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戸坂駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
戸坂駅
待合所(2008年7月)
へさか
Hesaka
JR-P04 安芸矢口 (2.8 km)
(4.8 km) 矢賀 JR-P02
地図
所在地 広島市東区戸坂山根二丁目1195
北緯34度26分17.25秒 東経132度29分28.33秒 / 北緯34.4381250度 東経132.4912028度 / 34.4381250; 132.4912028座標: 北緯34度26分17.25秒 東経132度29分28.33秒 / 北緯34.4381250度 東経132.4912028度 / 34.4381250; 132.4912028
駅番号 JR-P03
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 芸備線
キロ程 152.1km(備中神代起点)
三次から61.8 km
電報略号 ヘサ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
1,248人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日 1916年大正5年)4月25日[1]
備考 無人駅自動券売機 有)
広 広島市内
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戸坂駅(へさかえき)は、広島県広島市東区戸坂山根二丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)芸備線である。駅番号はJR-P03

歴史

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1915年大正4年)の芸備鉄道の開業当初、芸備鉄道の起点である東広島駅の次の駅は矢口駅であり、当時の戸坂村内には駅が設置されなかった。これに対し、当時の村長ら戸坂村の有志十数名が芸備鉄道と交渉し、土地100坪と建物工事費600円を寄付することを条件に戸坂駅が設置されることとなった。開業の翌日には盛大な竣工式が行われた。開業当初の運賃は東広島・戸坂間で16銭だったが、当時の村民にとっては高価であった[2]

年表

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駅構造

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広島方面に向かって右側に単式ホーム1面1線を有する地上駅停留所)。トタン屋根の簡易な駅舎が設置されている。広島駅管理の無人駅だが自動券売機や簡易自動改札機の設備がある。

男女共用水洗式便所が改札内に設置されている。

ICOCA(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)が利用可能[11]。JRの特定都区市内制度における「広島市内」の駅である。

利用状況

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以下の情報は、広島県統計書に基づいたデータである[12]

年度 1日平均
乗降人員
1920年(大正09年) 74.0
1921年(大正10年) 84.3
1922年(大正11年) 72.1
1923年(大正12年) 73.1
1924年(大正13年) 74.4
1925年(大正14年) 76.0
1926年(大正15年) 84.8
1927年(昭和02年) 77.6
1928年(昭和03年) 72.7
1929年(昭和04年) 91.7
1930年(昭和05年) 68.2
1931年(昭和06年) 55.2
1932年(昭和07年) 46.5
1933年(昭和08年) 53.4
1934年(昭和09年) 67.9
1935年(昭和10年) 61.3

以下の情報は、広島市統計書及び広島市勢要覧に基づいたデータである。

年度 1日平均
乗車人員
年度毎
乗客数
年度毎
降車数
1955年(昭和30年) 423.2 154,907 -
1956年(昭和31年) 450.3 164,372 -
1957年(昭和32年) 434.3 158,536 -
1958年(昭和33年) 439.0 160,251 161,572
1959年(昭和34年) 378.7 138,614 138,824
1960年(昭和35年) 382.2 139,493 139,918
1961年(昭和36年) 374.9 136,841 139,652
1962年(昭和37年) 371.8 135,708 137,789

以上の1日平均乗車人員は、年度毎乗客数を365(閏年が関係する1955・1959年は366)で割った値を、小数点第二位で四捨五入。小数点一位の値にした物である。

年度 1日平均
乗車人員
年度毎
総数
定期券
総数
普通券
総数
1963年(昭和38年) 414.1 303,109 260,896 42,213
1964年(昭和39年) 407.0 297,088 262,064 35,024
1965年(昭和40年) 410.5 299,632 262,430 37,202
1966年(昭和41年) 402.6 293,919 256,490 37,429
1967年(昭和42年) 375.9 275,194 241,000 34,194
1968年(昭和43年) 328.1 239,482 201,952 37,530
1969年(昭和44年) 350.0 255,470 214,010 41,460
1970年(昭和45年) 415.1 303,048 250,954 52,094
1971年(昭和46年) 425.7 311,608 255,810 55,798
1972年(昭和47年) 410.4 299,618 236,432 63,186
1973年(昭和48年) 490.4 358,002 265,906 92,096
1974年(昭和49年) 592.4 432,428 320,394 112,034
1975年(昭和50年) 661.2 483,976 344,988 138,988
1976年(昭和51年) 644.5 470,510 330,826 139,684
1977年(昭和52年) 631.3 460,877 323,154 137,723
1978年(昭和53年) 594.7 434,127 328,702 105,425

以上の1日平均乗車人員は、乗車数と降車数が同じであると仮定し、年度毎総数を365(閏年が関係する1963・1967・1971・1975年は366)で割った後で、さらに2で割った値を、小数点第二位で四捨五入。小数点一位の値にしたものである。

年度 1日平均
乗車人員
1979年(昭和54年) 779
1980年(昭和55年) 713
1981年(昭和56年) 667
1982年(昭和57年) 642
1983年(昭和58年) 597
1984年(昭和59年) 771
1985年(昭和60年) 771
1986年(昭和61年) 815
1987年(昭和62年) 877
1988年(昭和63年) 1,022
1989年(平成 元年) 1,062
1990年(平成02年) 1,140
1991年(平成03年) 1,236
1992年(平成04年) 1,252
1993年(平成05年) 1,317
1994年(平成06年) 1,354
1995年(平成07年) 1,347
1996年(平成08年) 1,390
1997年(平成09年) 1,425
1998年(平成10年) 1,472
1999年(平成11年) 1,489
2000年(平成12年) 1,503
2001年(平成13年) 1,472
2002年(平成14年) 1,416
2003年(平成15年) 1,493
2004年(平成16年) 1,501
2005年(平成17年) 1,473
2006年(平成18年) 1,449
2007年(平成19年) 1,482
2008年(平成20年) 1,496
2009年(平成21年) 1,511
2010年(平成22年) 1,558
2011年(平成23年) 1,573
2012年(平成24年) 1,603
2013年(平成25年) 1,598
2014年(平成26年) 1,549
2015年(平成27年) 1,584
2016年(平成28年) 1,592
2017年(平成29年) 1,625
2018年(平成30年) 1,545
2019年(令和 元年) 1,590
2020年(令和02年) 1,309
2021年(令和03年) 1,248
2022年(令和04年) 1,284[13]
乗車数グラフ

駅周辺

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住宅街や団地群が立ち並ぶ典型的なベッドタウンであり、東側には松笠山が聳え、西側に流れる太田川を見下ろす高台となっている。なお、当駅は戸坂地区の北端部に位置している。

※戸坂地区から広島市中心部や広島駅方面に向かう路線バスが多く出ている。

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
P 芸備線
快速「みよしライナー」・普通
安芸矢口駅 (JR-P04) - 戸坂駅 (JR-P03) - 矢賀駅 (JR-P02)

戦前、当駅と安芸矢口駅の間に安芸小田駅が、矢賀駅との間に石ヶ原駅安芸中山駅が存在した。いずれもガソリンカー専用駅で、1941年昭和16年)8月10日、戦時体制下における燃料事情の悪化によるガソリンカーの廃止とともに営業を休止した(この時、当時ガソリンカー専用駅であった矢賀駅も同様に営業を休止したが、1942年(昭和17年)に信号場として復活、翌年旅客営業を開始し再び駅となった)。

脚注

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  1. ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、269頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 『戸坂村史』
  3. ^ 「軽便鉄道停留場設置」『官報』1916年4月20日(国立国会図書館デジタル化資料)
  4. ^ 大蔵省印刷局, ed (1951‐08-16). “日本国有鉄道告示 第197号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (7381). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2963932/15. 
  5. ^ 『中国支社30年史』日本国有鉄道中国支社、1966年、p.281。
  6. ^ 『広島鉄道管理局この10年史:1965~1975』広島鉄道管理局、1976年3月、p.112。
  7. ^ 「通報 ●八次駅ほか10駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1971年12月20日、4面。
  8. ^ 日本国有鉄道公示S46.12.20公492
  9. ^ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1972年10月号、巻頭「今月のお知らせ」、p.438「運賃の計算」。
  10. ^ 「八無人駅建てかえ 広鉄局」『交通新聞』交通協力会、1978年2月9日、1面。
  11. ^ 戸坂駅|駅情報:JRおでかけネット”. www.jr-odekake.net. 西日本旅客鉄道株式会社. 2021年9月14日閲覧。
  12. ^ 『戸坂村史』より
  13. ^ 広島市統計書(令和5年版)

参考文献

[編集]
  • 各 広島市統計書
  • 各 広島市勢要覧
  • 広島市『戸坂村史』1991年

関連項目

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外部リンク

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