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天羽々矢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

天羽々矢(あめのはばや)は、記紀神話に現れる天之波波矢(あめのははや)、天之加久矢(あめのかくや)、天真鹿児矢(あめのまかごや)、とも表記される。

高皇産霊神(たかみむすひのかみ)が、天若日子葦原中国(あしはらのなかつくに)に下す際に、天之麻迦古弓(あめのまかこゆみ)と共に天若日子に与えた(詳しい経緯は葦原中国平定を参照)[1]

天孫降臨で『古事記』では天真鹿児矢として現れる。『日本書紀』は複数の異伝を記すが、一書第四で天羽々矢が現れる。

東征に臨む神武天皇に対し、長髄彦(ながすねひこ)は饒速日命(にぎはやひのみこと)が所持する天羽々矢を示し、自分が天津神に仕えていることを証明するが、饒速日命の手によって殺害される。

脚注

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  1. ^ 竹田恒泰『現代語古事記 ポケット版』学研プラス、2016年。ISBN 978-4-05-406454-6