コリン・ファース
コリン・ファース Colin Firth | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2017年 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本名 | Colin Andrew Firth | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1960年9月10日(64歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出生地 |
イングランド ハンプシャー州グレイショット | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国籍 |
イギリス イタリア[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
身長 | 187cm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
職業 | 俳優 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
活動期間 | 1983年 - | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
配偶者 | リヴィア・ジュージョリ(1997年 - 2019年)[2][3] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
映画 『アナザー・カントリー』 『恋の掟』 『イングリッシュ・ペイシェント』 『恋におちたシェイクスピア』 『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ 『謀議』 『ラブ・アクチュアリー』 『秘密のかけら』 『真珠の耳飾りの少女』 『マンマ・ミーア!』シリーズ 『シングルマン』 『英国王のスピーチ』 『裏切りのサーカス』 『レイルウェイ 運命の旅路』 『キングスマン』シリーズ 『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』 『メリー・ポピンズ リターンズ』 『1917 命をかけた伝令』 『スーパーノヴァ』 テレビドラマ 『高慢と偏見』 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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コリン・アンドリュー・ファース(Colin Andrew Firth, CBE, 1960年9月10日 - )は、イギリスの俳優。
来歴
[編集]生い立ち
[編集]ハンプシャー州グレイショット出身。父のデイヴィッド・ノーマン・ルイス・ファースは歴史学の教授、母のシャーリー・ジーン(旧姓)は宗教学の講師[4][5]。妹のケイト、弟のジョナサンも俳優。祖父母はインドで宣教師をしていた[6][7][8][9]。生後数週間でナイジェリアに移り、4歳の時にイギリスに帰国[10]。
キャリア
[編集]ドラマセンター・ロンドン(現、ロンドン芸術大学のセントラル・セント・マーチンズ)で演技を学び、舞台版『アナザー・カントリー』に出演。それが縁で映画版にも出演することになった。
1995年にBBCで放映されたジェーン・オースティン原作の『高慢と偏見』のダーシー役でスターの座を確たる物にする[11]。ヘレン・フィールディングはこのドラマのファンで、コリン・ファース扮するダーシー氏を元に『ブリジット・ジョーンズの日記』のマーク・ダーシーのキャラクターを作り上げたという。ファースは映画化された『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ3作にも出演し、マーク・ダーシー役を演じている。
2009年公開のトム・フォード映画初監督作品『シングルマン』でヴェネツィア国際映画祭 男優賞を受賞し、第82回アカデミー賞主演男優賞にもノミネートされた。
2010年には『英国王のスピーチ』でイギリス王ジョージ6世を演じ、第68回ゴールデングローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)を受賞した。また、2年連続で英国アカデミー賞主演男優賞も受賞し、更にアカデミー主演男優賞も受賞した。
2015年にはマシュー・ヴォーン監督の映画『キングスマン』でタロン・エガートンらと共演。映画は全米でヒットを記録してシリーズ化された。
私生活
[編集]1995年、アメリカ人女優のメグ・ティリーとの間に一男をもうけているが結婚はしなかった。1997年にイタリア人の映画プロデューサーであるリヴィア・ジュージョリ (Livia Giuggioli) と結婚し、ルカ(2001年生)・マテオ(2003年生)の二人の息子を得ている[11]。2015年から2016年にかけて夫妻は一時的に別居していたが、この時期に妻リヴィアはイタリア人ジャーナリストと交際しており、2018年にはこのジャーナリストにストーキングされたとして訴訟を起こした[2]。2017年にはイタリアのパスポート・市民権を取得して二重国籍となったほか、妻リヴィアの側も英国籍取得手続き中であることを明かした[1]。2019年12月13日には夫妻の離婚が発表された[3]。
出演作品
[編集]映画
[編集]年 | 題名 | 役名 | 備考 | 吹替 |
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1984 | アナザー・カントリー Another Country |
トミー・ジャッド | なし | |
椿姫 Camille |
アルマン・デュヴァル | テレビ映画 | ||
1985 | ときめきアムステルダム Dutch Girls |
ニール | ||
1987 | ひと月の夏 A Month in the Country |
トム | ||
秘密の花園 The Secret Garden |
コリン | テレビ映画 | ||
1989 | アパートメント・ゼロ Apartment Zero |
エイドリアン | ||
コリン・ファースの恋の掟 Valmont |
ヴァルモン | |||
1995 | サークル・オブ・フレンズ Circle of Friends |
サイモン・ウエストワード | ||
1996 | イングリッシュ・ペイシェント The English Patient |
ジェフリー・クリフトン | 大塚芳忠(ソフト版) 檜山修之(Netflix版) | |
1997 | シークレット/嵐の夜に A Thousand Acres |
ジェス・クラーク | なし | |
ぼくのプレミアライフ Fever Pitch |
ポール | |||
1998 | 恋におちたシェイクスピア Shakespeare in Love |
ウェセックス卿 | 大塚芳忠 | |
2001 | ブリジット・ジョーンズの日記 Bridget Jones's Diary |
マーク・ダーシー | 井上倫宏 | |
謀議 Conspirasy |
ヴィルヘルム・シュトゥッカート | テレビ映画 | 佐藤祐四 | |
2002 | アーネスト式プロポーズ The Importance of Being Earnest |
ジャック | 平田広明 | |
2003 | スプリング・ガーデンの恋人 Hope Springs |
コリン・ウェア | 森田順平[14] | |
真珠の耳飾りの少女 Girl with a Pearl Earring |
ヨハネス・フェルメール | 伊藤栄次 | ||
ラブ・アクチュアリー Love Actually |
ジェイミー | 中田和宏 | ||
ロイヤル・セブンティーン What a Girl Wants |
ヘンリー・ダッシュウッド | 山野井仁 | ||
2004 | トラウマ Trauma |
ベン | なし | |
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 Bridget Jones: The Edge of Reason |
マーク・ダーシー | 木下浩之 | ||
2005 | ナニー・マクフィーの魔法のステッキ Nanny Mcphee |
セドリック・ブラウン | 江原正士(劇場公開版) 木下浩之(ソフト版) | |
秘密のかけら Where the Truth Lies |
ヴィンス・コリンズ | なし | ||
2007 | The Last Legion | Aurelius Antonius | 日本未公開 | — |
And When Did You Last See Your Father? | ブレイク・モリソン | — | ||
いとしい人 Then She Found Me |
フランク・ハート | (吹き替え版なし) | ||
聖トリニアンズ女学院 史上最強!?不良女子校生の華麗なる強奪作戦 St Trinian's |
ジェフリー・スウェイツ | |||
2008 | New York 結婚狂騒曲 The Accidental Husband |
リチャード・ブラックストン | (吹き替え版なし) | |
マンマ・ミーア! Mamma Mia! |
ハリー | 木下浩之 | ||
Easy Virtue | ジム・ウィテカー | 日本未公開 | — | |
Genova | ジョー | — | ||
2009 | Disney's クリスマス・キャロル A Christmas Carol |
フレッド | 森川智之[15] | |
ドリアン・グレイ Dorian Gray |
ヘンリー・ウォットン卿 | なし | ||
シングルマン A Single Man |
ジョージ・ファルコナー | 英国アカデミー賞 主演男優賞受賞 ヴェネツィア国際映画祭 男優賞受賞 |
内田直哉 | |
聖トリニアンズ女学院2 不良女子校生たちの最悪ミッション!パイレーツの秘宝をねらえ!! St Trinian's 2: The Legend of Fritton's Gold |
ジェフリー・スウェイツ | なし | ||
2010 | 英国王のスピーチ The King's Speech |
イギリス王ジョージ6世 | 第68回ゴールデングローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)受賞 英国アカデミー賞主演男優賞受賞 アカデミー主演男優賞受賞 |
堀内賢雄 |
ストレンジャー Main Street |
ガス・リロイ | (吹き替え版なし) | ||
2011 | 裏切りのサーカス Tinker Tailor Soldier Spy |
ビル・ヘイドン | 森田順平 | |
2012 | モネ・ゲーム Gambit |
ハリー・ディーン | ||
2013 | アイ・アム・ニューマン 新しい人生の見つけ方 Arthur Newman |
アーサー・ニューマン / ウォレス・エイブリー | (吹き替え版なし) | |
2014 | レイルウェイ 運命の旅路 The Railway Man |
エリック・ローマクス | ||
デビルズ・ノット Devil's Knot |
ロン・ラックス | 森田順平 | ||
マジック・イン・ムーンライト Magic in the Moonlight |
スタンリー・クロフォード | |||
リピーテッド Before I Go to Sleep |
ベン・ルーカス | 堀内賢雄 | ||
キングスマン Kingsman: The Secret Service |
ハリー・ハート | 森田順平[16] | ||
2015 | アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 Eye in the Sky |
— | 製作 | — |
2016 | ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ Genius |
マックスウェル・パーキンズ | [17] | (吹き替え版なし) |
ラビング 愛という名前のふたり Loving |
— | 製作 | — | |
ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期 Bridget Jones's Baby |
マーク・ダーシー | 井上倫宏 | ||
2017 | レッド・ノーズ・デイ・アクチュアリー Red Nose Day Actually |
ジェイミー | テレビ映画 | なし |
キングスマン:ゴールデン・サークル Kingsman: The Golden Circle |
ハリー・ハート | 森田順平[18] | ||
喜望峰の風に乗せて The Mercy |
ドナルド・クローハースト | (吹き替え版なし) | ||
2018 | さすらいの人 オスカー・ワイルド The Happy Prince |
レジー・ターナー | ||
マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー Mamma Mia! Here We Go Again |
ハリー | 木下浩之 | ||
潜水艦クルスクの生存者たち Kursk |
デイヴィッド・ラッセル | 森田順平[19] | ||
メリー・ポピンズ リターンズ Mary Poppins Returns |
ウィリアム・“ウェザーオール”・ウィルキンズ / オオカミ | 声の出演(オオカミ) | ||
2019 | グリード ファストファッション帝国の真実 Greed |
本人役 | (吹き替え版なし) | |
1917 命をかけた伝令 1917 |
エリンモア将軍 | 森田順平 | ||
2020 | シークレット・ガーデン The Secret Garden |
アーチボルド・クレイヴン卿 | なし | |
スーパーノヴァ Supernova |
サム | 井上和彦 | ||
2021 | 帰らない日曜日 Mothering Sunday |
ゴッドフリー・ニヴン | (吹き替え版なし) | |
2022 | オペレーション・ミンスミート -ナチを欺いた死体- Operation Mincemeat |
ユエン・モンタギュー | 森田順平 | |
エンパイア・オブ・ライト Empire of Light |
エリス | (吹き替え版なし) | ||
2023 | ライ・レーン Rye Lane |
Burrito Maker | カメオ出演 | |
バービー Barbie |
ミスター・ダーシー | アーカイブ映像 | 不明 | |
2026 | The Dish | プリプロダクション |
テレビ
[編集]年 | 題名 | 役名 | 備考 | 吹き替え |
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1986 | Lost Empires | Richard Herncastle | ミニシリーズ | — |
1995 | 高慢と偏見 Pride and Prejudice |
ミスター・ダーシー | 小山力也 | |
1997 | Nostromo | Charles Gould | — | |
2022 | ザ・ステアケース -偽りだらけの真実- The Staircase |
マイケル・ピーターソン | 森田順平 | |
TBA | Young Sherlock Holmes |
Sir Bucephalus Hodge | Amazonオリジナルドラマ | TBA |
舞台
[編集]年 | 題名 | 役名 |
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1983 | アナザー・カントリー Another Country |
ガイ・ベネット |
1984 | The Doctor's Dilemma | ルイ・デュベダ |
1985 | The Lonely Road | フェリックス |
1987 | Desire Under the Elms | エベン |
1991 | The Caretaker | |
1993 | Chatsky | チャットスカイ |
1999 | Three Days of Rain | ウォーカー / ネッド |
日本語吹き替え
[編集]『裏切りのサーカス』以降、森田順平が専属(フィックス)として大半の作品で担当している[20]。なお、初担当は同作以前の『スプリング・ガーデンの恋人』であった。
このほか、木下浩之や井上倫宏、大塚芳忠、堀内賢雄なども複数回、声を当てている。
脚注
[編集]- ^ a b “Actor Colin Firth gets dual British-Italian citizenship”. BBCニュース (英国放送協会). (2017年9月23日) 2017年9月24日閲覧。
- ^ a b Fernandez, Alexia (2019年12月13日). “Inside Colin Firth and Ex Livia Giuggiolo's Affair Scandal That Occurred 2 Years Before Split”. ピープル. 2019年12月14日閲覧。
- ^ a b Middleton, Joe (2019年12月13日). “Actor Colin Firth splits from wife Livia after 22 years almost two years after it emerged she had an affair with her childhood friend”. デイリー・メール. 2019年12月14日閲覧。
- ^ “Colin Firth's Lineage”. Firthessence.net. 3 May 2010閲覧。
- ^ “Colin Firth Biography (1960–)”. Filmreference.com. 3 May 2010閲覧。
- ^ lmw (7 May 2001). “Colin Firth – Fresh Air interview 2001”. Hem.passagen.se. 3 May 2010閲覧。
- ^ Karen. “Colin Firth: Bridget Jones' Sweetie Would Rather Play Bad Guys”. Spring.net. 3 May 2010閲覧。
- ^ Fresh Air from WHYY. “British Actor Colin Firth”. NPR. 3 May 2010閲覧。
- ^ Karen (18 May 2002). “Globe and Mail – The Other Face of Colin Firth (May 18, 2002)”. Firth.com. 3 May 2010閲覧。
- ^ Stated in interview on Inside the Actors Studio, 2011
- ^ a b Biography.com
- ^ "No. 59808". The London Gazette (Supplement) (英語). 11 June 2011. p. 7.
- ^ “Main list of the 2011 Queen's birthday honours recipients”. BBC News UK 11 June 2011閲覧。
- ^ “スプリング・ガーデンの恋人”. ディズニー公式. 2021年3月22日閲覧。
- ^ “Disney's クリスマス・キャロル”. ディズニー公式. 2021年3月22日閲覧。
- ^ “キングスマン”. ソニー・ピクチャーズ公式. 2021年3月22日閲覧。
- ^ “コリン・ファース×ジュード・ロウ「ベストセラー」名作誕生の過程描いた予告解禁”. 映画ナタリー. (2016年8月12日) 2016年8月12日閲覧。
- ^ “キングスマン:ゴールデン・サークル”. ふきカエル大作戦!! (2018年1月5日). 2021年3月22日閲覧。
- ^ “メリー・ポピンズ リターンズ”. ふきカエル大作戦!! (2019年1月15日). 2021年3月22日閲覧。
- ^ 飯森盛良 (2015年9月1日). “飯森盛良のふきカエ考古学 ヴァンパイアとは、パイア(鳥)がヴァン(ではない)である!?の巻”. 吹替キングダム. 2023年11月13日閲覧。
参考文献
[編集]- Colin Firth Life in Pictures Interview recorded at BAFTA London – December 2010
- theartsdesk Q&A with Colin Firth Transcript of series of in-depth interviews, February 2011
- Colin Firth Interview Part One and Part Two June 2010. Latest Colin Firth Interview Feb 2011 New Statesman