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神田ドック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
神田ドック株式会社
Kanda Dockyard Co., Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
737-2607
広島県呉市川尻町東2丁目14-21
設立 2022年4月
(創業 1937年3月)
業種 輸送用機器
法人番号 3240001059538 ウィキデータを編集
事業内容 船舶・艦艇の修繕
海洋構造物および大型鉄鋼製品の修繕
代表者 代表取締役社長 中井利文
資本金 1000万円(2022年4月)
従業員数 約130名(2022年4月現在)
決算期 3月31日
外部リンク https://kandadock.com/
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川尻工場

神田ドック株式会社(かんだドック、: Kanda Dockyard Co., Ltd.)は日本の船舶修繕専業会社である。一般社団法人日本中小型造船工業会の会員である。

概要

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2021年5月31日、中堅の造船メーカーであった株式会社神田造船所は資材価格の高騰、中国・韓国勢との船価競争の激化により、赤字が続いていた新造事業から2022年1月をもって撤退、新造事業に従事する従業員約200名を解雇し、修繕・検査事業に特化することを発表した[1][2]

2022年4月1日、常石造船株式会社に全株式を譲渡の上、神田造船所の修繕事業を継承する形で当社が設立された。

同日、旧神田造船所は株式会社クレサービスに商号変更。残務整理ののち2024年4月30日に会社解散。同年8月5日、東京地方裁判所より特別清算開始の決定を受けた[3]

神田造船所時代も含む沿革

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  • 1937年昭和12年)- 旧海軍指定工場 神田造船鉄工所として操業開始。
  • 1948年(昭和23年)- 株式会社神田造船所に改組。
  • 1959年(昭和34年)- 修繕工場として若葉工場を開設。
  • 1969年(昭和44年)- 本社、新造船部門を現在地に移転。第1船台(2,000 G/T)を新設。
  • 1971年(昭和46年)- 川尻工場に第2船台(3,000 G/T)を新設。
  • 1973年(昭和48年)- 25,000 G/T浮きドックを新設。
  • 1974年(昭和49年)- 川尻工場 第2船台を20,000 G/Tに拡張。
  • 1975年(昭和50年)- 川尻工場 第1船台を12,800 G/Tに拡張。
  • 1979年(昭和54年)- 特定不況産業安定臨時措置法に基づき川尻工場 第1船台を4,400 G/Tに縮小。
  • 1996年平成8年)- 若葉工場の浮きドックを3,800 G/T、999 G/Tに更新、拡張。
  • 2003年(平成15年)- 川尻工場 第2船台を21,000 G/Tに拡張。
  • 2004年(平成16年)- 川尻工場 第1船台を8,000 G/Tに拡張、若葉工場 999 G/T浮きドックを3,000G/Tに更新。
  • 2017年(平成29年)5月 - 若葉工場のNo.1浮きドック3,800 G/Tを廃止し、4000 G/T浮きドックを新設。
  • 2021年(令和3年)11月 - 常石造船と資本提携することで合意。2022年4月1日を目標として新会社を設立の上、全株式を常石造船に譲渡すると発表[4]
  • 2022年令和4年)
    • 1月 - 新造船事業から撤退[1][2]
    • 4月 - 神田ドック株式会社を設立。株式会社神田造船所は株式会社クレサービスに商号変更。

事業所及び建造設備

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  • 川尻(本社)工場 : 広島県呉市川尻町東2丁目14-21
    • 修繕用浮きドック : 25,000 G/T
  • 若葉工場 : 広島県呉市若葉町1-16
    • No.1浮きドック(修繕用) : 4,000 G/T
    • No.2浮きドック(修繕用) : 3,000 G/T

両工場は、前身の神田造船所当時に、国土交通省による舶用内燃機関サービス・ステーション(SS)の証明を取得している[5]

テレビ番組

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関連項目

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脚注

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外部リンク

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