田川市(たがわし)は、福岡県の中央部に位置するである。

たがわし ウィキデータを編集
田川市
田川市旗 田川市章
田川市旗 田川市章
1944年11月3日制定
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 福岡県
市町村コード 40206-1
法人番号 7000020402061 ウィキデータを編集
面積 54.55km2
(境界未定部分あり)
総人口 44,261[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 811人/km2
隣接自治体 飯塚市嘉麻市田川郡香春町糸田町福智町川崎町大任町
市の木 キンモクセイイチョウ
市の花 ツツジ
-
田川市役所
市長 村上卓哉
所在地 825-8501
福岡県田川市中央町1番1号
北緯33度38分20秒 東経130度48分22秒 / 北緯33.6389度 東経130.8061度 / 33.6389; 130.8061座標: 北緯33度38分20秒 東経130度48分22秒 / 北緯33.6389度 東経130.8061度 / 33.6389; 130.8061
地図
市庁舎位置

外部リンク 公式ウェブサイト

田川市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

特記事項 市外局番:0947
ウィキプロジェクト

筑豊地方を構成する自治体の一つで、飯塚市直方市と並んで筑豊三都に挙げられる。 田川地区の中心都市である一方、北九州都市圏にも属している。

炭坑節発祥の地としても知られ、筑豊最大の炭都であった歴史を活かしたまちづくりが行われている。

地理

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田川市中心部周辺の空中写真。
2009年5月1日撮影の2枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
 
香春岳
 
田川市街(伊田地区)と大坂山
 
市内から望む福智山

田川市は福岡県のほぼ中央部に位置し、北九州市中心部から南南西約30km、福岡市から東北東約50km、行橋市から西約20kmの地点にある。旧豊前国に属していたこともあって北九州市行橋市などの京築地域との関係が深く、北九州都市圏にも属している。

北を除いて、東、西、南の三方を山々に囲まれている。東には田川のシンボルでもある香春岳、西には船尾山、南には全国的に霊峰として知られる英彦山を主峰とする山々が並ぶ。平野部には英彦山を源流とする彦山川と中元寺川が流れ、下流の平野部と結ばれている。

気候

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三方を山に囲まれた内陸部に位置するため、冬季は放射冷却で冷え込みやすく雪が降ると積雪することもある。夏季は真夏日になる日が多く、35度以上になる日もある。

河川

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隣接している市町村

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地名

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旧後藤寺町
  • 川宮
  • 奈良
  • 弓削田
  • 千代町(1966年、奈良・伊田・川宮より発足)
  • 平松町(1966年、奈良・伊田より発足)
  • 丸山町(1966年、奈良より発足)
  • 春日町(1967年、奈良より発足)
  • 上本町(1967年、奈良より発足)
  • 桜町(1967年、奈良・川宮より発足)
  • 大黒町(1967年、奈良より発足)
  • 西本町(1967年、奈良より発足)
  • 本町(1967年、奈良より発足)
  • 宮尾町(1967年、奈良より発足)
旧伊田町
  • 伊加利
  • 伊田
  • 夏吉(旧金川村)
  • 糒(旧金川村)
  • 栄町(1966年、伊田より発足)
  • 新町(1966年、伊田・川宮より発足)
  • 中央町(1966年、伊田より発足)
  • 日の出町(1966年、伊田より発足)
  • 伊田町(1967年、伊田より発足)
  • 魚町(1967年、伊田より発足)
  • 寿町(1967年、伊田より発足)
  • 白鳥町(1967年、伊田より発足)
  • 番田町(1967年、伊田より発足)
旧猪位金村
  • 猪国
  • 位登

歴史

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明治から1960年代にかけて

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炭坑節発祥の地

現在の田川市域は、猪位金村猪膝が小規模な宿場町であったほかは、いずれも純農村地帯であった。明治18年に田川地方は海軍予備炭田に指定され、新たな坑口の開設が制限されていたが、明治22年に制限が解除されるとともに、田川採炭会社が大規模な坑口を後藤寺に2カ所、伊田に1カ所開き、やがて田川市の二大核心となる素地をつくった[1]

明治年間から小規模ではあるが後の三井田川炭鉱の開発が始まり、1904年(明治37年)に三井財閥系の三井鉱山(現日本コークス工業)に経営権が移る[2]と仕事を求めて全国から移住者が訪れた。

田川は筑豊最大の炭都として栄え、1943年に後藤寺町と伊田町が合併し、田川市が誕生。 戦後、1949年(昭和24年)5月20日には、市役所などに昭和天皇の戦後巡幸があった[3]1950年代には人口が10万人を突破する一方で、1955年(昭和30年)6月16日には三井田川鉱業所の第3坑内でガス爆発が発生し、5人が死亡、16人が重軽傷を負う事故も発生した[4]

1960年代エネルギー革命でエネルギー源が石炭から石油に転換すると、石炭産業にかげりが見え始めた。1964年(昭和39年)、三井田川鉱業所は閉山。その後は新会社の新田川炭鉱が事業を引き継ぐ形で操業を始めたが、1969年(昭和44年)に閉山[5]。この影響で、市内に残っていた小規模炭鉱も閉山を強いられ、1971年(昭和46年)に田川市内の炭鉱は全て閉山した。

閉山から現在まで

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炭鉱の閉山後、全盛期の半分近くまで人口は減少したが、産業構造の転換や住宅団地の開発などの取り組みが進められた。工業では、北九州工業地帯に近い地の利を活かして工業団地を造成。白鳥工業団地や望岳台団地などが整備され、製造業や流通業の進出が進んだ。交通面では、国道201号田川バイパスや烏尾トンネル、国道322号バイパスの整備が進み、福岡都市圏北九州都市園へのアクセスが飛躍的に向上。医療・福祉では、1992年に医療・福祉の人材の育成を目指し、伊田地区に福岡県立大学が設立された。

近年では、田川市石炭・歴史博物館が所蔵している山本作兵衛の炭鉱記録画がユネスコ記憶遺産に登録され、観光客も増えている。

市域の変遷

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歴代市長

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氏名 就任年月日 退任年月日 備考
林田春次郎 1943年11月3日 1946年11月22日
2 久野保 1947年4月6日 1951年4月4日 以後、公選
3 香月保 1951年4月24日 1955年1月31日
4-9 坂田九十百 1955年4月30日 1979年4月29日
10-15 滝井義高 1979年4月30日 2003年4月29日
16-18 伊藤信勝 2003年4月30日 2015年4月29日
19-20 二場公人 2015年4月30日 2023年4月29日
21 村上卓哉 2023年4月30日 現職

行政

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市長

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  • 村上卓哉(1期目)
  • 任期:2027年4月29日

市議会

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  • 定数:18人
  • 任期:2027年5月1日

一部事務組合・広域連合

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公共機関

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田川地区消防本部

防災

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警察

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田川警察署

医療

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救急指定病院
田川メディカルセンター(田川医師会)
  • 田川地区急患センター
  • 田川看護高等専修学校
    • 田川地域産業保健センター
  • 在宅医療・介護支援センター

国の機関

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県の機関

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  • 福岡県田川総合庁舎
    • 田川県税事務所
    • 田川保健福祉事務所
    • 教育庁筑豊教育事務所田川駐在
  • 田川県土整備事務所
  • 福岡県田川児童相談所
  • 福岡県田川普及指導センター

地域

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人口

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田川市と全国の年齢別人口分布(2005年) 田川市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 田川市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
田川市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 64,233人
1975年(昭和50年) 61,464人
1980年(昭和55年) 60,077人
1985年(昭和60年) 59,727人
1990年(平成2年) 57,700人
1995年(平成7年) 56,547人
2000年(平成12年) 54,027人
2005年(平成17年) 51,534人
2010年(平成22年) 50,605人
2015年(平成27年) 48,441人
2020年(令和2年) 46,203人
総務省統計局 国勢調査より


地域構成

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  • 伊加利(いかり)
    • 城山団地(じようやまだんち)、田中(たなか)、中央団地1区(ちゆうおうだんちいつく)、中央団地2区(ちゆうおうだんちにく)、中央団地3区(ちゆうおうだんちさんく)、中央団地4区(ちゆうおうだんちよんく)、三井平原(みついひらばる)
  • 伊田(いた)
    • 川端町(かわばたまち)、古賀町(こがまち)、下伊田(しもいた)、鉄砲町(てつぽうまち)、ひかりケ丘(ひかりがおか)、松原1区(まつばらいつく)、松原2区(まつばらにく)、松原3区(まつばらさんく)、三井伊田(みついいた)、三井鎮西(みついちんぜい)、南白鳥町(みなみしらとりまち)、芳ケ谷(よしがたに)
  • 伊田町(いたまち)
  • 位登(いとう)
    • 清美町(きよみちよう)、長尾(ながお)
  • 猪国(いのくに)
  • 魚町(うおまち)
  • 春日町(かすがまち)
  • 上本町(かみほんまち)
  • 川宮(かわみや)
    • 新生町(しんせいちよう)、高住町(たかすみちよう)、平岡(ひらおか)、三井大藪(みついおおやぶ)、籾井(もみい)
  • 寿町(ことぶきまち)
  • 栄町(さかえまち)
  • 桜町(さくらまち)
  • 白鳥町(しらとりまち)
  • 新町(しんまち)
  • 大黒町(だいこくまち)
  • 中央町(ちゅうおうまち)
  • 千代町(ちよまち)
  • 夏吉(なつよし)
    • 泉ケ丘(いずみがおか)、伊田見町(いたみまち)、糸飛(いととび)、桐ケ丘(きりがおか)、立見(たてみ)、夏吉2区(なつよしにく)、夏吉緑ケ丘(なつよしみどりがおか)、東町(ひがしまち)、蛍ケ丘(ほたるがおか)、御祓(みそぎ)、吉田(よしだ)
  • 奈良(なら)
    • 大浦朝日ケ丘(おおうらあさひがおか)、大浦団地(おおうらだんち)、大浦町(おおうらまち)、会社町(かいしやまち)、清水町(しみずまち)、西平松町(にしひらまつちよう)、三井後藤寺(みついごとうじ)、三井本部西(みついほんぶにし)
  • 西本町(にしほんまち)
  • 番田町(ばんだまち)
  • 日の出町(ひのでまち)
  • 平松町(ひらまつまち)
  • 糒(ほしい
    • あさひ台県住(あさひだいけんじゆう)、向陽台(こうようだい)、桜ケ丘(さくらがおか)、昭和団地(しようわだんち)、西ケ浦団地(にしがうらだんち)、日吉町(ひよしまち)、日吉町市住(ひよしまちしじゆう)
  • 本町(ほんまち)
  • 丸山町(まるやままち)
  • 宮尾町(みやおまち)
  • 弓削田(ゆげた)
    • 角銅原(かくどうばる)、上弓削田(かみゆげた)、下見立(しもみたて)、下弓削田(しもゆげた)、野上(のがみ)、見立(みたて)

教育

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大学

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福岡県立大学(正門)

高等学校

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公立

このほか、福岡県立田川高等学校については田川郡香春町に所在している。

私立

中学校

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市内に8校ある中学校のうち、猪位金中学校(猪位金学園)を除いた7校が2校に再編された。両校とも2023年令和5年)4月に開校[6]

田川東中学校は旧伊田中学校の敷地、田川西中学校は旧後藤寺中学校の敷地にそれぞれ開校した。

閉校した中学校

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  • 田川市立伊田中学校(田川市立田川東中学校に統合)- 跡地に田川東中学校が開校。
  • 田川市立中央中学校(同上)
  • 田川市立鎮西中学校(同上)
  • 田川市立金川中学校(同上)
  • 田川市立後藤寺中学校(田川市田川西中学校に統合)- 跡地に田川西中学校が開校。
  • 田川市立田川中学校(同上)
  • 田川市立弓削田中学校(同上)

小学校

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小中一貫校

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学校教育以外の施設

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産業

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概要

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閉山した炭鉱跡地などを活用して工業団地の整備を行い、市内への企業誘致が進められている。

鉱工業・製造業

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  • 石炭産業とともに近代の田川市を支えてきたセメント産業は現在でも残っており、市西部の船尾山で麻生セメントによる石灰石の採掘が行われている。
  • チョコレート駄菓子として有名なチロルチョコを製造する松尾製菓の本社工場がある。
  • 市内の白鳥工業団地には、大手ディスカウントストアトライアルカンパニーの物流センターのほか、洋服の青山を展開する青山商事の商品センターがある。
  • 市北部の横島団地(川宮・新生町地区)には、ドリンクびん、調味料びん、清涼飲料びんなどを製造する日本耐酸壜工業の九州工場がある。

田川市に本社を置く主な企業

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田川市発祥の企業

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IT化への取り組み

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平成14年、伊田地区に開館した「たがわ情報センター」を中心として、田川市郡の企業・大学・各種教育機関・商業施設等におけるIT化推進への取り組みが行われた[7]

たがわ情報センターでは、パソコン講座の開設、無料インターネットサービスの提供のほか、一部情報関連の資格試験を開催していた。しかし、近年の情報社会の進展により施設の役割を終えたため、2023年9月末をもって閉館した。

商業

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概要

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田川伊田駅周辺地域と田川後藤寺駅周辺地域を中核拠点として、両地域を繋ぐ国道322号沿い、および田川市役所交差点から南北に伸びる青葉中央通り沿いに中心市街地が形成されている[8]。後藤寺地区の市街地の一部は、国道322号に沿って川崎町池尻地区にまで連なっている。

また昭和50年代に国道201号田川バイパスが開通してからは、市街地が中心部から北側に拡大しており、田川バイパス沿線の川宮・下伊田・夏吉地区では、郊外型の商業エリアが形成されている[8]

郊外型商業地

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国道201号田川バイパス(ウイングロード田川)沿いに、大型ロードサイド店舗が集積している。かつて下伊田地区には、筑豊青果田川市場・田川魚市場が立地していたが、後に両市場は閉鎖され、跡地にスーパーセンタートライアル田川店が開店。それ以降付近にはファストフード店などの郊外型店舗が進出した。2009年飯塚庄内田川バイパスの開通以降、田川バイパスが福岡と北九州を結ぶ主要幹線として機能しており、それに伴って沿線へのロードサイド型店舗の集積が進んでいる。

  • 川宮地区 - サンリブ田川、ミスターマックス田川バイパス店、メルクス田川などの大型ショッピングセンターが立地している。
  • 下伊田地区 - トライアル田川店や郊外型のファストフード店などが立地している。
  • 夏吉地区 - 香春町の境界にかけて郊外型店舗が集積している。

中心市街地

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伊田商店街入口
 
福岡県道204号田川犀川線(起点付近)。奥に風治八幡宮の鳥居が見える

1992年ミスターマックス田川バイパス店[注釈 8]1998年サンリブ田川が川宮地区に開業。これにより、モータリゼーションによる郊外化へ拍車がかかり、中心部の伊田・後藤寺などの商店街は衰退が著しくなった。

かつては大型総合スーパーの寿屋が両市街地に立地(後藤寺には寿屋田川店、伊田には寿屋AXiS伊田店[注釈 9]が立地)していたが、どちらも閉店・解体へと追い込まれている。

田川市は中心市街地の衰退に歯止めをかけるため、平成26年度に「田川伊田駅周辺地区都市再生整備事業」を開始した。この事業では、JR田川伊田駅のリニューアルや駅前広場の整備、市道鉄砲町後藤寺線の拡幅などが行われた。駅前広場については、予定地内に所在する地権者との移転交渉が難航したため、広場の一角に建物が残る形で整備する方針が決まった。

JR田川後藤寺駅周辺においても再開発が計画されており、駅前広場や憩いスペースの設置、後藤寺バスターミナルに代わるバスロータリーの設置が検討されている[9]。事業の完了は2028年度末を予定。

旧田川東高校跡地(現 東鷹高校)は、1994年に白鳥工業団地へ移転してからは遊休地となっている。田川市が活用事業者を公募した結果、一時は大和ハウスリアルティマネジメントが事業主体となって商業施設を整備することが決定していたが[10]、隣接する彦山川の河川拡幅事業の影響で白紙となった。

2016年6月には田川警察署の移転候補地として報道されたが、2022年に千代町の旧教育庁舎跡地(NTT横)への移転が決定した[11]。開庁は2027年春を予定している。

  • 伊田商店街 - 市内最大の商店街。JR田川伊田駅前から北西に延びる橘通りと本町通りから構成される。
  • 田川ごとうじ銀天街 - JR田川後藤寺駅前から南に延びる商店街。近年は公式ホームページ上での「オンラインお買い物相談会」など、先進的な取り組みを実施している。
  • 上本町商店街 - 田川ごとうじ銀天街から南に続く商店街。「プロムナード ごとうじ上本町商店街」という愛称がついている。アーケードを抜けた先は東西に商店が連なり、九州電力田川営業所付近から上本町交差点まで続いている。
  • サンシャイン通り - 田川ごとうじ銀天街から道路を挟み北に続く商店街。以前は朝映通りと呼ばれていた。アーケードは設置されていない。

伊田・後藤寺両商店街では、買物客にコミュニティバスの片道無料乗車券を発行するなどして、集客向上に努めている。

商業施設

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大型・複合商業施設
  • サンリブ田川
  • ハイパーモールメルクス田川
  • Joy Plus(ジョイプラ)
  • コスパ伊田
スーパーマーケット
ホームセンター・ディスカウントショップ
家電量販店
ドラッグストア
ファストフード
弁当チェーン
外食チェーン
眼鏡店

郵便

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郵便局
 
伊田郵便局
 
後藤寺郵便局
  • 伊田郵便局(集配局)
  • 後藤寺郵便局(集配局)
  • 大藪郵便局
  • 田川松原郵便局
  • 田川三井郵便局
  • 田川平松郵便局
  • 田川船尾郵便局
  • 田川東町郵便局
  • 田川糒郵便局
  • 猪位金郵便局
簡易郵便局
  • 川宮簡易郵便局
  • 平原簡易郵便局
  • 猪膝簡易郵便局
郵便番号
  • 旧伊田町 : 825-00xx
  • 旧後藤寺町、旧猪位金村 : 826-00xx

メディア

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新聞

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テレビ・ラジオ

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市内の地上デジタルテレビ放送およびFMラジオ放送は、主に行橋中継局からの放送波を受信している。行橋局の受信が困難な地域については、金国山に設置された後藤寺テレビ中継局、および香春町内にある香春テレビ中継局がカバーを行っている。

またAMラジオ放送については、主にNHK春日ラジオ放送所(NHKラジオ福岡親局)およびRKB・KBC和白ラジオ放送所(RKB・KBCラジオ福岡親局)の放送波を受信する。

AMラジオ
放送局名 コールサイン 周波数(福岡親局)
NHK福岡 ラジオ第1 JOLK 612 kHz
ラジオ第2 JOLB 1017 kHz
RKBラジオ JOFR 1278 kHz
KBCラジオ JOIF 1413 kHz

ケーブルテレビ

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2021年7月現在、市内においてケーブルテレビのサービスを展開している事業者はいない[12]

コミュニティラジオ

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市内にコミュニティラジオ局は存在しない。

2017年頃に田川と関わりのある有志が集って「FMたがわ(仮)開局準備室[13]」を設置したり、2019年には市内に拠点を置く株式会社共同ポケットが「リバーサイドFM」の開局を目指して活動したりと[14]、コミュニティFM放送局の開局に向けた動きが何度かあったものの、2021年2月時点では実現に至っていない[15]

その後、共同ポケットはYouTubeを活用したインターネットラジオに方針転換し「リバーサイドラジオ」のチャンネル名で配信を行っている[16]

交通

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鉄道

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田川市周辺の鉄道路線
(平成筑豊鉄道の路線図より)
 
田川伊田駅
 
田川後藤寺駅
 
田川後藤寺駅のホーム

市の中心となる駅は田川後藤寺駅である。

田川市は伊田町と後藤寺町が対等合併して発足した市であるため、それぞれの中心駅であった「伊田駅」と「後藤寺駅」のどちらが市の中心駅として「田川駅」を名乗るか論争になった経緯がある。結局は両駅を市の中心駅として扱うことにし、また市の中心をアピールするため駅名の頭に「田川」を付けることで落ち着いた。

列車の運行上においては、JR九州では田川後藤寺駅が起終点となることが多く、平成筑豊鉄道では田川伊田駅が起終点となることが多い。ただし、平成筑豊鉄道糸田線については田川伊田駅を通っておらず、田川後藤寺駅が終着駅となっている。

九州旅客鉄道(JR九州)
平成筑豊鉄道

バス

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西鉄バスが田川市と近隣市町村、福岡市などを結ぶ路線バスを運行しているほか、西鉄バスの通らない市内地域のバス交通として田川市コミュニティバスが運行されている。 1959年に田川後藤寺駅付近に後藤寺バスセンターが開設され、半世紀以上にわたり、田川市の西鉄バス路線の拠点として長距離バスや各方面への路線バスが数多く発着していたが、建物の老朽化が進んだことから2016年9月末を以って閉鎖された。これにより、同年10月1日以降からは発着場の変更が行われた。

長距離バス

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西鉄バスによる運行。国道201号八木山バイパスを経由し田川市と香春町飯塚市福岡市などを結ぶ筑豊特急・直行がある。これらは全便西鉄後藤寺を発着または経由し、飯塚市・福岡市の中心部に発着するほか、糸田町篠栗町粕屋町内にも停車地がある。

一般路線バス

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田川市コミュニティバス
(まちなか循環線)
  • 西鉄バス西鉄バス筑豊) - 西鉄後藤寺を拠点に、川崎町を経由し田川市と添田町を結ぶ路線を運行している。かつては田川市から周辺の多くの市町村への路線があったが、人口減、モータリゼーション進行、平成筑豊鉄道の開業、近年の乗務員不足など様々な理由で路線の見直しが行われ現在はこの1路線のみである。
    • 10:西鉄後藤寺営業所 - 川崎町 - 添田駅 - めんべい添田町工場
  • 田川市コミュニティバス - 田川市が田川構内自動車に委託し7路線(8系統)を運行している。いずれも平日のみ運行。
  • 嘉麻市バス - 嘉麻市のコミュニティバス。嘉麻市との市境近くにある坂谷で田川市コミュニティバスと接続している。坂谷は田川市内に位置しており嘉麻市バス側が田川市内にわずかに乗り入れる形となる。
    • 熊ヶ畑桂川線:桂川駅 - 碓井支所 - 総合バスステーション - 生涯学習館(山田支所) - 坂谷
  • 大任町コミュニティバス - 大任町のコミュニティバスで、田川伊田駅を起終点とし、大任町内各地を通る。
    • 伊田駅 - 役場口 - 狐塚

道路

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高速道路

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市内にはいかなる形態の高速道路も通っていない。最寄りとなるインターチェンジは以下の通り。

E3 九州自動車道
E10 東九州自動車道

一般国道

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県道

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主要地方道

空港

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主要都市までの距離

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祭り・イベント

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川渡り神幸祭
  • 川渡り神幸祭(5月) - 風治八幡神社に伝わる伝統の祭り。2日間にわたり、彦山川を2基の神輿と11基の山笠が渡る。福岡県の5大祭りの1つ。福岡県の無形民俗文化財にも指定されている。
  • 岩戸神楽 - 春日神社に伝わる祭り。江戸時代から伝えられている。神幸祭(5月)、夏越祭(8月)神待祭(10月)の際に奉納される。福岡県の無形民俗文化財にも指定されている。
  • 伊加利人形芝居 - 起源は江戸末期の1865年(慶応元年)。正月初巳の日に人形芝居を奉納する。福岡県の無形民俗文化財にも指定されている。
  • TAGAWAコールマイン・フェスティバル(11月) - 炭坑節まつりとも呼ばれており、毎年11月の第1土曜日とその前日の2日間にわたり開催される。

名所・観光スポット

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田川市美術館
 
中村美術館

博物館

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美術館

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公園・レジャー

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祭事・催事

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  • 川渡り神幸祭(彦山川河川敷、5月第3土曜日とその翌日)
  • 春日神社神幸祭(春日神社、5月の第4土曜日とその翌日)
  • TAGAWAコールマイン・フェスティバル(石炭記念公園、11月第1日曜日とその前日)

神社・寺院

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  • 風治八幡宮 - 川渡り神幸祭の舞台となる神社。田川伊田駅近くにある。
  • 春日神社 - 岩戸神楽の舞台となる神社。田川後藤寺駅近くにある。
  • 成道寺 - 小督局の供養塔、南北朝時代の石造七重塔がある。
  • 平等寺 (三井寺) - 風鈴のトンネルで有名。ガッツポーズ地蔵、笑顔がでない人 ほほえみ地蔵、親子地蔵・個性豊かな八本地蔵、八方ふさがりの人千手観世音菩薩などがある。
  • 白鳥神社
  • 大法山天慎寺
  • 西福寺

旧跡

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  • 三井田川鉱業所伊田坑跡 - 国指定史跡
  • 旧三井田川鉱業所 第一・第二煙突 - 国登録有形文化財
  • 旧三井田川鉱業所伊田竪坑櫓 - 国登録有形文化財
  • 旧林田春次郎家住宅本屋・迎賓館 - 国登録有形文化財
  • 旧三井田川鉱業所 六坑ボタ山
  • 岩屋鍾乳洞 - 県指定文化財
  • セスドノ古墳 - 県指定文化財
  • 夏吉古墳群

田川市を舞台とした作品

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名誉市民

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出身者

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政治

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スポーツ

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学術

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実業

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料理

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芸能

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出身ではないが、ゆかりのある人物

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※あいうえお順に記載。

注釈

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  1. ^ 大学院・大学・短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)
  2. ^ 旧・田川東高等学校
  3. ^ 田川農林高等学校(香春町)・田川商業高等学校(添田町)・田川工業高等学校の3校統合による新設校
  4. ^ 旧・九州商業高等学校
  5. ^ 通学校区は、田川小・伊田小・鎮西小・金川小校区。
  6. ^ 通学校区は、後藤寺小・弓削田小・大浦小・大藪小校区。
  7. ^ 2014年4月に猪位金中学校・猪位金小学校を統合し、小中一貫校として開校。
  8. ^ 後に「ハイパーモールメルクス田川」としてテナント増設。
  9. ^ 寿屋AXiS伊田店は、後にシアーズ・1 田川店アパンダ田川店)となる。

脚注

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  1. ^ 長野覚「炭鉱都市の諸問題 ‐福岡県田川市の現代的課題‐」『駒澤地理』第2巻、駒澤大学文学部地理学教室、1960年6月、18頁、CRID 1050282813209629696 
  2. ^ 「二次爆発で救援隊遭難、死者・行方不明六十六人」『大阪毎日新聞』1935年(昭和10年)7月15日(昭和ニュース事典編纂委員会 『昭和ニュース事典第5巻 昭和10年-昭和11年』本編p.219 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  3. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、101頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  4. ^ 日外アソシエーツ編集部編 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年、107頁。ISBN 9784816922749 
  5. ^ 旧三井田川鉱業所伊田竪坑櫓,伊田竪坑第一・第二煙突”. 一般財団法人石炭フロンティア機構. 2023年1月2日閲覧。
  6. ^ 田川市中学校再編推進だより 第4号 令和3年(2021年)1月25日 (PDF) - 新中学校再編推進室 / 田川市ホームページ
  7. ^ たがわ情報センター - ホームページ
  8. ^ a b 田川市都市計画マスタープラン 第6回委員会資料 平成23年6月10日 (PDF) - 田川市ホームページ資料
  9. ^ 脱「不便」目指せ田川後藤寺駅前 駅前広場やロータリー、再開発3案”. 西日本新聞me. 2023年2月8日閲覧。
  10. ^ 田川東高校跡地活用事業公募型プロポーザルにおける審査結果について”. 田川市. 2023年2月22日閲覧。
  11. ^ 築50年超で県内最古 田川署移転改築へ 県警 27年春開庁目指す /福岡”. 毎日新聞. 2023年2月8日閲覧。
  12. ^ 各県ケーブルテレビの一覧(令和3年7月1日現在) (PDF) - 総務省
  13. ^ なかじゅんの「筑豊の親分に聞け!!」 2017年5月28日 - Facebook
  14. ^ 田川に夢のラジオ局を作りたい!クラウドファンディング実施中! - チクスキ
  15. ^ 【ご報告】非現実的な方法を棄てネット回線を活用したリバーサイドラジオの理想形を目指します - 共同ポケット
  16. ^ 筑豊発リバーサイドラジオ - YouTubeチャンネル

外部リンク

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