鄭氏湖城殿内
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鄭氏 湖城殿内(ていうじ こじょう、琉球方言こぐすく、どぅんち)は、鄭義才を元祖とする琉球王国の士族(久米士族)。久米三十六姓の末裔のひとつで、王国末期に小禄間切(現・那覇市小禄地区)湖城村の脇地頭を務めた。
元祖・義才は、福建福州府長楽県出身。9世・鄭迵(謝名利山)は久米士族初の三司官、その弟・鄭週は書家として著名。12世・鄭弘良も著名な学者で程順則の師としても知られる。ほかに門中では、『球陽』の編纂者の13世・鄭秉哲、古波蔵親方(鄭氏古波蔵家系祖。12世・弘良四男)、能書家として知られるその孫の鄭嘉訓、古波蔵親方(鄭氏古波蔵家16世)、同じく次男で書家の鄭元偉、湖城親方(本家へ養子入り)なども有名である。
系譜
[編集]- 1世・鄭義才
- 2世・不明
- 3世・不明
- 4世・鄭玖
- 5世・不明
- 6世・不明
- 7世・不明
- 8世・鄭禄
- 9世・鄭達、宮里親雲上
- (9世・鄭迵、謝名親方。鄭禄次男)
- (9世・鄭週。鄭禄三男)
- 10世・鄭子孝
- 11世・鄭宗善
- 12世・鄭弘良、大嶺親方
- 13世・鄭乗均
- 14世・鄭有睿
- 15世・
- 16世・鄭允泰 允儀 ※鄭元偉は本家 鄭允泰の養子となるも、鄭嘉謨嗣子なきによりその統を継ぎ、弟の元廣が本家を継ぐ。
※17世 鄭元廣 ※18世 鄭希僑
※系譜は『氏集』、『沖縄県姓氏家系大辞典』大宗鄭氏家譜抜粋から。一部推定。
参考文献
[編集]- 沖縄県氏姓家系大辞典 編纂委員会『沖縄県氏姓家系大辞典』角川書店、1992年(平成4年)。ISBN 978-4040024707。
- 宮里朝光(監修)、那覇出版社(編集)『沖縄門中大事典』那覇出版社、1998年(平成10年)。ISBN 978-4890951017。
- 比嘉朝進『士族門中家譜』球陽出版、2005年(平成17年)。ISBN 978-4990245702。