けい‐たい【携帯】
携帯電話
別名:ケイタイ,ケータイ,モバイルフォン,セルラーホン
【英】cellular phone, mobile phone
携帯電話とは、無線方式の通信を用いることにより、屋外に持ち歩けるようにした電話機のことである。
携帯電話は、基地局との間で行われる通信方式によって世代分けされている。第1世代携帯電話は、アナログ電話といわれるもので、周波数分割多元接続方式(FDMA)を採用している。第2世代携帯電話はデジタル電話であり、TDMA(時分割多元接続)という通信技術を用いている。国内ではPDC方式、海外ではGSM方式を採用している。国内では、この世代において携帯電話が爆発的普及していった。また、この時期にKDDIは、第2.5世代の方式として、cdmaOneを発表している。第3世代携帯電話は、CDMA(符号分割多重接続)技術を中核とし、NTTドコモはW-CDMAの「FOMA」、KDDIはCDMA2000方式の「WIN」でそれぞれ参入した。ソフトバンクモバイルも、NTTドコモと同じW-CDMA方式である「SoftBank 3G」で参入を果たした。
携帯電話のサービスを提供する事業者をキャリアと呼ぶ。主なキャリアは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ウィルコム、イー・モバイルなどが挙げられる。NTTドコモは、人口カバー率、面積カバー率ともに高く、市場シェアが大きい。シェア次点のauは、通信方式の品質が良いとされるCDMA2000を用いている点が特徴といえる。ソフトバンクモバイルは、2006年にVodafoneの事業を買い取ることにより携帯電話事業に参入した。ソフトバンクモバイルは、DisneyやAppleなどとの提携により特色を出している。イー・モバイルは、他よりも高速な回線速度とスマートフォン機能で、都市部ユーザーの需要を喚起している。ウィルコムは、複数の回線を束ね、通信プロトコルを最適化させることにより、PHS回線でありながら比較的高速な速度と安価な通信価格を全国レベルで提供している。
携帯電話は、音声通話とそれに関連する各種機能(留守電話録音、電話帳、通話履歴、など)の他に、さまざまな機能を統合している。例えば、スケジュール帳、カレンダー、時計、タイマー、メモ帳、計算機等といったPDA的な機能、デジタルカメラ、デジタル放送のワンセグTV受信、メール、ウェブ閲覧、着信メロディ(音楽)、映像再生、GPS、電子マネー、などが挙げられる。また、パソコンのような機能を持つスマートフォンや、携帯デジタル音楽プレーヤーと融合したものなども出てきている。周辺技術においても、ワイヤレスで接続する赤外線通信やブルートゥース、高解像度のLCD、有機ELパネル、タッチパネルや振動センサーなどによる新しい操作方法、といった新技術が次々と統合されている。
携帯電話では、キャリアごとに、ウェブ用のHTML仕様や、利用できる画像ファイルの種類、メールに利用できる絵文字、画像を組み込んだHTMLメール(デコメール)などに差が見られる。電話番号については、番号ポータビリティ制により、契約キャリアを変更しても、同じ電話番号を使えるようになった。利用者個人を特定できるSIMカードに対応した端末は、国内では普及していない。
携帯電話では、キャリアの多くが、家族同士の割引、もしくは、無料通話、長期契約による割引、機種変更時の優遇、端末料金を月次の料金に割り当てる支払い方法、事前に支払った料金内で使用するプリペイドタイプ端末など、さまざまなプランを提供している。また、通信速度が大幅に増える3G端末においては、パケット量が一定額以上にならないパケット定額プランが提供されている。
ケータイ
ケータイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 04:05 UTC 版)
通信機能と液晶表示部を備え、アプリケーション(iアプリ・EZアプリ・S!アプリなどのJavaアプリ)をダウンロードできるフィーチャー・フォンは電子書籍コンテンツに対応した閲覧ソフトウェアさえ搭載すればすぐに電子書籍端末になる。普及台数や小型であること、すでにメールなどで小さな画面に違和感が少なくダウンロードも一般化していること、課金システムがすでにあることなど、多くの点で携帯電話機が電子書籍の端末として広範に普及する可能性は十分にある。日本では、2003年11月にauが売り出したWINシリーズで本格的なサービスが開始された。当時の通信パケット料は従量制が一般的であり、書籍やコミックを携帯電話でダウンロードして閲覧するとコンテンツ代よりもパケット代の方が高くなる状況(いわゆる、パケ死)であったため、実現は困難であった。しかし、auのWINシリーズよりパケット定額モデルが登場し、容量の大きい書籍コンテンツでも配信可能となった。(2003年当時は、書籍のダウンロード可能容量は、1ファイルあたり、1.5Mバイトの制限があった)。このとき、書籍コンテンツを提供したCP(コンテンツプロバイダ)は、凸版印刷(ビットウェイ)、とシャープ、モバイルブックジェーピーの3社である。コミックは、凸版印刷(ビットウェイ)のHandyコミック(現BookLive)のみであった。 2004年前半にNTTドコモが売り出したFOMA 900iシリーズ(どちらもフィーチャー・フォンの先陣である)において実現したJavaアプリ(EZアプリ・iアプリ)のリッチ化により、PC向けの電子書籍サイトで採用されていた.bookフォーマットのリーダーであるT-timeのアプリ版リーダーがセルシスとボイジャーによって開発された。その後、出版業界の要請もありビットウェイがプラットフォーム供給者となり、ビットウェイの「Handyコミック」だけでなく、NTTソルマーレ(コミックシーモア)などのCPがコミック配信のメニューサイトを開設した。さらに着うたサイトと同じく徐々に同業者や供給者である出版社自社も参入した。これらは特に携帯コミックと形容されている。現在[いつ?]はウェブコミックの勝手サイトを含めると1000サイト以上存在する。 また、2005年頃から青空文庫と同様、(自作の)文章をテキスト記述した勝手サイト (HTML) をWWW上に公開し、口コミで評判が広がるケータイ小説という形で電子書籍に近い形態のものが普及した。 携帯コミックの黎明期は単行本(またはその原稿)をスキャンしたものを1話単位で販売課金・配信するだけであったが、2006年頃からは本に掲載せず直にサイト上で描き下ろしを配信する形態のものが現れ、次第に「ウェブコミック」と称されるようになる。 日本での有料携帯電話用コンテンツの市場規模は、2005年から伸び始め、2007年には300億円にもなったというデータもあるが、多くが携帯コミックであり、利用者層が限られている。 auグループは2009年6月から電子書籍コンテンツの閲覧に最適化した高解像度液晶を搭載したフィーチャー・フォン「ブックケータイ biblio」を発売したが、大きさ・重さなどが災いしヒットにならず2010年春に後継機種を出さずに終売した。(2010年末に登場したbiblio leafは電子ブックリーダーである。)
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ケータイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/01 09:19 UTC 版)
「非科学常識ケータイくん!」の記事における「ケータイ」の解説
稔の携帯電話。自己紹介で「携帯」と名乗ったため、学校では皆から「ケイ・タイ」という名前だと思われる。
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