.Guitar 松原正樹 Keyboards 富樫春生 Computer Programmer 松武秀樹 Strings 加藤絃楽グループ
    Flute 衛藤幸雄 Horn 沖田晏宏 南浩之 Chorus 木戸泰弘

関連作品

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脚注

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出典

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  1. ^ 松田聖子の80年代伝説Vol.13 聖子さんが主役のオムニバス映画的な10thアルバム『Windy Shadow』”. 【GINZA】東京発信の最新ファッション&カルチャー情報. マガジンハウス. 2024年4月27日閲覧。