箇条

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語

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名詞

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かじょう

  1. それぞれの内容ごと分けられ、並べ表わされたものの内の一つ。
    • とかく術者は、業を自得し、その名が世間に認められ、慕い寄る門下も、多くなればなる程、最初の一念を忘却し、己が現世の勢力を、押し広め、流派を盛んにして、我慾を張らんとし、秘伝の極意のと、事々しく、つまらぬ箇条を書き並べて、痴者を威そうとするものだ[……](三上於菟吉「雪之丞変化」)〔1934年〕[1]
    • 革命軍は、兵士たちにききはじめました。彼等を殴ったことはないか。無理な懲罰を加えたことはないか。支給品を着服したことはないか。――彼等の質問は非常に精密で厳格でした。私の額から汗がしたたりました。幸い、私は、質問される箇条のどれもしていません。(宮本百合子「道標」)〔1947年〕[2]

異表記

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熟語

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類義語

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接尾辞

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(かじょう)

  1. 条項項目、分けられた事柄の数を表す助数詞
    • しかし物語の数だけは百箇条を揃えなければならないというので、くじ引きの上で一人が三つ四つの話を受持つことになった。(岡本綺堂「百物語」)〔1926年〕[3]
    • いよいよ起請文の前書が読み上げられた。これは仇討の宣言綱領といったようなもので、次の四箇条からなりたっていた。(森田草平「四十八人目」)〔1929年〕[4]

異表記

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  1. 青空文庫(2013年4月13日作成)(底本:「雪之丞変化【上】」大衆文学館、講談社、1995年7月20日第1刷。「雪之丞変化【下】」大衆文学館、講談社、1995年7月20日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000310/files/1911_50609.html 2018年10月20日参照。
  2. 青空文庫(2002年11月24日作成、2014年6月19日修正)(底本:「宮本百合子全集 第七巻」新日本出版社、1986年3月20日第4刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/2012_7798.html 2018年10月20日参照。
  3. 青空文庫(2005年6月26日作成)(底本:「異妖の怪談集 岡本綺堂伝奇小説集 其ノ二」原書房、1999年7月2日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/43577_18866.html 2018年10月20日参照。
  4. 青空文庫(2006年10月16日作成)(底本:「日本文学全集18 鈴木三重吉・森田草平集」集英社、1969年9月12日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000826/files/42756_24581.html 2018年10月20日参照。