「疾病X」への備えは大丈夫か パンデミックの間隔短く
日経・FT感染症会議特集
新型コロナに続く次なるパンデミック(世界的大流行)を引き起こす感染症は「ニパウイルス」が進化した病原体になる可能性が高い。世界の新興感染症の動向に詳しい東京慈恵会医科大学の浦島充佳教授は「疾病X」の最有力候補に「新型ニパ」をあげる。
ニパウイルス感染症は新型コロナウイルスと同じRNAウイルスを病原体とする。感染すると発熱や頭痛、脳炎などの症状が出る。
1998〜99年にマレーシアでアウトブレーク...
「日経・FT感染症会議」は、国内外の企業、行政機関・団体、アカデミアなどすべてのステークホルダーが一堂に集まる国際会議です。2014年に「日経アジア感染症会議」として始まり、具体的なアクションプランを日経グループのグローバルメディアを通じて国内外に提起してきました。第11回を迎える本年は、新型コロナウイルスが感染症法上の「5類」に移行して1年以上が過ぎ、「危機に強い社会をつくる」をテーマに、感染症対策に当たる人材育成など感染症に強い社会のあり方を議論します。