タイガー・コンウェイ・ジュニア
タイガー・コンウェイ・ジュニア | |
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1980年代 | |
プロフィール | |
リングネーム |
タイガー・コンウェイ・ジュニア タイガー・キット・コンウェイ ブラック・クルセーダー |
本名 | デニス・コンウェイ・ジュニア |
身長 | 180cm - 183cm[1] |
体重 | 104kg - 112kg[1] |
誕生日 | 1953年5月18日(71歳)[2] |
出身地 |
アメリカ合衆国 テキサス州 ヒューストン[1] |
スポーツ歴 | アメリカンフットボール[2] |
トレーナー | タイガー・コンウェイ・シニア[2] |
デビュー | 1971年[2] |
タイガー・コンウェイ・ジュニア(Tiger Conway Jr. 、本名:Plasee Dennis Conway Jr. 、1953年5月18日 - )は、アメリカ合衆国の元プロレスラー。テキサス州ヒューストン出身のアフリカ系アメリカ人。
地元のテキサスをはじめとするNWAの南部テリトリーを主戦場に、アフロヘアーの黒人ベビーフェイスとして人気を集めた[2]。"Texas Negro champion" として1960年代に活躍したタイガー・コンウェイ・シニアの息子である[3]。
来歴
[編集]アメリカンフットボールで活動後、父タイガー・コンウェイ・シニアのトレーニングを受けて1971年にデビューするが[2]、体が小さかったため、当初はレフェリーをしていたともされる[1]。テキサスを皮切りに、ジョージア地区やセントラル・ステーツ地区などを転戦してキャリアを重ねる。ジョージアでは覆面レスラーとなり、アール・メイナードとブラック・クルセーダーズ(The Black Crusaders)なる黒人覆面タッグチームを結成、テリー・ガービン&ロニー・ガービンのガービン・ブラザーズと抗争した[4]。
1974年5月よりミッドアトランティック地区に進出[5]。フェイスターンしていたスウェード・ハンセンのパートナーに起用され、それまでハンセンとタッグを組んでいたリップ・ホークと、ホークの「甥」として売り出し中だったリック・フレアー[6]とのタッグ抗争を展開した[7][8]。童顔でアイドル的な人気を得ていたことから、フレアーは自著において「コンウェイの人気にあやかれることを期待していた」などと当時を述懐している[8]。同年12月6日にはポール・ジョーンズと組み、フレアー&ブルート・バーナードを破ってNWAミッドアトランティック・タッグ王座を獲得[9]。同王座は1977年4月10日にも、ディノ・ブラボーをパートナーにジェリー・ブラウン&バディ・ロバーツのハリウッド・ブロンズから獲得したが、6月30日にフレアー&グレッグ・バレンタインに奪取されている[9]。
1977年末よりテキサスに戻り、フリッツ・フォン・エリックが主宰していたダラスのNWAビッグタイム・レスリング(後のWCCW)に参戦。1978年12月17日、当時ベビーフェイスのポジションにいたブル・ラモスとの異色コンビで、マーク・ルーイン&キラー・カール・クラップを下してNWAテキサス・タッグ王座を獲得[10]。その後も同王座には、1979年にデビッド・フォン・エリック、1980年にケリー・フォン・エリックと組んで戴冠している[10]。ホセ・ロザリオともタッグを組み、ジノ・ヘルナンデス&エル・グラン・マルクスやミスター・ヒト&ミスター・サクラダなどのチームとNWAアメリカン・タッグ王座を争った[11]。
1981年からはサンアントニオを本拠地とするサウスウエスト・チャンピオンシップ・レスリングで活動。ワフー・マクダニエル、マニー・フェルナンデス、スコット・ケーシー、そして同地区ではベビーフェイスとして活躍していたボビー・ダンカンやブルーザー・ブロディとも共闘し、タンク・パットン、タリー・ブランチャード、バック・ロブレイ、キラー・ブルックス、ボビー・ジャガーズ、ミスター・ポーゴなどと対戦[12][13]。パットンとはブラスナックル王座を巡る抗争劇を繰り広げた[14]。
ホームタウンのヒューストンに進出していたビル・ワットのMSWAにも参戦して、1983年3月12日にミスター・レスリング2号と組んでテッド・デビアス&マット・ボーンからミッドサウス・タッグ王座を奪取[15]。1984年と1985年にはWWFのテキサスでの興行にも出場、プレイボーイ・バディ・ローズやムーンドッグ・スポットから勝利を収めている[16][17]。1986年はサウスウエスト・チャンピオンシップ・レスリングの後継団体であるテキサス・オールスター・レスリングにて、アイスマン・キング・パーソンズとの黒人コンビで活躍した[18]。
1987年、古巣のミッドアトランティック地区にてシャスカ・ワトレーをパートナーに、サミー・デイヴィス・ジュニアなど往年の黒人エンターテイナーをイメージしたタッグチーム、ジャイブ・トーンズ(The Jive Tones)を結成[19]。ベビーフェイス的なギミックでありながらヒールのポジションで活動し、ブラッド・アームストロング&ティム・ホーナーのライトニング・エクスプレスと抗争[20]。ジミー・バリアント&バグジー・マグローやファビュラス・フリーバーズ(マイケル・ヘイズ&ジミー・ガービン)、ロード・ウォリアーズとも対戦した[20][21]。
1989年8月にはワトレーとのジャイブ・トーンズとして全日本プロレスの『サマー・アクション・シリーズII』に初来日。陽気なパフォーマンスと多彩な連携プレイで人気を集め[1]、シリーズの外国人エース格だったアブドーラ・ザ・ブッチャーともトリオを組み、ジャイアント馬場、ラッシャー木村、ザ・グレート・カブキ組や天龍同盟との6人タッグマッチも行われた[19]。
ジャイブ・トーンズ解散後、旧友デビアスの招きでWWFへのレギュラー参戦も計画されていたが実現には到らず[2]、1990年代初頭はテキサスのインディー団体に単発出場していた[5]。引退後は故郷のヒューストンにて外構施工会社を経営している[2]。
得意技
[編集]獲得タイトル
[編集]- NWAビッグタイム・レスリング
- NWAテキサス・タッグ王座:3回(w / ブル・ラモス、デビッド・フォン・エリック、ケリー・フォン・エリック)
- NWAアメリカン・タッグ王座:3回(w / ホセ・ロザリオ)[11]
- サウスウエスト・チャンピオンシップ・レスリング
- SCWテキサス・ブラスナックル王座:2回[14]
- ミッドサウス・タッグ王座:1回(w / ミスター・レスリング2号)[15]
- テキサス・オールスター・レスリング
- USAタッグ王座:2回(w / アイスマン・キング・パーソンズ)[18]
脚注
[編集]- ^ a b c d e 『全日本プロレス 来日外国人選手 PERFECTカタログ』P86(2002年、日本スポーツ出版社)
- ^ a b c d e f g h “Tiger Conway Jr. was born to wrestle”. Slam Wrestling (2011年4月7日). 2014年10月3日閲覧。
- ^ “Tiger Conway Sr. dead at 74”. Slam Wrestling (2006年11月14日). 2014年10月3日閲覧。
- ^ “The GCW matches fought by Tiger Conway Jr. in 1974”. Wrestlingdata.com. 2022年2月26日閲覧。
- ^ a b “Tiger Conway Jr.”. Wrestlingdata.com. 2014年10月3日閲覧。
- ^ “Rip Hawk - The Gateway Interview”. Mid-Atlantic Gateway. 2014年10月3日閲覧。
- ^ “Swede Hanson and Tiger Conway Jr.”. Wrestlingdata.com. 2014年10月3日閲覧。
- ^ a b リック・フレアー、キース・エリオット・グリーンバーグ共著『リック・フレアー自伝 トゥー・ビー・ザ・マン』P69-70(2004年、エンターブレイン、ISBN 4757721536)
- ^ a b c “NWA Mid-Atlantic Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年10月3日閲覧。
- ^ a b “NWA Texas Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年10月3日閲覧。
- ^ a b “NWA American Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年10月3日閲覧。
- ^ “The SWCW matches fought by Tiger Conway Jr. in 1981”. Wrestlingdata.com. 2014年10月3日閲覧。
- ^ “The SWCW matches fought by Tiger Conway Jr. in 1982”. Wrestlingdata.com. 2014年10月3日閲覧。
- ^ a b “SCW Texas Brass Knuckles Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年10月3日閲覧。
- ^ a b “Mid-South Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年10月3日閲覧。
- ^ “The WWE matches fought by Tiger Conway Jr. in 1984”. Wrestlingdata.com. 2014年10月3日閲覧。
- ^ “The WWE matches fought by Tiger Conway Jr. in 1985”. Wrestlingdata.com. 2014年10月3日閲覧。
- ^ a b “TASW USA Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年10月3日閲覧。
- ^ a b “Tag Team "The Jive Tones"”. Wrestlingdata.com. 2014年10月2日閲覧。
- ^ a b “The WCW matches fought by Tiger Conway Jr. in 1987”. Wrestlingdata.com. 2014年10月3日閲覧。
- ^ “The WCW matches fought by Tiger Conway Jr. in 1988”. Wrestlingdata.com. 2014年10月3日閲覧。