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リヴ・ウルマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リヴ・ウルマン
Liv Ullmann
リヴ・ウルマン Liv Ullmann
2000年のカンヌ国際映画祭にて
本名 Liv Johanne Ullmann
生年月日 (1938-12-16) 1938年12月16日(85歳)
出生地 日本の旗 日本東京
国籍  ノルウェー
職業 女優映画監督
配偶者 Gappe Stang (1960 - 1965)
Donald Saunders (1985 - 1997)
主な作品
仮面/ペルソナ』『移民者たち
叫びとささやき』『ある結婚の風景
受賞
アカデミー賞
名誉賞
2021年
ヨーロッパ映画賞
世界的貢献賞
2004年
全米映画批評家協会賞
主演女優賞
1968年『恥』
1973年『Nybyggarna
1974年『ある結婚の風景
ニューヨーク映画批評家協会賞
主演女優賞
1972年叫びとささやき』『移民者たち
1974年ある結婚の風景
1976年鏡の中の女
ロサンゼルス映画批評家協会賞
主演女優賞
1976年鏡の中の女
ゴールデングローブ賞
主演女優賞(ドラマ部門)
1972年『移民者たち
その他の賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞
女優賞
1968年『恥』『狼の時刻』
1973年『Nybyggarna
1976年『鏡の中の女
備考
第34回ベルリン国際映画祭 審査委員長(1984年)
第54回カンヌ国際映画祭 審査委員長(2001年)
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リヴ・ウルマンLiv Ullmann、本名:Liv Johanne Ullmann、1938年12月16日 - )は、ノルウェー女優映画監督

来歴

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エンジニアの父親の仕事の都合で東京で生まれる [1]。2年後にトロントに移る[2]。しかし4年後に父親が脳腫瘍で亡くなり[2]、ノルウェーに戻る。ロンドンで演技を学び、1950年代よりノルウェーで舞台に立ち、1957年に映画デビュー。

北欧からの移民農家の妻を演じた1972年の『移民』(或いは『移民者たち』)でゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門)を受賞、アカデミー主演女優賞にもノミネートされた。幻覚に襲われる精神科医を演じた1975年『鏡の中の女』で2度目のアカデミー賞ノミネート。7年間も母に会えず怒りを爆発させる娘を演じた1978年の『秋のソナタ』(ベルイマン監督)では実力派のイングリッド・バーグマン(本作が最終作品)を圧倒する演技を見せた。2000年には『不実の愛、かくも燃え』を監督している。この作品の脚本はベルイマンである。

早くからイングマール・ベルイマンに出会い、公私共にパートナーとなる。二人は10本の映画を製作した。二人の間には娘が一人いたが結婚はせず、ウルマンは1985年に結婚した二人目の夫と共にニューヨークに住んだが、1995年に離婚。しかし2人は2007年まで共に住んでいた[3]

2010年12月10日に行われたノーベル賞授賞式に出席し、平和賞を受賞しながら出席を果たせなかった劉暁波が前年12月に書いた文章を代読した[4]

2022年3月25日、第12回ガバナーズ賞においてアカデミー名誉賞第94回)が授与された[5][6][7]

主な出演作品

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公開年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
1967 仮面/ペルソナ
Persona
1968 狼の時刻
Vargtimmen
アルマ 武藤礼子

Skammen
エヴァ
1969 沈黙の島
En passion
アンナ
1970 夜の訪問者
De la part des copains
ファビエンヌ・マーティン 武藤礼子(TBS版)、中西妙子(日本テレビ版)
1971 ナイト・ビジター
The Night Visitor
Ester Jenks
移民者たち
Utvandrarna
クリスティナ ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門) 受賞
1972 叫びとささやき
Viskningar och rop
マリア
1973 失われた地平線
Lost Horizon
キャサリン
ある結婚の風景
Scener ur ett äktenskap
マリアンヌ テレビシリーズ
エーゲ海の旅情
40 Carats
アン・スタンリー
西部に来た花嫁
Zandy's Bride
ハンナ 武藤礼子
1975 呪われた女
Leonor
レオノール
1976 鏡の中の女
Ansikte mot ansikte
1977 遠すぎた橋
A Bridge Too Far
ケイト 武藤礼子(日本テレビ版)
蛇の卵
The Serpent's Egg
マヌエラ・ローゼンバーグ
1978 秋のソナタ
Höstsonaten
エヴァ
1984 野鴨
The Wild Duck
ジーナ
キーファー・サザーランドの ベイ・ボーイ
The Bay Boy
ジェニー・キャンベル
1985 女たちのテーブル
Speriamo che sia femmina
エレナ
1986 さらばモスクワ
Mosca addio
Ida Nudel
1987 ギャビー、愛はすべてを越えて
Gaby: A True Story
サリ
2003 サラバンド
Saraband
マリアン
2012 誰でもない女
オーゼ

主な監督作品

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参考文献

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  1. ^ Liv Ullmann Biography (1939— )”. FilmReference.com. 15 August 2010閲覧。
  2. ^ a b Jones, Donald (May 10, 1986). “Unravelling Little Norway's Big Secrets”. Toronto Star: p. M03 
  3. ^ Scherer, Michael (5 March 2001). "Donald L. Saunders Donald L. Saunders Campaign Donation Profile". Mother Jones. Retrieved 11 October 2012..
  4. ^ “「私には敵はいない」=女優が代読、聴衆は涙-平和賞授賞式” (日本語). 時事通信. (2010年12月11日). http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010121100021 2010年12月11日閲覧。 
  5. ^ サミュエル・L・ジャクソンにアカデミー名誉賞!”. シネマトゥデイ. 株式会社シネマトゥデイ (2021年6月25日). 2022年4月4日閲覧。
  6. ^ Pete Hammond(ピート・ハモンド) (2022年3月26日). “Governors Awards Starts Oscar Weekend On A High With Samuel L. Jackson, Liv Ullmann, Elaine May, And Danny Glover”. DEADLINE. PMC(ペンスキー・メディア). 2022年4月4日閲覧。
  7. ^ Sharareh Drury (2022年3月24日). “Academy Honors Legacy Troupe Ahead of Governors Awards”. バラエティ. Variety Media, LLC.(ペンスキー・メディア). 2022年4月4日閲覧。

外部リンク

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