東京バス
本社営業所の貸切車両 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒114-0023 東京都北区滝野川五丁目53番1号 |
設立 | 2007年(平成19年)4月6日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 7011501003070 |
事業内容 |
一般貸切旅客運送事業 一般乗合旅客運送事業 一般乗用旅客運送事業 |
代表者 | 西村晴成(代表取締役) |
資本金 | 9,000万円 |
従業員数 | 237名(グループ全体 1,833名) |
支店舗数 | 4 |
主要子会社 |
トラベルオンデマンド株式会社 |
外部リンク | http://www.tokyobus.jp/ |
東京バス株式会社(とうきょうバス、英: TOKYO BUS Co.,Ltd.)は、東京都、兵庫県、沖縄県でバス事業とタクシー事業を行う日本の会社。
本記事では、東京大阪バスグループのうち大阪バスを除くグループ会社についても記述する。
概要
[編集]本社を東京都北区に置き、東京都、兵庫県、沖縄県で貸切バス事業と路線バス事業,タクシー事業を手掛けている。バスは約130両の車両を保有し、最新の安全性機能を搭載するため車齢7年以内の三菱ふそう・エアロエースと日野・セレガで統一している[1]。
路線バスはリムジンバスと高速バスを運行している。2020年9月より沖縄本島で路線バスを運行を開始した[2][3]。
タクシー事業は、神戸市長田区に神戸営業所として、神戸銀星タクシーのブランドで行なっている。
1954年に 日ノ丸自動車グループの大東京観光バスとして設立され、その後買収により近鉄グループ(東京近鉄観光バス)、クリスタルグループ(クリスタル観光バス)、東京バスグループ(東京バス)の順に経営が移っている。東京大阪バスグループでは最古の企業である。
グループの社歌「Go!東京バス Go!大阪バス」の作詞・作曲はつんく♂が手掛けており、カラオケ配信もされている[4]。また、横浜DeNAベイスターズ 嶺井博希選手が横浜スタジアムでの偶数打席の登場曲にこの社歌を使用していた[5][6]。
グループ会社では、陸上旅客運送事業のほかに船舶クルーズ事業も行う[7]。また、飲食業にも進出し、大阪・心斎橋と札幌・すすきのに「ステーキハウス 信」を[8][9]、東京バス本社屋では「kitchen TOKYOBUS」をオープンした[10]。
イメージキャラクターの「バスゴリ」は、グループ会社すべてのバス車体に表示があり、パターンは様々。イベント等に出演もある。
ろう者のバス運転士が全国で初めて誕生した企業である。
代表取締役の西村晴成[11][12]は、東京大阪バスグループ(9社)の代表も務めている。
沿革
[編集]- 1954年2月11日 - 日ノ丸自動車グループの大東京観光バスとして設立[13]。
- 1970年 - 東京近鉄観光バスに社名変更。(買収により近鉄グループに移動)
- 2001年 - クリスタル観光バスに社名変更。(買収によりクリスタルグループに移動)
- 2007年7月 - 東京バスに社名変更。(買収により大阪バスグループに移動)
- 2013年11月 - 乗合自動車事業の許可を受ける。
- 2014年6月1日 - 東京特急ニュースター号の運行に参入。
- 2016年1月1日 - グループ名を大阪バスグループから東京バスグループに変更。
- 2017年10月 - 全国初のろう者のバス運転士が誕生する[14]。
- 2019年11月 - 沖縄営業所の認可を受け新規開設。
- 2020年8月 - 沖縄本島で路線バス認可を受ける[2]。
- 2020年12月 - 神奈川営業所の認可を受け新規開設。
- 2021年10月 - 一般乗用旅客運送事業の許可を受け、神戸営業所を開設。
- 2023年5月 - キッチンカーによる飲食事業「kitchen TOKYOBUS」を開始。
- 2023年10月 - 株式会社北部観光バス(沖縄県名護市)を買収[15]。
- 2024年3月 - グループ内会社編成により 大阪観光バス株式会社が関連会社となる。
事業所
[編集]- 本社営業所
- 足立営業所
- 沖縄営業所
廃止された営業所
[編集]- 千葉営業所
- 越谷営業所
- 神奈川営業所
路線
[編集]高速バス
[編集]- 東京特急ニュースター号
- 東名特急ニュースター号
- 仙台特急ニュースター号
- 三井アウトレットパーク木更津 直通バス
- 赤羽駅東口・王子駅 - 三井アウトレットパーク 木更津
- 2020年12月23日 - 運行開始(小湊鉄道と共同運行)。王子駅発 午前2便、三井アウトレットパーク木更津発 夕方1便の運行。2023年3月26日をもって運行を終了した。
- 群馬-横浜ニュースター号
空港リムジンバス
[編集]- 羽田空港リムジンバス
-
羽田空港リムジン王子・赤羽線
三菱ふそう・エアロエース(2018年11月) -
羽田空港リムジン王子・赤羽線
日野・セレガ(2015年7月)
琉球ホテルエアポートリムジンバス
瀬長島ホテルエアポートリムジンバス
路線バス
[編集]- 沖縄本島
- ウミカジライナー[23][24][25]:国際通り 入口- 那覇商業高校 - 那覇空港 - 赤嶺駅 - 瀬長島ホテル - アウトレットモールあしびなー - イーアス沖縄豊崎 - 道の駅いとまん - サザンビーチホテル&リゾート沖縄 - 糸満市役所 - 琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ
- 2020年9月14日運行開始、2022年7月23日、名城ビーチまで延伸。
- ハーレーエクスプレス[26]:国際通り入口 - 那覇商業高校 - 那覇空港 - 赤嶺駅 - 道の駅いとまん - 糸満市役所 - 琉球ホテル&リゾート 名城ビーチ
- 2020年10月5日運行開始。急行タイプ。早朝のみ運行。
東京大阪バスグループ会社
[編集]北海道バス
[編集]1975年(昭和50年)6月に「北海観光バス」として設立。しかし、同社の後継者難から2008年(平成20年)に大阪バスの傘下となり[27]、2010年(平成22年)6月1日に商号を「北海道バス」に変更。2023年2月に、同様に東京バスグループ傘下となっていた「札幌バス」「北海道観光バス」と統合[28]。
名古屋バス
[編集]バス事業は阪神電気鉄道子会社の名古屋阪神観光バスをクリスタルが買収し、クリスタル観光バス(名古屋)を経て東京バスグループへ。タクシー事業は2021年に八進タクシーを買収し東京バスグループへ。事業区域はバスは愛知県、タクシーは名古屋交通圏。所有台数はバス46台、タクシー28台。
高速バス路線
[編集]- 名古屋特急ニュースター号(2014年8月5日から一部便を担当)
- 京都名古屋特急ニュースター号(2016年12月16日から一部便を担当)
- 京都特急ニュースター号(2019年10月1日から一部便を担当)
- 東名特急ニュースター号(2018年3月30日から)
中部国際空港 Airport Liner
[編集]中部国際空港を早朝深夜に発着するダイヤ設定が特徴である。中部国際空港行きを1本、名古屋駅行きを2本運行。
沿革
[編集]運行経路・停車停留所
[編集]- 名古屋駅 - 中部国際空港
-
名古屋バスの車両
大阪バス
[編集]西鉄グループの大阪西鉄観光バスの事業を2002年に買収して発足した会社。東京バスと並びグループの基幹企業であり、東京バスグループも2015年までは「大阪バスグループ」であった。
大阪観光バス
[編集]旧クリスタル観光バス(大阪)を買収。もとは名鉄グループの大阪名鉄観光バス・神戸観光バスと、南海グループの南海観光バス(南海電気鉄道の貸切バス事業を分社)の3社から成る。事業区域は大阪府,兵庫県と京都府。所有台数は111台とグループ最大。2014年4月1日をもって近畿観光バス株式会社から商号変更した。2024年3月1日に京都営業所(旧京都観光バス本社),神戸営業所(旧大阪バス神戸営業所)を開設し、大阪バス近畿株式会社から大阪観光バス株式会社に商号変更した。営業所統合に伴い、大阪バスから東京バスグループの所轄となった。
- 本社営業所(旧大阪名鉄観光バス)
- 大阪府東大阪市稲田新町2丁目5番1号(大阪ナンバー)
- 独自車番あり
- 京都営業所
- 神戸営業所
高速バス路線
[編集]- 京都特急ニュースター号(2018年9月1日から一部便を担当)
- 京都名古屋特急ニュースター号(2019年10月1日から一部便を担当)
- 名古屋特急ニュースター号(2019年10月1日から一部便を担当)
アクロス大阪バス
[編集]アクロス観光バス(大阪)を買収。前身は土佐電気鉄道の子会社であった不二観光バスで、事業区域は大阪府。所有台数は20台。2015年6月3日をもって東京バスグループ傘下となった。
- 本社営業所
- 大阪府東大阪市稲田新町2丁目5番1号(大阪ナンバー)
福井バス
[編集]しろはと交通(福井)を買収。2016年6月をもって東京バスグループ傘下入りし、東京バスグループとしてはタクシー事業に参入することとなった。貸切バス事業区域は福井県、タクシー事業区域は福井交通圏。
北部観光バス
[編集]2023年10月2日をもって東京バスグループ傘下となった[27]。詳細は北部観光バスを参照。
閉鎖
[編集]- 京都営業所(クリスタル観光バス時代に設置)
- 住之江営業所(旧南海観光バス)
- 神戸営業所(旧名鉄神戸観光バス)
- 2014年(平成26年)4月1日に大阪バス本体へ譲渡。
- 京都観光バス株式会社
- 2023年2月29日バス事業終了。
- 京都府京都市南区上鳥羽大物町37番地
- 大阪バス株式会社 神戸営業所
- 2023年2月29日バス事業終了。
- 兵庫県神戸市中央区港島3-7
- バス事業は、大阪観光バスが神戸営業所を開設。
関連会社
[編集]- トラベルオンデマンド株式会社(大阪ツアーから社名変更)
- ニュースタートラベル株式会社(上記 トラベルオンデマンド株式会社から社名変更)
- トラベルオンデマンド株式会社(トラベルオンデマンド東京株式会社から社名変更)
- 北星ツアー株式会社
- 大阪観光サービス株式会社
- 前田観光自動車 - 前田工業のグループ会社で、東京バスグループには属しないが、兄弟会社となっている。福知山特急ニュースター号の福知山側の予約発券業務を担当。
- 大星自動車販売株式会社
参考
[編集][明言深聞 ずばり答える、本音を探る]コロナで観光客減る沖縄になぜ参入?東京バス社長に聞く[30]
沖縄タイムスプラス 2020年9月15日付掲載
[停留所減で定時運行 沖縄初進出 東京バス社長 西村晴成氏<焦点インタビュー>[31]
琉球新報 2020年9月22日付掲載
脚注
[編集]- ^ HiroyukiSugiyama. “貸切バスのご案内 | 東京バス株式会社”. www.tokyobus.jp. 2018年7月10日閲覧。
- ^ a b “東京バス、沖縄の路線事業に参入 空港や那覇の中心地と南部結ぶ2路線 コロナ禍でも「長い目で見て発展」”. 琉球新報(Web News). 2020年8月25日閲覧。
- ^ “東京バスが沖縄進出 9月以降、那覇空港や南部の観光スポット回る2コース運行 コロナでも参入を決意した理由は”. 沖縄タイムス. 2020年8月22日閲覧。
- ^ つんく♂さんが手掛けた東京バスの社歌、YouTubeで公開 7/17からはカラオケ配信 はてなブックマークニュース 2012年07月11日
- ^ “とある球団の選手が、バッターBOXに入る時の曲”. Twitter (東京バス株式会社(公式)). (2018年7月27日) 2019年7月17日閲覧。
- ^ “横浜DeNAベイスターズの捕手・嶺井選手が東京バスの社歌を使用”. Twitter (東京バス株式会社(公式)). (2018年8月11日) 2019年7月17日閲覧。
- ^ “WONDER CRUISE PARTY | Osaka Wonder Loop Bus”. wonderloop.jp. 2022年8月2日閲覧。
- ^ “週刊大阪日日新聞 | 大阪バスがステーキハウス 異業種参入1号店 [local,business]”. www.weekly-osakanichi2.net. 2022年8月5日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “飲食業界に本格進出 東大阪の「東京大阪バスグループ」”. 大阪日日新聞. 2022年8月5日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “滝野川にバスガイドが作るカレーのキッチンカー 東京バスが多角化の一環で”. 赤羽経済新聞. 2023年7月7日閲覧。
- ^ コロナで観光客減る沖縄になぜ参入?東京バス社長に聞く 沖縄タイムスプラス 2020年9月15日
- ^ 東京北人図鑑 第75回 西村晴成さん(東京バスグループ 代表取締役社長)J:COM 2018年11月5日放送
- ^ 鈴木文彦『日本のバス 100余年のあゆみとこれから』鉄道ジャーナル社、35頁。ISBN 978-4-415-31488-4。
- ^ “全国初、ろう者のバス運転士 支援と理解で発車オーライ! - Yahoo!ニュース” (日本語). Yahoo!ニュース 2018年7月10日閲覧。
- ^ “株式会社北部観光バスの株式取得(子会社化)のお知らせ | 東京バス 沖縄営業所” (2023年10月2日). 2023年10月6日閲覧。
- ^ ちばレインボーバス船尾車庫の南側にあった。
- ^ 東京バス公式サイト「News & Topics」 一覧から2020/4/17「東名特急ニュースター号の便数追加」を参考(リリースの個別リンクが設定されていないため)
- ^ 東京バス公式サイト「News & Topics」 一覧から2020/7/30「仙台特急ニュースター号(夜行便)運行開始のお知らせ」を参考(リリースの個別リンクが設定されていないため)
- ^ “仙台特急ニュースター号”. 東京バス. 2020年8月9日閲覧。
- ^ “那覇空港と糸満・名城ビーチを結ぶリムジンバスが運行開始 車内で無料Wi-Fiも 東京バス”. 琉球新報デジタル. 2022年8月2日閲覧。
- ^ “瀬長島ホテルエアポートリムジンバス運行開始のお知らせ | 東京バス 沖縄営業所” (2023年6月21日). 2023年7月7日閲覧。
- ^ “移動中も“沖縄の風”を体感 屋根が開くリムジンバス 那覇空港-瀬長島、あすから 東京バス”. 琉球新報デジタル. 2023年7月7日閲覧。
- ^ 「ウミカジライナー説明会」琉球朝日放送2020年9月13日
- ^ コロナ禍でも「発展に期待」琉球放送2020年9月14日
- ^ ウミカジライナー運行始まる 東京バスが沖縄に進出 琉球朝日放送2020年9月14日
- ^ 東京バス、糸満―那覇の運行スタート 南部の活性化に期待 琉球新報2020年10月9日
- ^ a b “https://twitter.com/tokyobus/status/1708763499894350088?s=46&t=FO3cH4lZm2IfE6wifmMsmQ”. X (formerly Twitter). 2023年10月2日閲覧。
- ^ “統合のご案内”. 北海道バス. 2023年3月19日閲覧。
- ^ http://www.nagoyabus.jp/centrair/
- ^ [明言深聞 ずばり答える、本音を探る]コロナで観光客減る沖縄になぜ参入?東京バス社長に聞く」沖縄タイムスプラス2020年9月15日(ニュートピ!)
- ^ [停留所減で定時運行 沖縄初進出 東京バス社長 西村晴成氏<焦点インタビュー>琉球新報2020年9月22日