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刈谷田川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
刈谷田川
長岡市栃尾地域を流れる刈谷田川
水系 一級水系 信濃川
種別 一級河川
延長 52.8 km
平均流量 -- m3/s
流域面積 239.8 km2
水源 中津又沢合流点(長岡市栃尾地域)
水源の標高 -- m
河口・合流先 信濃川燕市
流域 日本の旗 日本 新潟県
地図
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刈谷田川(かりやたがわ)は、新潟県中越地方を流れる信濃川水系の一次支川で一級河川指定を受けている。

地理

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新潟県長岡市栃尾地域)栃堀の中津又沢合流点に源を発し、栃尾市街地を流れたのち、見附市、長岡市(中之島地域)を経て、燕市横田・三条市尾崎の境界付近で信濃川に合流する。

治水

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もともと全域で複雑に蛇行しており、川幅が狭く、流れも急で度々氾濫し洪水被害を起こしたため、古くから暴れ川として知られた[注釈 1]。このため、流量を大きくする河川改修が度々行われた。特に大規模なものとしては、1919年(大正8年)から1941年(昭和16年)にかけて実施された事業で、見附市中心部の流れがほぼ東西に直線状に改修された[2]。現在でも見附市と長岡市の市境が河道から外れて曲がりくねっている箇所があるが[注釈 2]、これは改修前の旧河道の名残である。 また、1964年7月7日の水害を契機として行われた河川改修(河川災害復旧助成事業)により、1980年(昭和55年)に刈谷田川ダムが完成した。

しかし平成16年7月新潟・福島豪雨では、大小6カ所で破堤し、旧中之島町、見附市に甚大な被害をもたらした。河川管理者の新潟県により見附市上流域での遊水池設置や、堤防かさ上げ等の河川改修(河川災害復旧助成事業及び河川災害復旧等関連緊急事業)[3]が行われ、2010年(平成22年)完工した[2]平成23年7月新潟・福島豪雨ではその遊水地が治水機能を発揮した[4]

流域の自治体

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新潟県
長岡市見附市三条市燕市

河川施設

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刈谷田川ダム
  • 刈谷田川ダム(新潟県長岡市栃堀)
  • 栃尾浄水場(長岡市栃堀2943番地)[5]- 旧栃尾市水道整備事業により竣工、合併後も長岡市に引き継ぎ供用中
1960年(昭和35年)9月 - 第一期完成[5]
1983年(昭和58年)3月 - 第二期拡張完成[5]

脚注

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注釈

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  1. ^ 平松、安井、卜部、本郷らによれば、流域一帯の地誌からの調査により、江戸時代から現代までの約400年間で50回以上の洪水が記録されていることが判明している[1]
  2. ^ 見附市青木町、今町付近が顕著である。

出典

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  1. ^ 平松由起子, 安井賢, 卜部厚志, 本郷美佐緒「平成16年7月新潟・福島豪雨による刈谷田川の洪水災害―洪水流の流下様式と地形の関係―」『応用地質』第46巻第3号、日本応用地質学会、2005年8月、155頁、doi:10.5110/jjseg.46.153ISSN 02867737CRID 1390001204094135296 
  2. ^ a b 見附市. “広報見附2011年11月号 pp.2-3 『昔と今、今と未来をつなぐ刈谷田川』”. 2018年9月3日閲覧。
  3. ^ 平成16年「7.13新潟豪雨」により実施する改良復旧事業:パンフレット「刈谷田川災害復旧助成事業」”. 新潟県 (2004年12月). 2019年9月15日閲覧。
  4. ^ 新潟県土木部 冨樫祐一郎「平成23年7月新潟・福島豪雨における刈谷田川遊水地の効果と課題」 (PDF) - 平成24年度国土交通省国土技術研究会 一般部門
  5. ^ a b c (jp)『令和2年度 長岡の水道』長岡市水道局、2020年。 

関連項目

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外部リンク

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